レベル999のマニアな講義

『色男死す』

内容
男の名は、増沢磐二（浅野忠信）。私立探偵である。
雨の夜。ひと仕事を終えた磐二は、酔っ払いの男（綾野剛）を助けてしまう。
女に捨てられた男だった。
目覚めた男に、女が捨てていった手切れ金を放り投げる磐二。
「あなたって人は、どうかしてますよ！」
男の言葉に応える磐二。
「自分の見てる世界だけが全てだと思うな！
　別に何の得も無くても、クズを拾ってきて
　コーヒーを飲ませたいと思う人間だっているんだよ」

男の名は、原田保。
磐二は、ひょんな事から、名前を知ってしまう。
保が妻・志津香（太田莉菜）と離婚したことが新聞のゴシップ覧に載ったのだ。
志津香はスキャンダル女優。その父・原田平蔵（柄本明）は、大物実業家だった。

それからしばらくして、保が、傘を返しにやって来た。
磐二は、何も語らず、保を連れ立ってバーへ。。。。酒を酌み交わし始める。
その後も、度々、事務所に現れた保と、
特に、互いのことを話すことも無く、金を出し合って酒を酌み交わす仲へ。。。。

数ヶ月後、明らかに、何かがあったと思われる様子で保が現れる。
働いていた会社でケンカをしたという。
磐二は、保を諭すのだが。。。。
保は、それから来なくなってしまう。

だが、保の消息を、再び、新聞から知る磐二。
どうやら、別れた妻と復縁したようだった。

その数ヶ月後、ピストルを手にして、血まみれの保がやってくる。
何かがあったと察した磐二だったが、保の横浜に行きたいと言う言葉に、
それ以上何も聞かず、港へと送っていく。。。

「あなたのような人間になりたかった。
　僕は、今からゆっくり歩いて行きます。
　もし、警察に行くべきだと思うなら、どうか、僕を呼び止めて下さい。
　あなたに呼ばれたら、僕は必ず、あなたの元に戻ってきます。」
足を引きずりながら船へと向かう保。
その背後で、磐二の運転する車が走り去っていく。。。。

数時間後、磐二は、岸田警部補（遠藤憲一）の取り調べを受けていた。。。。

敬称略


原作は、いわずとしれた。。。。である。

脚本、渡辺あやさん。演出、堀切園健太郎さん


俳優、脚本、演出。。。見事に噛み合っていますので。

好みがあえば、一瞬にして、虜になるでしょう。


それにしても、

よく、こういった作品を、制作することを決めましたよね。

最近じゃ、

ドラマだというのに、タバコなんて。。。。

でも、そういう“空気”って、ほんとは、大切なんですよね。

今作、

もしも、そういう部分を削っていれば、

間違いなく、オモシロ味が半減したことでしょう。



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