いつまでも…二人で

今日もあちこちに満開の桜が綺麗でしたが
ふと見上げると、大きな裸の木から小さな新葉が生え始めていました

命の息吹がなんだか嬉しく、桜に気を取られすぎですね
可愛い可愛い小さなイチョウの葉・・・











こんなに小さなイチョウの葉を見るのは初めてで

今年のように、毎日、桜を見ているのも今年が初めてのような気がします

今まで、あまり心に余裕がなかったのかもしれません




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コロナが始まって３年ですけれど、ちょうどその一年前
４年前の３月３１日

横浜発着の１４日間のクルーズに出発しました

４年前か・・・

３年前にコロナが始まって、横浜港にはダイヤモンドプリンセスが停泊したままで・・・夫と毎日テレビ画面に映し出される何度も乗ったことのあるクルーズ船の姿に、心を痛めていて

２年前は、夫の癌が見つかって手術の日を待っていて

１年前は、ホスピスで夫の命の炎が消えかかっていた・・・



同じ３月３１日なのに

４年前のこの日、
午後６時にホーランドアメリカラインの『ウエスタルダム号』が出港しました

横浜で前泊するため『横浜　ホテルニューグランド』に一泊していたので、
夕食は元町の中華街で食べました

このお店では、とても珍しい『変面ショー』をしていて
夫が、食べるのも忘れて見入っていてことを懐かしく思い出します







早変わりのように、顔がどんどん変わって行きました





このショーを見ながら夕飯を食べ、翌日、横浜港から乗船しました




一泊だけでしたが、夫がどうしても泊たいと言っていた
『横浜　ホテルニューグランド』




歴史に詳しい夫は、マッカーサーが逗留していた時代のこともとても詳しかったのです



乗船した日の夜は

ジャズライブが中くらいのホールで行われていて










４年前の今宵は

こんな優雅で幸せな時間が流れていたのですね・・・


思い出になっても、輝き続け

目を閉じれば、この時

夫が指でリズムをとっているしぐさや笑顔が生き生きと蘇ってきます


まだまだ思い出すこと自体が、心にヒリヒリと痛みとして感じることがありますが
今、思い出すことを避けたら、

思い出が封印されるような気がします


なので、私はことあるごとに思い出して行きたいと
なるべく、はっきりと思い出して

タイムスリップしているみたいに
過去の夫に話しかけたいと思います


同じ日に


グラス片手に、間近でジャズを聴いていた夜と
ホスピスの静かな病室で、二人で過ごした夜



今の私にとっては



どちらも比べられない


大切な、大切な愛おしい　３月３１日です





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