「烙印よ、想いを蝕め。　SCAR/EDGE3」　三田誠

2006/03/21

カテゴリ：ライトな本

緋原・ちひろ・ランカスターの活躍を期待してたら、えらい展開を用意してくれましたよこの人は！？

雪のクリスマス・イヴ。
ちひろは遊園地に来ていた、伸子、未冬、キズナと共に。

つかの間の幸せにひたるちひろの前に、＜名もなき七人＞の一人、＜サリエリ＞が迫る・・・。

と言う事で、今は無き、「にゅうっとグランプリ」金賞受賞作品の３巻目でございます。

究極の個人認証システム＜烙印＞とその副作用で出現する”傷”持ち(スカード)たちの能力バトルものな訳ですが、さすがにエアガンで優秀なだけのヒロインじゃ超人的な”傷”持ち(スカード)相手のバトルは無理やろうと、ヒロイン限界説を唱えたくなる内容(まあ、ドラゴンボールで言う所のクリリン的ポジションだからな)だったのですが、緋原・ちひろ・ランカスターはわりかし好きなので、もっと活躍させて欲しい！？

なんて願ってたら、えらい展開を用意してくれましたよこの人は！？

なんか、切なすぎ！？泣いていいですか？

１巻の事件、２巻の事件を繋ぐ、黒幕の登場！？
思わぬ黒幕の正体と、予想外な幕引きに俺は・・・。

まあ確かに、べたなオチが多いライトノベル業界で、最近は予想外な展開で驚かせるのが流行してる訳だし、これ位の意外性を持たしてくれるほうが俺としては嬉しいし、一般読者向けでもこれ位は有りかなとか思ってたりして・・・。

何気にばら撒かれていた複線をうまく回収して、矛盾とか破綻した部分が無いのでＯＫです。

次がラストなのか、第一部完なのか気になりますが、他のシリーズも平行してやってられるので、いつになる事やら・・・。

なんと言うか、いつみても植田亮さんのイラストは透明感があって、好きですが、三田誠さんの文章って、シンプルで淡々として読みやすいけど、ぐっと来る魅力を感じないですね、アイデアはおもしろいんですけどねぇ。