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引用ここから→p276~277 女性の無償労働のデータを収集していないせいで、人材開発にも支障が生じている。国連財団のシニア・フェローであるマイラ・ブーヴィニッチは、低収入国における研修プログラムがことごとく失敗続きだったのは、「女性たちがどれだけ働き詰めかを示すデータが不足しているせいで、女性には自由な時間がたくさんあるという誤った認識にもとづいていた」からだと指摘している。女性たちには子供を預ける必要があることを、主催者側が考慮していなければ、女性たちがせっかく研修に参加を申し込んでも、修了することはできない。そうなれば研修費が無駄になるだけでなく、女性たちの潜在的な経済力も生かされないままだ。結局、最善の雇用創出プログラムは世界のすべての国で保育制度を充実させることに尽きるかもしれない。 当然ながら、女性の雇用労働に影響するのは保育の問題だけではない。高齢者の介護も、女性たちにとって多くの時間を時間を占めており、介護需要はますます増加すると考えられる。予測では、2013年から2050年までに、65歳以上の世界人口は2倍以上に増加する。2020年には、歴史上初めて60歳以上以上の人口の方が、5歳以下の子供の人口よりも多くなる。さらに世界中で高齢化が進むだけでなく、病気の人も増えていく。2014年には、世界疾病負担の4分の1近くは60歳以上の人びとで、ほとんどは慢性疾患があった。2030年にはイギリスの600万人高齢者(人口の9%近く)は長期疾患をもっていると推計されている。EUはすでにそれが現実となっており、人口の10%(約5000万人)はふたつ以上の慢性疾患をもっていると推計されている。アメリカの65歳以上の人口の80%には、少なくともひとつは慢性疾患があり、50%にはふたつ以上の慢性疾患がある。 このように介護の必要性があるため(アメリカでは4000万人が病気や高齢の親族の世話をしている)、女性の労働能力にも影響が出ている。女性の介護者は男性の介護者に比べて、フルタイムの仕事を辞めてパートタイムに切り替える人が7倍も多い。アメリカで高齢の親の介護をしている55歳から67歳の女性のうち、雇用労働時間を減らしている人は平均で41%となっている。また、認知症の親族の世話をしている女性の10%は、退職により福利厚生の資格を失った。イギリスでは認知症の親族の世話をしている女性の18%は休職しており、19%は介護に専念するため、あるいは介護を最優先させるため、しかたなく退職した。また女性介護者の20%は、フルタイムの仕事からパートタイムの仕事に切り替えた。いっぽう、男性介護者の場合、その割合はわずか3%にすぎない。 引用ここまで。(太字は引用者) 申し上げるまでもないが、この引用は、、 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く [ キャロライン・クリアド・ペレス ] この程度のジェンダーギャップでも、大騒ぎさ。。 うちら、けっこう、、頑張って来てる。 さすが、(女性の地位ランキング)125位だけのことはある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年08月06日 09時52分04秒
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