時代遅れのプロポ送信機ですが
近年の2.4Gブロポ全盛のRC世界で、これは時代遅れどころか、大古機に属するビンテージ・プロポ送信機ですが、実は、現在も現役なのです。内臓式のニッカドバッテリーは、とっくに寿命を迎えていましたので、何年か前にニッケル水素バッテリーに換装して延命化対策済みです。最初から装着されていたNET-J40Mというプロポ下右側の送信モジュールは、40MHZ帯のAバンド固定式ですが、Aバンドは、現在の許可バンドとは異なるものです。左側のモジュールは、NET-J40Pというクリスタル交換式のモジュールです。このモジュールには電波法適合証シールが添付されています。以前のAバンド固定モジュールを、現在の電波法に合致したモジュールに換装し、電波法に定められたバンドのクリスタルを設定する事で、現在の法規下に於いての運用が合法的に可能となります。このブロポ送信機とセットの受信機も、受信周波数がAバンド固定式でしたので、送信機と同じバンドを受信できる様にする必要があります。この時代のプロポ送信機と受信機は、RC用周波数の変更が予想れていた時の過渡期の物であり、その為の変更が予め可能になっていた仕様と思われます。実際に交換用クリスタルソケットの装着もそれ程難しくはありませんでした。増設したクリスタルソケットに、送信機のモジュールとバンド・セットのクリスタルを装着したところです。尚、送信機とは異なり、受信機に関する自作や改造に関する電波法の規制はありませんが、安全性と信頼性という点に於いて、十二分に考慮されたものでなければなりません。プロポの裏側にある扉を開くと各チャンネルのコントロール系統のスイッチとボリュームが現れます。右側のコントロール系を拡大したところです。各チャンネルを手動ですが細かく設定する事が可能で、コントロールカーブ等の設定こそは無理ですが、このモデルの後に出現するコンピューターフロポの基本母体となったプロポと思われます。