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2020.04.28
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"ティファニーで朝食を” なんとも優雅なタイトルですね。この本を知っている人は相当の年配です。
本というより、映画で有名だと思います。

私が”ティファニーで朝食を”を知っているのは、この映画のはやったのが1961年、私が大学を卒業したころです。映画を見たこともないし、本を読んだこともありませんが、主役オードリーヘップバーンで華々しい評判を得ていたのでそのタイトルだけを知っていました。

ティファニーはニューヨーク五番街にある有名な宝石店です。そのビルの4階だか5階にティファニーのレストランがあるのだそうです。

さて、読んでみて私の思っていたイメージとまったく違うのに驚きました。話の主人公はホリ―・ゴライトリーという若い女性です。彼女は型破りに奔放で、その行動には軽薄さやいかがわしさが付きまとっています。そんな若いホリ―と同じアパートに住んでいるもう一人の主人公である語り手の「僕」の追憶としてストーリーが展開します。

この本には、カポーティ―の他の短編3編も含まれています。そのタイトルは”花盛りの家”、”ダイアモンドギター”、”クリスマスの思い出”です。この3編も含めての読後感の一つがどの小説も主人公が皆型破りな性格だということです。

それは著者のカポーティ―の人間性から来るのでしょうか?カポーティ―という人はある種の天才のようです。訳者あとがきにありますが、彼は1924年生まれ、20歳の頃にはいくつかの短編小説を発表し、24歳で発表した長編小説「遠い声、遠い部屋」で本格的デビュウを果たしたそうです。

もう一つ、この本の訳者はかの有名な村上春樹です。かの有名なと書きましたが、私は彼の小説を読んだことがありません。しかし、あとがきを読んでみると村上春樹と言う人はなるほどレベルの高い人だを思われます。

”ティファニーで朝食を” やっぱりハイソな響きがありますね。でも、小説の流れはハイソではありません。私には想像のできない世界の話です。そんな女がいるんだな~~そんなそんな人たちがいるんだなあ~~





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最終更新日  2020.04.28 09:59:57
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