カテゴリ:ライトな本
読み終わってから、2ヶ月もレビューに悩むと言うのが、この作品に対する答えでしょ? MF文庫Jなら、「あそびにいくヨ!」と言う人気シリーズを手がけるオキナさんだが、こちらはどちらかと言えばソノラマ系の色が濃く出てる作品と言えるでしょう。(読んだ事無いけど・・・。) SFとか、特撮と言ったジャンルに近いシリアス路線ではあるのですが・・・。 とにかく主人公はデブでオタクと言う致命的なキャラ、唯一の救いは世話焼きの幼馴染がいると言う事。 そして、そんな致命的な主人公舞矢は実は、情報を吸収し続け、世界を抜け殻と化す「集積者」の尖兵と戦える、「式者」と言う設定。 という事で、神野オキナさんと言えば、SFよりも特撮ネタ、オタクネタが強い訳で、 秋葉原や、中野ブロードウェイネタで攻めてくると思いきや、 ぷにぷにが大好きなホモネタで攻められました・・・。orz しかもベースがシリアスなので、主人公のオタクっぷりが活かし切れてない感じがしてとても残念です。 なんかもう、ただのデブでもいいやんって感じ・・・。 デブなのは、この作品においての重要な要素ですが、ラストシーンとか・・・。 まあしかし、特撮ネタなので、アメリカンなグロテスクモンスターといった不気味な造形は実に見事でしたね。 もうなんか、肉肉しい位、グロテスクな感じがちょっとついて行けなかったっす。 テーマは記憶、「式者」として覚醒した事で、以前の自分の記憶が記録としてしかイメージできないのに、以前の自分を演じようとする主人公の悲しみに耐え、ただ大切な幼馴染を守るため、戦う孤高のヒーロー!? まあ、そんな世話焼きの幼馴染にも秘密があって、記憶をコントロールされていたりなんかして・・・。 って言うか、自分に気があるように洗脳してるって、それ犯罪!? ただ、畳み掛けるようにSF的ギミックを注ぎ込みたいのは分かるんだけど、話が唐突過ぎてついていけない部分が多々あった上に、ラストがちょっと唐突過ぎると言うか、いきなり追加設定みたいな感じが好きじゃ無かったですね。 個人的にも、あまり好きなジャンルじゃなかったのでおもしろいのか、つまらないのか、評価しにくい訳で、まあ、自分には合ってなかったと言うのが正解でしょうかね? この方にとっては、「あそびにいくヨ!」の方が特殊路線なのでしょうか、ちょっと、「あそびにいくヨ!」がおもしろかったから読んでみようって言う作品で無いのは確かです。
関連サイト 正式名称「三人共用名刺」(神野オキナ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/03/23 11:19:55 PM
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