テーマ:猫のいる生活(136704)
カテゴリ:『猫のいる生活』
![]() あの固い「フランスパン」独特の食感がありますが、幾ら噛んでもパンの甘さが出てきませんし、一緒に焼き上げた干しブドウが焦げて苦い。 我が部屋猫〈かふん〉は起き出しますが、「干しブドウ入りフランスパン」には見向きもしません。『旨いか不味いか』は、本能的に判るようです。 外は生憎の雨模様。 7時前に〈かふん〉を抱いて着替えのために母屋に向かいます。 何時ものように「猫神」は布団に「4の字固め」をしながら幸せそうに眠っています。 「猫神」が動くと足元で眠る「猫神」系一族の「猫」は、スカサズベッドから飛び降ります。 こうでないと「猫神」と一緒にベッドで「下敷き」にならずに眠ることは出来ないと本能的に?いや、経験的に知っているようです。 「行ってくる」と声をかけ、雨脚が強まる中「ポンチョ」を頭から被り、弟のスクーターで出勤します。 職場に着いて直ぐに、大急ぎの仕事を片付け、今日のお昼は少し休みます。 溜まった仕事を片付けていると直ぐに5時を廻ってしまいます。 昼過ぎから晴れ上がった気持ちの良い夕暮れに「折り畳み式自転車」で駅を目指します。 信号機が黄色から赤になりかける瞬間に交差点をすり抜けます。 今日の一番疲れた出来事でした。 着駅から弟のスクーターで家路を急ぎます。 何故か雨雲がぽっかりと浮かんでいます。 自宅の周辺だけ天候が異なるようです。 「猫神」が寝起きそのものの状態で心配そうに部屋に顔を出します。 「自転車で交差点を突っ切ったら凄く疲れてしまった」とツイ本当のことを言ってしまいます。 「猫神」は何も言わず部屋を出て行きました。 「猫神」がドアを開けた途端、何処にいたのか〈かふん〉がスルリと入り込みます。 一心不乱に「猫餌」を食べ始めます。 近頃〈かふん〉は「猫餌」を食べるか、ベッドで寝ているかのどちらかです。 近所の「猫」よりは相当「ブタ」ですが、我が家の「猫たち」に比べると比較的痩せて見えるのは運動量が多いからだと、「猫神」は言っていますが、とてもそうは思えません。 単に太りにくい体質なのだと「杉の花粉」は確信しています。 着替えて部屋に戻り、ナミナミとお茶をいれた「特大マグカップ」を両手で抱え、母屋から付いてきた「猫神」と一緒に「野菜タップリお弁当」を食べ始めます。 何時もの通り〈かふん〉が「杉の花粉」の前にチョコンと座ります。 「オカズ」から「イカの煮付け」を前に置くと美味しそうに食べ始めます。 「猫」に「イカ」は良かったのか?と少し疑問が残ります。 食べ物に関しては節操がないようですが、一応ポリシーはあるようですので、本人(〈かふん〉)が満足しているのですから「良し」とします。 暫らく「猫神」とお話をします。 何故か米国のイラク攻撃の話になります。 米軍が中心の多国籍軍がバグダッドに向け進軍していた頃に、「猫神」は、年少の友達と「イラク攻撃」是非の話をしたそうです。 その時に、「お祖母ちゃんが『もう戦争なんかいい』とポツリと言ってた。」と話した子がいたそうです。 「お父ちゃんブッシュ」(我が家では「チンパンジーブッシュ」)の時の『湾岸戦争』や「子ブッシュ」(我が家では「日本猿ブッシュ」)の時の『イラク攻撃』も色々な解釈がなされています。 「杉の花粉」は、『クウェート』に侵攻したイラク軍を追い払った『湾岸戦争』について、『アラブのリンケージ』問題から米国に非があると考えています ※【「杉の花粉」の怪しげな知識】 『アラブのリンケージ』問題・・・「クウェート」は、元々イラクの領土なのに、特に良く石油が産出される地域を、国際石油資本「当時のセブンシスターズ」の意向を受け、英国が中心となり独立させた。 千数百年前に元々自分たちが住んでいたという理由から、アラブのド真ん中に建国した「イスラエル」を、米国は国連で強引に承認しておきながら、数十年前には元々自国の領土であった「クウェート」を取り戻して何処が悪いというイラクの主張。 でも、今回の『イラク攻撃』には肯定の立場です。 『フセイン大統領がイラクの石油を売って何をしようとしていたのか。』 NHKの報道やドキュメンタリーを見る限り、『核武装によるアラブの支配=世界の実効支配』は強ち夢物語とは思えません。 『早ければ10年後には、世界の勢力構造に大きな変化が現れる可能性が高い』 とても衝撃的な実感です。 『イラク攻撃』の真っ只中に、何故か深夜に放送されたNHKの「解説委員検討会」。 安全保障担当の解説委員秋元千秋氏(我が家のお気に入り)は、「先日、公表されたブッシュ・ドクトリンを詳細に検討してみた。」 「現在の『国際法』に照らし合わせると無理があるかも知れないが、『明確な危険が存在すると確認されれば、先制攻撃を辞さないとする』この『ブッシュ・ドクトリン』は、近い将来の『国際標準』に成り得る。」と意見を述べていました。 2、3回民放のニュースらしきものを見ましたが『国際法に違反している』『国連に反している』と繰り返すばかりです。 「杉の花粉」の怪しげな知識では、『国際法』という『法律』など存在しません。 その時々の国連総会や安全保障理事会で提唱される『条約』を各国が批准する形で法的な効果を持つに過ぎません。 『戦時の捕虜について、非人道的な扱いをしてはいけない』というのも『国際法』という『法律』ではなく、『ウィーン条約』批准による規定だったような気がします。 ですから、『国際法』の法体系(『条約』)は、その時々の世界情勢を反映して変化していくものだと考えています。 現に、先述した秋元千秋氏の予想通り、『ブッシュ・ドクトリン』に続いて、ロシアも直ぐに『先制攻撃を辞さない』という考え方を公表しました。 未だ「杉の花粉」の知識にはありませんが、多分、中華人民共和国も同じ考え方を示すと考えています。 国際社会に多大な影響を及ぼす超大国が『先制攻撃を辞さず』とすれば、それが世界のスタンダードになってしまうことは間違いのない事実です。 『国際法に反する』なんてのは何処から出た考え方なのでしょうか? また、一度、某『サンデーモーニング』を何を血迷ったのか見てしまったことがあります。 某「田原コーイチロー」氏が、米国補佐官にTV電話で攻撃する場面がありました。 氏は、「米国は国連に反してイラクを攻撃している。アナン国連事務総長も憂慮しているではないか」と叫んでいます。 当然、米国補佐官は困った顔をしています。 涙が出そうになりました。 氏は、『国際連合』を如何理解しているのでしょう。 まさか、TVであれ程偉そうな事を言っておきながら、『アナン国連事務総長』が一番偉くて『どの国も事務総長の言うことを聞かなければならない』と考えているとはとても思えませんし、もしそうなら『中学校の教科書』を読み直すことをお勧めします。 国際連合の最高意思決定機関は、名目上『国連総会』なのかもしれません。 ですが、国連の意思は、一般的に『安全保障理事会』(以降『安保理』)で決定されることは周知の事実だと思っていました。 当時、米国は『イラク攻撃』の開始時期を『安保理』で決議するように働きかけていただけで、『イラク攻撃』自体は『安保理』で既に決議されています。 『フセイン体制のイラク』との間に『石油に関して既得権がある「仏国」や「ロシア」』が拒否権をチラつかせたので、『常任理事国』が同時に『イラク攻撃』に加わることを諦め、『米軍主体の多国籍軍』による『イラク攻撃』を開始しただけです。 某田原氏の言う『国連に反している』どころか『米国は国連(『安保理』)の決議に従ってイラク攻撃を開始した』のです。 また、アナン事務総長は尊敬に値する人物ですが、あくまで『事務』総長です。 国際連合は、『常任理事国』5カ国による戦後(WW2)の世界維持体制です。 ですから、事務総長は国際連合の意思決定に関して何の権限もありません。 それを必死に伝えようとしていた米国補佐官の困った顔が思い出されます。 某田原氏!日本国が恥をかくから、発言するのは国内だけにしておけ! と以前の日記でも若干触れたことを、また書いてしまいました。 何故なら、「猫神」が年少の友達と話していた時の、「お祖母ちゃんが『もう戦争なんかいい』とポツリと言ってた。」と言う言葉に触発されたからです。 国際社会は「平和の上に成り立っている」なんて甘えた考え方をするのは、日本人くらいで、前述の『常任理事国』が「強大な軍事力で世界の紛争を強引に押さえつけている」という『武力による危うい均衡』状態が現実の世界です。 でも、『もう戦争なんかいい』には、ハッキリ言って参ってしまいました。 「杉の花粉」も「猫神」も国際情勢や「イラク攻撃」について、違いは少なくありませんが、基本的には同じような考え方をしています。 でもそこには、「戦争」「武力行使」という無機質な言葉が並んでいるだけで、『血の通った戦争』という考え方が完全に欠如しています。 「戦争」や「武力行使」をすれば、当然、人が死にます。 兵士であれ民間人であれ、「チェス」や「将棋」の駒なんかじゃない「人」がです。 「宗教対立」、「イデオロギーの違い」や「歴史的背景」など、「戦争」を始める理由は幾らでも見つけられます。 『ブッシュ・ドクトリン』によって、先制攻撃が認められることになりました。 今後、益々「戦争」や「武力行使」が増えていくことでしょう。 でも「人」が死ぬより大切なことがあるのでしょうか。 「『世界に恒久的な平和を』なんて、人類が何千年にも渡って努力してきたことを、一代で成し遂げようなんてヒトラーみたいに私は強欲じゃないわ。私一人が幸せならそれで充分。どう謙虚でしょ。」とノタマウ『薬師寺涼子警視庁参事官』(『薬師寺涼子怪奇事件簿シリーズ』田中芳樹著)ではないですが、『自分が仕合せで、出来るだけ人様に迷惑をかけない』ように努めれば、少しは世の中も良くなるような気がします。 取り敢えず『私一人が仕合せならそれで充分』ということから始めようと考えています。 「うつ」なんかに負けないように! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月10日 10時06分20秒
コメント(0) | コメントを書く
[『猫のいる生活』] カテゴリの最新記事
|
|