ワールドカップのメンバーが発表されるのは、5月の17日。日本代表の岡田監督は、メンバー発表時に選手への取材を制限するように、マスコミに要請していたのですが。原博実強化担当技術委員長に却下されてしまいました。


　メンバー発表直後の2、3日くらい、選手を休ませてあげたいという岡田監督の気持ちもわかります。それに、日本のメディアの取材なんて、どうせたいした質問をするとも思えない。「代表メンバーに選ばれた、今のお気持ちは」なんていう質問ばかりでしょう。メンバーに選ばれて、そのことで選手が有頂天になってしまうのも困りもの。大事なのはメンバーに選ばれることではなく。ワールドカップのピッチに立って、戦って。そして、勝つことなのですから。

　ただ、岡田監督がメディアに対して、一方的に取材制限を申し出たことは、どうかなと思います。代表監督というのは、ただ代表チームを率いていればいいというものじゃない。マスコミとの対応というのも、大事な職務だと思います。特に今のように、サッカーというスポーツがあまりメディアに露出していない現状では、なおさら重要度が増しているはず。クラブとしては、自分のチームから代表選手が選出されたら、メディアに取り上げてもらうビッグチャンス。この機会を逃す手はありません。

　代表監督はナショナルチームのスポークスマンであり、日本サッカーの広報部長でもあります。どうも岡田さんは、メディアとの接触が上手じゃない。イライラしたところを見せたり、マジで切れたり。オシムさんのように気の利いたことを言うのは無理だとしても、せめてもっと愛想よくできないものでしょうか。マジメな性格が災いしているのか、度量が狭いのか。これが外国人監督だったら、こんなに叩かれない気もします。


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