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テーマ:タイ(3327)
カテゴリ:竹亭の日常。
まだ20才前後の童顔のイギリス人の男性が、タイ人の女の子と食事に来ました。
彼は日本食を生れて初めて食べると言っているから、同伴のどこかのバーのホステスらしい女の子が竹亭へ連れてきたのでしょう。 私はちょうど忙しかったので、ウエイトレスにオーダー取りをまかせて別のお客さんをテイクケアしに行きました。 しばらくして彼のテーブルを見に行くと、ざるそばを箸で食べるのに四苦八苦しています。 また、そばはたくさん残っているのに、つゆ入れが空になっているからどうしたのですかと尋ねてみたら、ドレッシングみたいにそばの上からかけてしまったようです。 初日本食で食べ方を知らないから無理もないけど。。 私は彼に、箸の代わりにスプーンとフォークを持ってきてあげました。 これなら、ざるそばをパスタ感覚で食べることができるでしょう。 でも彼は、ナイフが欲しいとリクエストしてきます。 何に使うのだろうと訝りながら彼にナイフを手渡すと、なんと!せいろの上のそばをナイフとフォークでカットしはじめたのです。 縦にざっくりと3等分。 横にもさっくりと3等分。 そして、細切れになったざるそばをフォークですくって食べ始めました。 突然彼が、そばをナイフで切り刻みはじめた時、私は目を覆いたくなりました。 そばを切るなよ! こんな行為は、邪道以前に生理的に受け入れられません。 でも彼は、フォークでそばを楽々とすくっては「Good ! Good !」とご機嫌で食べています。 それを見て思いました。 そばをナイフで切るなんて、日本人の常識ではまず思いつかない発想ですが、イギリス人の彼にとっては、食べにくいヌードルをナイフで切って食べやすくしただけ。 日本人の一般的な常識にとらわれ疑う事をしなかったら、彼のような発想は決してできないでしょう。 仕事でも毎日の生活でも、私たちが無意識に(変わることのない)常識だと思い込んでいることが、実は別の視点から眺めたら常識でも何でもなく、それをひっくり返す事によって進歩発展の大きなチャンスが生れる。 そんなケースが、まだ気がついていないだけで、きっとたくさんあるのだろうなと思いました。 でも、やっぱりそばはすすって食べたいです。(笑) 人気ブログランキングに参加しています。 もし、この日記を気に入っていただけたら、クリックをお願いいたします。 人気ブログ満載のランキング集にジャンプします。 あなたはきっと、新たなお気に入りブログを発見するでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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