鬱病自動車整備士31歳が小学3年以来のスキーはできるのか?
高丘の妙高高原,晴天率が高い(CV:銀河万丈)
ふれしの「何の話だよ」
いやあ,2回中2回晴れなんだよ。冬は霧が多いんだとよ。
すず「そういえば晴れてましたねえ,あの時」
※いつぞやの秋にすずさんと来ています。当時の記事はこちらへ→飛びます
というわけで,先日やった緊急年末特別企画のお話です。
鬱病自動車整備士31歳が小学3年以来のスキーはできるのか?Powerd by 垂直尾翼
すず「どうしてこうなった…」
それは24日のことでした。突然,同志尾翼からこんなLINEが来ます。
尾翼「27日暇?代理運転手募集中(スキーの)」
これです。
同志尾翼と言えば,当日記準レギュラー筆頭。もちろん写真面での登場が基本です。しかし彼が今,本気でやっている世界は写真だけではありません。スキーもそのひとつです。
実は長年,「スキーやらねえか?(CV:大泉洋)」という話がずっとありまして,一応候補生に高丘の名前があったのです。実際,その準備工事として尾翼氏が使っていたスキーブーツを一足貰って放置したりしていました。理由は簡単。
一応,小学校1年から3年までスキーをやってたからです。
高丘がいた幼稚園には「わんぱくクラブ」という学童保育的なものがあり,小学生になっても希望…というより担当だった本田先生(仮名,ただ当時は基本的に呼び捨てで呼ばれていたので,以後は本田と呼称します)のお気に入りというかコネクションがある人だったら面倒を見てくれたのです。
その一つが本田とその一人娘氏によるスキー旅行でした。確か長野・飯山(うろ覚えの記憶を頼りにするならば,おそらく戸狩温泉スキー場?)で理論もなく気合と根性で滑っていたのです。
滑れるようになったのは2年の時。突然滑れるようになり,己の意思でリフトに乗って滑り始めたため,失踪騒ぎを起こした程度には滑れたのです。
ただ当時は小学生。普通の滑り方ではありません。
・ストックなし。謂わば手をつかないスキーボード状態。
・直滑降オンリー。スピードだけ感じろ。
・そもそも当時はカービングスキーじゃない。カービングスキーもスキーボードもスノースクートも出たての頃。
これです。なので最初は現地で一旦解散して雪ロケでもすっかと考えていました。
すず「ああ,だから一瞬だけ私に待機命令が出たんですか?」
ふれしの「その通りにょ」
しかし同志は間髪を入れなかったのです。
尾翼「秩父は3時50分発の予定。で,滑る?ちなみに移動費は持つよ」
そうか,やはりな。というわけで協議の結果,
・26日に某ハードオフでスキーウェアを購入(一応尾翼氏のスペアウェア名義)
・スキー装備自体も尾翼氏のサブを使用。高丘は持っているブーツのみを持参。
・リフト券もたまたまあった安い1日券を入手。
ということで決着。小学3年以来のスキーに突如として挑む羽目になったのです。
場所は妙高高原杉之原スキー場であります。
尾翼氏のホームゲレンデであり,何より夏だとはいえ高丘も来たことのある場所。そう,当時の時点でここがこうだという話を聞いているのです。
そう,最大の問題は…
・三田原連絡コースにある急坂
・名物のパノラマコース
これです。特に連絡コースの旧坂はビギナー殺しと言われているらしい急坂。そのためにビギナー用のコースがあるほど。しかし同志は「ここ滑れないとパノラマはきつい」というのです。
すず「そもそも三田原何ちゃらの坂は私ですら知ってますよ?かなり急だったはず。まあ生きて帰ってきてるから結論はわかりますけど」
なのでまずはファミリーコースという場所に向かって滑ることになりました。スタートはセンターエリア…
ズコン!
はい。もうね…
どうしようもありません。
立てないことはないんですが,舵も効かなければブレーキもできない。そもそも目標地点(ファミリーコースの入り口)とは逆方向のコースへ進んでしまう始末。
しかし同志にはこんなのは想定内。まず覚えるというか思い出すことはただひとつ。
ボーゲン
ってやつです。まあ詳しくはググってください。高丘も名前は知らんかっただけで,どんなふうかは知っています。ただそれができないのだから困っている現状。そこに同志は一見すると極端な解決策を講ずるのです。
尾翼「滑っている時はもう手を膝に置いてしまう。そこから重心を落とす!見た目はアレだけど,確実性はどんなボーゲンよりもいい(確信)」
藁をもつかまねばならん時はまさにこの時です。言われるがままに降ります。これが効くのなんの。確かに安定します。あとはエッジの角度をどうにかすれば確かに滑れるのです。
尾翼「ストックなんぞ滑るだけならいらないぞ〜」
それは知っていますが,ああこんなやり方もあるのかと。
とはいえ怖いです。ひとまず思ったのは
小学生に戻りたい
これでした。
すず「普段の高丘さんからは絶対に出てこさないセリフ!」
ふれしの「基本こいつのガキ時代は黒歴史だからなあ」
言うな…。
話を戻します。大人と子供で最も違うもの,それは体重です。つまり…
加速のレベルが子供と比較にならんほど速い
このため,とにかく感覚がついていきません。
そこに尾翼氏が言います。
「ボーゲンは減速するスキーだから,まずはゆっくり滑ってみること。あとターンは長くやらないこと。タイミングが掴めなくなる」
そうするしかありません。2度目に挑みます。ここも至難。
リフトに乗れないし,降りられない。
まず杉之原第一ロマンスリフトの乗り口が上り勾配なこと。スピードつけられないと登れません。更に折り降りるのも至難。どうにか乗って降りようとしたら左に逸れて雪山に突っ込む始末。ここは小学時代との最大の違いであるストックで無理やりスキー板を外して脱出します。
教訓:ストックは工具でもある
でも,こんな状況から突如として逆転劇が始まります。
2度目:どうにか転けることなく降りる,リフト上り口失敗(外して移動,おっちゃんから「小学3年以来?ビギナーですね〜w」と言われる)
3度目:リフトから無事降りることに成功。やはり転ぶことなく,上り口もギリギリクリア。
4度目:更にリフトから華麗に降りて,たくさんのひよこスキーヤーの処理に捕まった尾翼氏より先に下へ降りる。上り口もなんだかんだでクリア。
5度目:何の問題もなく全てクリア。
尾翼「あのさあ,普通に滑れてるんだけど」
すず「出発する時,人にぶつからないことが目標だったのが嘘みたいですね〜」
ふれしの「そもそも滑れた時点でびっくりな話だからしゃあないにょ」
聞けば,同志尾翼はビギナー時代にこの点で相当苦労したことがあり,先程のボーゲン解決法を教えられるまでは年単位で苦戦を強いられていたらしい…。高丘に小3のデータがあったからなのかはわかりませんが,ひとまずファミリーコースなら先程のひよこたちよりも滑れてしまっているのです。
尾翼「こんなんならもう何も言うことないから,パノラマ行こう」
というわけで…
登ってきました。
さて,難関に挑みます。
普通に滑り始めました。最初の難関,三田原連絡の急坂に突入。オーバースピードで1回だけコケただけでクリア。そこから滑っていきます。
そしてやってきたパノラマゲレンデ。しかしここに来て高丘の足が悲鳴をあげます。
ワシ「ダメだ〜。足の裏がもう踏ん張れない…痛い!」
すず「これが2年前なら善戦できたかも…」
※2年前の高丘の足はレッグプレス200キロオーバーいける性能がありました。
そう。運動不足の足に往年の面影はありませんでした。足の裏の感覚はなく,太ももはパンパン。パノラマは3回挑みましたが,ラストはもはや悲惨な状況で降りてベンチに座ったら数十分立てないほど。時間も時間だったため,あえなく退散となったのでした。
理由は先程のボーゲンにあります。
ボーゲンははっきり言って精一杯のブレーキをかけながら降りていく技法。ターンするにもブレーキをかけながら無理やり曲げていく方法です。このため足の負担は尋常じゃなく,運動不足の高丘には限界があったのです。
もちろん解決策はあります。シュテムターン,更にそこから発展してパラレルターンをすることです。しかしこれを習得する前に足が限界になってしまったのです。またスピードもこの発展系2種をするには足りず(尾翼氏曰く「スピードを上げていけば自ずとシュテムとパラレルになっていく」とのこと),上げるにもやはり足が限界だったのです。
とはいえ尾翼氏曰く「ボーゲンならもうとにかく何も言うことはない」という評価が出たのは事実。
流石にこれで終了というのはもったいない。
すず「ですよね〜。高丘さんが唯一できる運動になるかも」
ふれしの「同志が数年かかったものができるっちゅうんなら尚更やるべきだにょ」
そう,来年のリベンジを誓ったのです。
問題は以下の通り。
・何をするにも速さが足りない!(CV:津久井教生)
・そもそも足のパワーと体力が足りない。
・装備的にはブーツが合ってない。そう,実は序盤からこれで結構痛かったw
この3点。ちなみに最後,駐車場付近へ向かって滑っていく際には足も少し回復し,シュテムターンに近い挙動を取れたりしてました。こりゃああと少しどうにかすりゃあイケるなという確信があったりします。
上記の3点を解決すれば間違いなくクリアできるはず。
そもそも今回のことで学んだのは「スキーって割とお金掛からないんだなあ」という事実。ハードオフ装備なら板で数千円(そもそもカービングスキーという時点で小3の頃の高丘目線では,どれも最新鋭に見えるw)だし,ウェアもそんな具合しかしません。流石にブーツは金出した方がいいことは学んだんですが,それでも最新モデルさえ選ばなければそんな高いわけでもありません。
そして何よりいいのは…
痛板ができる
これです。クルマが無理ならスキーじゃあ!
そこに至るにはまず次回です。
目標:杉之原のパノラマを10本回すこと
これを目指して,頑張っていこうと思います。まずは毎日のスクワットからだ!