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以下、コピー。↓伊藤聰さんの書評より。
グレーバーは『ブルシット・ジョブ』において、真の意味で他者に寄与するエッセンシャルワーカー(看護師や清掃人、保育士など)が低賃金にあえぐ状況を指摘した。「エッセンシャルワーク」もまた、現代日本に浮上した問題のひとつである。 小泉環境相は「ゴミ回収の作業員を称えるためにゴミ袋に感謝のメッセージを書こう」と提案したが、彼らに必要なのは十分な給与と福利厚生だ。私たちの社会は本当に尊重すべき人びとをないがしろにし、逆に不必要なものをあたかも必要であるかのように見せかけてきた。 グレーバーは、経済とは「わたしたちが互いをケアするための方法、わたしたちが互いの生存を支えていくための方法」*1だと述べ、それがコロナによってあきらかになったと主張する。こうした彼の意見に最大限の同意を示したい。もはや我々はコロナの前に、「通常」に戻ることなどできないのであり、非正規雇用や低賃金といったかたちで多くの人びとを抑圧することでしか成立しない経済を復活させたところで、誰も幸福にはなれないだろう。 本当に新しい社会をリアルに想像する力をつけるため、あらためてグレーバーの著書を読み返していきたい。「対抗力とは、まず何よりも想像力に根ざしている」*2とは、筆者が好きなグレーバーの言葉のひとつである。 ここまで。 ブルシット・ジョブ 著者は、今月初め急逝。デイビッド・グレーバー。 本が届いたので、明日から読み始める。 ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論 [ デヴィッド・グレーバー ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月09日 18時31分16秒
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