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カテゴリ:読書
中国と言うと上海や深センのような大都会をまず連想して豊かになったというイメージが先行してるのが最近の傾向ですが、実際の中国の地方。出稼ぎで住民がバラバラになり、今まであった地域の繋がりの崩壊など日本でも起こったことや、地方の役人の汚職、残酷な殺人事件にも加害者側の裏金が影響する社会、国の開発が優先され住民の安全がないがしろにされる流れなど、殺伐とした地方の姿が浮かんできます。
◆◆中国はここにある 貧しき人々のむれ / 梁鴻/〔著〕 鈴木将久/訳 河村昌子/訳 杉村安幾子/訳 / みすず書房 中国人からみた中国の田舎という視点、しかも自分の故郷ということから、過去の思い出も加わり、第三者では出てこない作者の悲しみも伝わってくるようで切ないです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.01.30 07:58:44
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