カテゴリ:ライトな本
村で仕入れたテンの毛皮、銀貨210枚。 値上がりする銀貨の儲け話、銀貨10枚。 耳としっぽ付の旅のお供、プライスレス。 ―――お金で買えない価値がある。 ああっ、どっかに耳としっぽ付の旅のお供いないかなぁ・・・・。 第12回 電撃大賞 銀賞受賞作品です。 行商人ロレンスが、狼の耳と尻尾を有した、自らを豊作を司る神ホロと称する少女と出会い、彼女の老獪な話術に翻弄されながらも、共に旅を続けるお話と言う事で良いでしょうかね? うーん、銀賞って自分の中ではスルー対象だった訳でチェックそのものをしていなかった訳です。 ただ、面白いと言う評判は聞こえていたので、気にはしていたのですが、大抵はホロ萌ですからねぇ。 萌だけで読みたくないし、ファンタジーって子供っぽいと言う思想が染み付いちゃってるんで、圏外だったのですよね。 しかしそんな所に舞い込んできたのが、 ■読売新聞で東大助教授が電撃文庫『狼と香辛料』を絶賛(カトゆー家断絶) と言うニュースです。 とにかく、「狼のしっぽにもえるとは・・・。」という下りが非常に気になりましたので購入。 東大助教授も萌える破壊力を持つしっぽとはいかなるものか、非常に気になる訳ですよ。 東大助教授曰く、「分類不能!」な良書とはよく言ったもので、子供向け「ファンタジー」にありがちな薄っぺらさが感じられず、ちょっと大人向けな信仰や、商業に関する話を、学術的な難しさを使わずに分かりやすく物語に織り込んでいるところが、実に素晴しいです。 世の中の仕組みについて、考えてみたくなる作品と言うのも、あながち間違ってないでしょう。 だが、そんな事よりも重要なのは、しっぽです!? さっきっぽだけが白い自慢のしっぽでしょう。 ふさふさしていて、毛を刈り取って売ればそこそこの金になりそうなしっぽでしょう。 何よりも、東大助教授も萌える破壊力を持つB>しっぽと言うのは、ラノベ史上最強のしっぽと言っても過言ではないでしょうか? 全く持って、けしからんしっぽであります!? ああっ、どっかに耳とB>しっぽ付の旅のお供いないかなぁ・・・・。 他の新人さんの作品は未読なんですけど、このレベルで銀賞ってのは、信仰や商業のお話と言う部分が、一般のライトノベル読者の層に受け入れられるかと言うところなんでしょうかね? 周りの評判を聞いて買っただけになんとも言えないけど、とにかく続きが読みたい作品ですね。 まあ、これだけの世界観の出来を考えると、新作って言うのもいいかなぁ・・・? とか思ってたのですが、電撃hpVol.40のインタビューによると、構想4年、執筆2ヶ月らしいです。 構想4年っての考えると、新作はオリンピック並みの周期でしか期待できないのかな? まあ、次回作も続編で、7,8月には出したいとか、羊飼いの娘を登場させて三角関係とか言ってますし、とにかく楽しみな新人であります。 「学校の階段」といい今年の新人賞は結構当たりを引けるかもなぁ?
関連サイト ハイノハナ(文倉十) 感想リンク のべるのぶろぐ 鍵の壊れた部屋で見る夢 まあいいか。 booklines.net ++読書紀行++ Alles ist im Wandel F.Y.A.E./review ver. ラノベ365日 読丸電視行 レビログ monumenta librorum 好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! 舞風BLOG chap-company日誌 Reading*book 字遊室 電子の柩 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/03/19 06:43:04 PM
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