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バンコク竹亭日記

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2005.02.04
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テーマ:タイ(3327)
カテゴリ:竹亭の日常。
2日の夕方5時半より、亡くなったおばあちゃんの魂を冥界にお送りする中国式葬儀「コン・テク」が盛大にとりおこなわれました。
儀式は深夜12時までかかると妻の母より聞かされていて半信半疑でしたが、実際に式が終了したのは午後11時半。
本当に長い儀式でした。
6時間がかりでした。

この式には約100人の親族親戚が集まったのですが、まず20人ほどの直系の親族が中国式の麻のぶかぶかのズボンと羽織の衣装に着替えて麻の頭巾をかぶります。
私を含めたその他の親族親戚は、白装束です。
その光景は、日本人の感覚でいえば、平安時代の装束みたいでお祭りでも始まりそうな雰囲気です。

中国の神様の絵を祭った大きな赤い祭壇の用意もすみ、いよいよ儀式が始まります。

珍しいのは、祭壇の両端に鉦、笛、弦楽器、太鼓を持った楽団がひかえていて、彼らが奏でる中国風の調べにあわせて祭壇の前に立った9人の中国寺僧がお経を歌うように唱えるのです。
というかまさに歌っていました。

歌のお経をしばらく唱えると、音楽がやんで今度は普通のお経になります。
時間にして40分以上かかり、それが終ると15分ほど休憩してまたお経が始まり、それが3回ほど繰り返されました。

その後は、おばあさんの魂が宿ったのぼりを先頭に、天国へ続く橋をお坊さんの後をついて計24回渡る儀式を繰り返しました。

その他にも、様々な儀式を幾つも丹念に繰り返し、いよいよ最後の儀式に入ります。
それは、天国へ行ったおばあちゃんが天国で不自由しないように、紙で作った様々な品物を燃やして天国に送る儀式です。

その品物とは、大邸宅、車(ベンツ)、たくさんの金の延べ棒、指輪やネックレス、タンス、ベッド、机、イス、物入れ、使用人、化粧品、携帯電話などなど、大きな焼却炉がいっぱいになる量です。

そして、読経の声と共に火が放たれました。
紙製の贈り物はたちまち激しく燃えさかり、焼却炉の煙突から炎がジェット戦闘機のバックファイヤーのように轟音をたてて噴き出し、そしてあっけなく燃え尽きました。
今夜、おばあちゃんの魂は、たくさんの贈り物と一緒に天国に旅立っていったのです。

日本でも、友人のお坊さんがおばあちゃんのためにお経をあげてくれたそうです。
どうもありがとうございました。

遺影のおばあちゃんは、とても優しい目をして微笑んでいます。
今夜、おばあちゃんの魂はここに来ていて、儀式を見ていたのでしょうか。

私にはよくわかりませんが、こんなに手厚く弔ってもらってきっと喜んでいるでしょう。
今夜はさすがにくたくたになりましたが、華僑の親を敬う気持ちの強さに改めて感じるところが多かったです。
自分ももっと親孝行しないといけないなと思いました。

深謝合掌。






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最終更新日  2005.02.05 03:25:00
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