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umeume111

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カテゴリ:旅行
 ベトナムに来て、2日目の朝。早朝に雨が降って。寒くて目が覚める。天気予報によると、一週間ほど雨が続くらしい。寒くて雨が降ったのでは、たまったもんじゃない。

 朝食は、友人と近くのお店に。昨日の朝はフォーだったので、今朝はブン・チャーを試してみる。こちらは、つけ麺。小ぶりのどんぶりにスープが入っていて。スープの中には、肉やつくね、大根、人参などが入っている。それとは別盛りで,野菜の盛り合わせとお皿いっぱいのブン。ブンはお米の麺。固まっているので、ハサミで切っておく。

 スープは、あっさりとした味わい。ブン・チャーに合うのが、揚げ春巻き。外側の皮がパリッとしていている。つけ麺も春巻きもおいしい。野菜もたくさん取れて、とてもヘルシー。問題なのは、量が多くて食べ切れないこと。普通にオーダーしているのに、全部は食べられない。ベトナム人は、朝からこんなにしっかり食べるのか。彼らが朝早くから働いているのは、しっかり朝食を食べるからなのかもしれない。

 朝食を済ませて、友人と別れて。今日は一人でハノイ観光。まずは、タクシーでホーチミン博物館へ。タクシーの運転手さんには、ホーチミン廟と伝えたのだけれど。下ろされたところが博物館の前だったので、まずは博物館を見学することに。

 ホーチミン博物館は、ホーチミンの生誕100周年を記念して建てられた建物。2階は、写真と説明パネルでホーチミンの人生を紹介。ところどころにホーチミンの言葉が書かれていて。ベトナム語はわからないけれど。その下に書かれている英語で、だいたいの意味はわかった。

 「革命を成功させるためには、革命を推進する党が不可欠だ。強い党というのは、その理念を民衆に理解させ、共感を得なければならない。羊を導くリーダーのように。確たる理念を持っていなければならない。確たる理念のない党は、コンパスのない船のようなものだ」。

 うろ覚えで、なおかつ覚束ない英語力なので、どこまで正しいのかはわからないけれど。そんなことが書かれていた。今の日本の政党には、はたして理念のようなものはあるのだろうか。

 2階の展示は、どこにでもある博物館だったけれど。圧巻は3階のエキジビションホール。現代美術館かと思うような作り。「国家独立の英雄にして、人類文化の偉大なる人物、ホーチミン」といった感じ。

 ガイドブックを読むと、建物が建てられたのは1995年から1990年。ソ連の援助で、レーニン博物館の専門家が設計や内装を担当したとか。なるほど。そう聞くと、なんとなく納得できる。そのソヴィエト社会主義連邦という国家も、今はないわけだけれど。

 博物館を出て、ホーチミン廟へ。やたらと軍人さんが増えてくる。それも普通の軍服ではない、白い礼装。歩いていると、やたらと注意される。バッグを預ける必要があるのかと思うと、大きなバッグ以外はOK。セキュリティーチェックを受けて、列に並んでいると。軍人さんに注意される。どうやら、カメラは預けないといけないらしい。

 だったら、セキュリティーチェックの隣にカメラ預かりがあればいいのに。ビデオカメラを預けて、もう一度、列に並び直す。外国人もベトナム人も2列渋滞。ようやく軍人さんのOKが出て、行進開始。ほぼ5m感覚で軍人さんがいるので、列を乱すわけにはいかない。もちろん、無駄口を叩くことなんてできやしない。

 カメラや携帯電話は、預けなければならないけれど。この重苦しい雰囲気の中では、誰も写真なんか撮れるわけがない。階段を登って、廊下を回って。ようやくホーチミン主席の遺体と対面。

 薄暗い部屋の中で、軍人に囲まれているホーチミンの遺体。そこだけが、仄かに明るい。でもそれは、とても遺体には見えない。年老いた老人がただ眠っているようにしか見えない。背筋がゾッとする。よく見たいのだけれど、歩みを止めるわけにはいかない。ピンと張り詰めた重苦しい空気。

 廟を出ると、ようやくホッとした気分。先ほど預けたカメラは、先まわりしていて出口で返してもらえる。ホーチミン廟もきっと、レーニン廟を手掛けたスタッフが担当したんじゃないかな。死体を腐敗させることなく、永遠に保存する。エジプトのミイラの時代から、遺体の保存は考えられていたわけで。その完成形が、これなのだろうか。

 ホーチミン廟は、一人一日一回しか見られないそうだけれど。いくら無料だからと言っても、もう一度見たいという気分にはとてもなれない。レーニンの遺体も、金日成の遺体も、同じ処理が施されて。おそらく金正日の遺体にも、同じ処理がされるのだろう。英雄になんて、なるものじゃない。遺体は焼かれ、灰となって。ただ人々の記憶の中にだけあればいい。

 ホーチミン廟の後は、ホーチミンの住んだ家を見学。ホーおじさんの家と言われて。生前に執務した大統領府や、住んでいた家を見ることができる。家は質素な作りで、革命の英雄という感じでもなければ、大統領の住んでいた家という感じでもない。ホーおじさん自身は、英雄に祭り上げられたくはなかったんじゃないかな。

 歩いていると、空にはためくベトナムの赤い国旗が見えてくる。国旗掲揚塔だ。1812年に建てられたこの建物は、世界遺産の一部。ベトナム軍事歴史博物館の中にある。さらに歩いていくと、庭にミグ戦闘機が飾ってある建物に。ベトナム軍事歴史博物館だ。入場料を払おうとしたら、あいにくと昼休み。

 世界遺産のタンロン遺跡を見ようと歩いていると。途中で道を間違えて、線路に出てしまう。面倒なので、予定を変更。ドンスアン市場に行くことに。ドンスアン市場は、もの凄い喧騒。ちょっとお土産を買ったものの、もう限界。

 旧市外の見学も止めて。どこか静かな所に行きたくなる。ホアンキエム湖のほとりの、ちょっとこじゃれたレストランでハノイビール。ベトナムサラダを食べながら、ビールを飲んでいると。疲れのせいか、ビールの酔いか。ちょっと眠くなってしまった。

 ホアンキエム湖のほとりで、しばし休息。湖を見ていると、時間がゆっくりと流れていく。ハノイの、こんな時間も悪くない。さて、タクシーでも拾って、帰るとしようか。





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Last updated  2012.01.06 09:59:36
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