米国 安全キャンペーンと調査リコール
米国 安全キャンペーンと調査リコール日本のリコールなどの根拠法令は、自動車だと道路運送車両法になりますが米国のSafety Recall(安全リコール)は、国家交通・自動車安全法(第49編301章)とNHTSA/National Highway Traffic Safety Administration(米・高速道路交通安全局)の情報入手やリコール権限などを拡大した通称「トレッド法」といわれるTREAD/Transportation Recall Enhancement, Accountability, and Documentation Actになるハズで、自動車や装置に、安全に関わる欠陥があると判断した場合やFMVSS/Federal Motor Vehicle Safety Standard(連邦自動車安全基準)に不適合がある場合、規制対象となったと思います規制対象となった場合は、メーカーはお役所やユーザー等に対して欠陥又は不適合の内容を通知し無料で改善しなければなりませんただ、最初の販売から10年以上経過(タイヤは5年以上?)した場合、通知は必要ですが有料での改善も認められ、内容が安全にとって重大でないとお役所が判断した場合は改善が免除される場合もあったハズで、安全基準に適合していれば塗装などのエクステリアA/Cやオドメーターなどのインテリア、燃費など安全に関連していない欠陥や安全に関連していても失速、ステアリングやブレーキのパワーアシストの故障など「不当なリスク」をもたらさない欠陥は、セーフティリコールを行わずにCS(顧客満足度)キャンペーンや製品改良キャンペーン、延長保証キャンペーンなど修理、調整、アップグレード、交換、保証延長を行うSafety Campaign(安全キャンペーン)で対応しているハズで、天候や温度の関係性があると判断した場合はRegional(地域限定)でリコールやキャンペーンを行っていると思いますなので日本の報道では、国産メーカーが米国で行っているエアバッグの回収調査を「調査リコール」と呼んでいますが、安全に関わる欠陥の根本的な原因が特定されていないのでSafety Improvement Campaign(安全向上キャンペーン)などを行い回収して調査するとなっていたハズで、Investigative Recallでネット検索しても日本から発信された報道の英字版しか検索されないのではないかと思いますちなみに日本自動車工業会(自工会)は18日の記者会見で、自動車メーカーには火薬や化学品に対する知見がなく、原因究明については「タカタにお願いせざるを得ない」としていますが、自工会はエアバッグインフレ―タに使われる火薬などが10年以上経たことで経年劣化したとの指摘もあるので、経年劣化で機能などに影響がある場合法令で定期的な交換が義務付けられている発煙筒を例に挙げ、エアバッグも有効期間を設けての交換を規定したり、その義務付けを国土交通省に提案することも視野にいれているようで、90年代末から採用されたBMWのMRS/Multiple Restraint System 3だと運転席用と助手席用フロントエアバッグ、フロントとリアの左右ドアトリムパネル内のサイドエアバッグ、左右Aピラーからルーフへのヘッドエアバッグ(カーテンエアバッグ)合計8エアバッグと・・・・・・シートベルトのバックルプリテンショナーの交換が必要になるかもしれませんリコールなどの通知に対して米国では、欠陥・不適合の明確な記述、安全上のリスク評価改善の方策、改善措置を無料で行うという声明、改善措置の最も早い日、改善措置が不適切な場合にユーザーがNHTSAへ通知する方法などをユーザーに通知をする必要がありNHTSAの監視方法は、ユーザーからの情報、交通事故死亡者解析データ、他省庁からの情報メーカーからの四半期毎の報告(米国外の情報を含む)で監視しNHTSA長官が、自動車や装置に安全に関わる欠陥があると判断した場合や安全基準に不適合がある場合、メーカーに対してユーザーおよびディーラーへの通知や改善措置の実施を命令できたと思います現行のリコール制度では、改善措置の達成率や期限などの明確な基準はありませんが各自動車メーカーは、届出から3ヶ月以内に80%以上の改善措置を達成すること目指しています皆様の中に、自分の車は本来サービスキャンペーンではなく、リコールじゃないの・・・と思う方もおられると思いますが、リコール、改善対策、サービスキャンペーンなどの通知が届いた場合、とりあえず担当の営業の方、もしくはサービスフロントの方に相談しましょう にほんブログ村 BMW(車)BMWの乗員保護機能やエアバッグインフレータについてはお時間があればt3109 BMW MRシステム5(MRS・乗員保護機能について)http://plaza.rakuten.co.jp/t3109/diary/201302080000/t3109 BMW エアバッグインフレータのリコール(インフレータについて)http://plaza.rakuten.co.jp/t3109/diary/201305100000/t3109 BMW エアバッグインフレータ ドイツ製に(エアバッグ用ガス発生剤について)http://plaza.rakuten.co.jp/t3109/diary/201412070000/日本のリコール、改善対策、サービスキャンペーンの違いについてはお時間があればt3109 リコール、改善対策、サービスキャンペーンの違いhttp://plaza.rakuten.co.jp/t3109/diary/200708030001/を閲覧して下さい