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灼眼のシャナの高橋弥七郎のデビュー作、A/Bエクストリームの第3巻だったりします。
イラスト及び、メカデザインを凪良(nagi)さんに交代で2年ぶりのシリーズ再開というある意味珍しい作品です。 灼眼のシャナが売れたのと、担当の方がこの作品に対する思い入れが強かったというのが理由のようです・・・。灼眼のシャナが萌えと燃えという、一般ニーズを狙った作品なら、A/Bエクストリームは、燃えと燃えという、作者の趣味の一作と言えるでしょう。 A/Bエクストリームは、かなり独特な設定を持つSF作品で、メカとメカの戦闘シーンが殆どという痛快娯楽アクションなわけで、メカ絵がなかった、1巻、2巻はそれがいまいち盛り上がらなかったが、メカデザインがあるだけで3巻はこんなにも盛り上がるのかと、少々前作が惜しい気がした。 3巻のデザインを元に、1巻、2巻を読めば、イメージ倍増で盛り上がる事この上なしな作品である。 1巻がかなり説明過多な分けで、一応前作を読まなくても読めるように説明を繰返してくれているが、やっぱりわかりにくい人にはわかりにくいでしょう。 個人的には、1巻で単語と世界設定の概要は分かっているわけで、3巻のイラストで足りない部分を補完できたので想像力的には十分になっているわけですが・・・。 内容的には、異次元ポケット<ゾーン>と、そこに出現する正体不明の害獣<グレムリン>と、それを退治する駆除屋<エクスターミネーター>たちの物語というのが基本で、今回はそこにさらにファントムと呼ばれる亡霊が出現すると言うのが、発端となってるわけですが、相も変わらず、正体不明の害獣<グレムリン>は正体不明のまま放置されていたりします・・・。 まあ、<グレムリン>がいなくなれば仕事がなくなるわけでとりあえず無視なのでしょう。 作品の肝は、戦闘シーンな分けで、前作までは、イメージイラストが無いので、全く想像できなかった、ブラックゴーストなどのパワードスーツもそれに付随するネーミングが独特の武器も、設定資料集のおかげで十分想像できる範囲まで来ているので、なかなか熱いと思います。 それに、今まで名前だけは出てくるが、全く登場しなかった、[ラズルダズル]が満を期しての登場とファンにはたまらないでしょう。 まあ、メカ物はイメージイラスト無しでは、辛いというのが現状でしょう・・・。 今回主題となっているのは、偽装経験領域<イミティブル>と呼ばれる架空の電子世界の設定。 無限に供給される娯楽の中で、死までの時間を潰す為の世界で、欲する権利に相応の義務を果たす必要のある社会に不参加を表明した人々が眠っている場所。 電脳ひきこもりみたいな物というイメージがわいてきますけど、マトリックスに出てきた大量の人が眠っているカプセルの様な物を想像すると結構不気味ですね・・・。 社会が生きる権利を保障していると言う設定なわけだけど、自分の好きな、自分の思い通りになる夢を見続けていられるだけの世界って実際どうなのだろう?と考えさせられてしまうわけです。 まあ、作者の今回のテーマが「夢見て足掻く者、そして生きる者」な分けですが・・・。 1や2に比べると、シナリオの組み方がかなり向上しているように思えるので、これを機に読んでいただけると、弥七郎ファンの自分としては嬉しかったり・・・。 まあ、SFを読む人のニーズってどれ位あるのだろうか? 追伸、イラスト及び、メカデザインを凪良(nagi)さんのHP内にA/B特設ページがあったりします。 S.E.C http://sec.or.tv/
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最終更新日
2004/06/19 05:19:41 PM
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