「青葉くんとウチュウ・ジン２　Ｘマス・スクランブル」　松野秋鳴

2006/02/26

「青葉くんとウチュウ・ジン２　Ｘマス・スクランブル」　松野秋鳴

カテゴリ：ライトな本

なんか、季節は節分とか、バレンタイン監督とかいってる時期に、Ｘマスネタで攻めてくるなんて、

もしかして、結構原稿落とした？

変な宇宙人が、教室で暮らすようになってからというものの、次から次へと変な宇宙人と遭遇する羽目になった青葉くんのゲンナリ話となってます。
ええっと、危惧したとおり、教室を戦艦に見立ててのバトル物じゃなくなってしまいました。

その代わり、前回薄かった、ＬＯＶＥを増量であります。
しかも、青葉くんの妹出てきます！？

性格最悪だけどな・・・。

短編集の様に気軽に読め、ラストで今までに貼っていた複線を回収するというきっちりとまとめられる所は○。ギャグは前作同様にそこそこ楽しめる訳ですが、なんか、変な宇宙人に遭遇しては、トラブルに巻き込まれると言う展開は、「食卓にビールを」を意識してしまい、あっちが、へんてこりんな女子高生＋主婦で、物理オタクという宇宙人以前に奇抜な設定と、しっかりした物理設定で引っ張りまくるのに比べると、パワー不足を感じてしまってとても残念です。

まあ、富士見のベテランとＭＦ文庫Ｊの新人を比較すると言うのも間違ってますが、「食卓にビールを」と同じ土俵で戦うのはあまりにも無謀でしょう。

コメディ作品としてはＭＦ文庫Ｊの新人としては高い位置で安定してるんだけど、何かコレと言うインパクトが無いのがちょっと残念でしょうかね？
おもしろいけど、何か足りない気がする、新人にそれを求めるのも酷な気がするんだけど、それが補われたら、大化けしそうな気がするんですよねぇ・・・。