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随筆の樺の木

随筆の樺の木

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2008.06.09
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カテゴリ:写真
ノンキで無学な性格上、写真なんか今さら見ても楽しめるのか……と
不安をともないつつ、近頃なんだか身近な人が注目している森山大道の個展へ。
            ≪レトロスペクティブ≫
『にっぽん劇場写真帖』
まるで、大阪のおばあちゃんのような気やすさがある。寺山修司がひきいた劇団『天井桟敷』の役者たちはメイクや衣装で演劇モードになっているけれど、にっこりと笑っている。楽屋裏での日常を素にとっている印象。

『光と影』
「写真とは光と時間の化石」という言葉からもここには時間から切り離されたvividなモノたちで溢れかえっている。モノにフェッティシュになったというよりも被写体への視線をフェティッシュにとらえたかのよう。被写体への眼差しは、揺らめいている。なぜ、そんな角度で?

『犬の記憶』
幽霊街のような静けさが漂う北海道。群衆がいても誰もこちらに目を向けない。さびしげであやしげな視線の欲望、この視線はまるで誘拐犯のようだ。餓えた野犬の眼光が鋭すぎる!

『新宿』
レンズに艶と露。エロティックな濡れた黒い街が、大股開きをしている。蟻のような人の群れ。疾走する街並みをとらえた写真の犯行現場。

              ≪ハワイ≫
こんなに笑える写真は今まで森山はとっていなかったんじゃないかな。サイケデリックな光の乱反射は奇妙でおそろしいけど、海の漂いが幾重にも光と影をとらえて、希望的な未来へ向かっていくよう。くねる道にも前途多難というよりも、スピード感が伝わり、かけぬけてやるぜっていってるみたい。絶対的な一枚を目指した写真というよりも、どんどん、みた(いた)ことのあるような世界の方へ。それをもう一度みる新鮮さ。





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Last updated  2008.06.09 14:08:42


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