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![]() 「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略 (岩波科学ライブラリー 314) [ 宮竹 貴久 ] 鋭意読書ちう。ケッサク! 以下引用p16-17 生きて行くにはとにかく死にまねだーとかく社会はいきづらい アリやハチなど社会を持った生物で見られる死んだふりとその意義について紹介しよう。 コスタリカでのミツバチの観察だ。将来、女王になることを運命づけられたミツバチのメス(Gyneと呼ばれる)は、女王が不在になると働きバチの攻撃を受けることがある。これは女王の支配がなくなった時の行動と考えられる。そのような状況では、働きバチの攻撃をかわすためにメスは死んだふり行動を示すことがある。女王候補のメスたちは、脚と触覚を胸部の下面に折りたたんでしまい、完全に動かなくなる。ときどき死んだふりをしたまま働きバチに引きづられ持ち運ばれたあと、動き出して逃げることもあれば、殺されてしまうこともあると1999年に報告されている。 近年、日本人に恐れられているヒアリも死んだふりをする。2008年の報告では、若い働きアリ同士が喧嘩を避けるため死んだふりをするという。年寄りの働きヒアリは、他の働きアリが近くに来ると攻撃的に対戦に挑むが、若くて外骨格のやわらかいヒアリは死んだふりをして仲間同士の喧嘩を避ける。羽化して1日目のヒアリはほぼ戦わずに死んだふりをするが、2週を過ぎた年寄り働きアリは死んだふりをせず、30日を過ぎた高齢ヒアリはもっぱら戦うことがわかっている。将来、女王の世話をする若いヒアリは、戦って傷つくことなく、死んだふりをして無傷で成長し、女王を守るのに専念する。そして歳を経ると敵と戦うようになる。死んだふりは、アリの社会を存続させるために、立派に機能している。 さて、我が身を振りかえる。若い頃は職場の会議などで積極的にアイデアを提案したものだ。すると、「そのアイデアは試してみる価値がある」と言われ嬉しかったりもする。だが、「では誰がやるのがよいだろうか」、とだんだん雲行きが怪しい方向に話は向い、「そうだ、言い出しっぺの君がやってはどうだろうか?」と藪ヘビになって仰け反ったこと幾たびか。最近では、よほど自分がやってみたいと思うアイデアでもない限り、会議では死んだふりをするように努めている僕である。 ←引用ここまで。 笑っちゃうしかない。 この後、著者の先生は、果敢にも「生き物の死んだふり」を本格的に追求し始め、、 「死んだふりスコア」なるものを設定し、 ロング死んだふり、ショート死んだふり群の世代生成に成功し、、 めくるめく生物学の世界を広げて見せて下さる。 もう、本の残りはわずかになった。心して、読み進めようと思っている。以上。レポート終わり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年03月21日 05時52分47秒
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