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カテゴリ:長期投資の考察
今日も日経平均は相変わらず堅調で、特にやることもなし。
なので、現在の私にとってもっとも関心のある長期投資について引き続き考えていきたいと思います。 【送料無料】株式投資の未来 [ ジェレミー・J.シーゲル ] 問題意識をもって読むと今まで気が付きにくい点にも目が行くようになるものです。 一般的なバリュー投資においては低PER戦略というものが有効であると述べられていて、本書においても低PER銘柄に投資すべきというスタンスに変わりがありません。 ところがよく読んでみると以下のような記載がありました。以下抜粋。 -------------------------------------------------------------------------------- 「興味深いことに・・・(中略)・・・黄金銘柄のリストを見るとPERが最低のグループに入っていない。意外ではないが、こうした勝ち組の増益率は軒並み高水準で、平均で見てもS&P500を大幅に上回っている。だが、バリュエーションを見ると20銘柄のPERは市場平均をごくわずかしか上回っていなかった。」 「運用成績が際立って高い企業はたいてい、(1)PERが市場平均をわずかに上回る程度で、(2)配当利回りが平均並みで、(3)長期的な増益率が市場平均を大幅に上回っている・・・中略・・・これが黄金銘柄に共通する特徴だ。」 -------------------------------------------------------------------------------- ここでいう黄金銘柄というのはS&P500生き残りの運用成績がよかった20銘柄を指す。興味深いのはこれらの銘柄が低PERグループに属しておらず、配当利回りも市場平均並みである、という点。 確かに長期投資において配当利回りだけを気にするのは疑問に残る。なぜならEPS以上の配当を継続する場合や本業が不調な投資銘柄はその配当の継続性という点で減配リスクもついて回るし、配当利回りの高さは減益・減配リスクを伴って株価が下落しているケースもあって、過去の実績値だけで安定配当利回り銘柄であると判断できても将来減配することだって十分ありうる。 言ってみれば、長期投資においては低PERでなくても高配当利回りが突出していなくても、長期的に増益傾向にある事業内容や本業の順調度で投資対象を評価することが重要である、という点に収斂されると読める。 本日の日経平均の予想PERは16倍、配当利回りは1.95%。数値的な条件としては厳しいものではないので、要は長期的な視点にたった銘柄選定というのが問われることになります。 バフェットのいう消費者独占企業が日本にも存在するとは思えないし、過去の業績が向こう数十年に渡って増収増益を確約するものではありません。ただ、ワタシのようなド素人においても数値で判断する方法としたらBPS成長率が根拠となりうるのではないかと。 BPSと長期投資対象銘柄、そしてこれを日本企業に適用した時にどうなるのか?このことについては今後も引き続き調査していきたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.12.18 23:53:29
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