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恐竜境に果てぬ第1章第1節その1


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2004.07.25
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カテゴリ:怪談

​昼近く雷が鳴っていたが、無視してあるサイトのかたに書き込みをしているさいちゅう、電源がプツンと切れた。どこかに落雷したのかと思い、書き込みは消え失せて仕方ないが、ともかくこちらも改めて電源をすべて切った。
その少し前、いつも書き込み下さるサイトのかたからの書き込みを確認してやや気になっていた。

そこで又も思い切って某婦人に電話した。無論誰が出るのかわからない。先日「オレオレ詐欺」に間違えられたばかりなので、お互いを知らせる暗号を決めておいた。ただし、複数を用意した。「山」と「川」との合言葉。無論「忠臣蔵」を気取った。それから「ニイタカヤマノボレ」と「トラトラトラ」。全くこりぬ二人だが、これもささやかな潤滑油。

もっとも、向こうに家族又は誰か知人などがいる時は、私が「山」というのに答えて「川」とは返せない。「違います」と間違い電話を装うことが多い。
もう一つある。「子機か?」と私が問うてその通りの時は、「うん、わたし。ちょっと待って」と芝居をして、自分の部屋に移ってもらうことにした。本日がこれに当たる。

「いいわよ」と言うのに答えて、「あのさ、アドレスの末尾のアルファベットのことはさ、今朝の電話でわかったし、これは日記に公表しないほうがいいと思ってさ・・、もしもし」と言うと、「聞いてるわよ」と、ややキツい答え。
「きょうも機嫌悪いの?」と問うと、「そうじゃないわよ。ちょっと驚いたから黙って聞いていただけ。気にさわったらごめん」と、これで納得。

「あのさ、生霊のほうが恐いんだって」と私。「何よ、いきなりから恐い話・・? 」と、再び雲行き怪しいか。
「まあ、そう言わないでさ、昼間なんだから・・。お前さんの生霊じゃないのではないかと、ある人から書き込みがあったんだよ」と告げると、「わたしも読んだわよ」との答え。

「背中に乗る何者かっていうのはね、平成元年新築以来、時々出たんだよ」と初めて話すと、「いやあね、やっぱり恐い話じゃない、切るわよ」、ちょっと待った、もう少し聞けと思って、続けた。「いや、安心させるつもりもあるんだ。要するにお前の生霊じゃないから、無縁のことと思っていいってさ」とようやく会話をつなげた。

「そう・・。わたしじゃないのね、良かった。・・ええ? じゃあ、それ誰なの? 」と恐怖再燃。
「多分、死霊だな」と又も火に油かと覚悟して言った。
「ねえ・・、それ何回ぐらいあったの?」と意外な質問。それに答えて「いや、ほんの数えるほど。そう、この十五年余りで五、六回くらいか・・・。でも、それも去年まででパッタリ途絶えたし、去年一ヶ月のあいだに二度も出てそれっきりだから、どこかへ去ったのかも知れないな」。

「あなた、霊能力があるの?」と不安そうに問うから、「いいや、俺にはないよ。断定出来ないけど、ないと思ってる。だって、ほかの人が『ほら、そこにおじいさんがいる』と言った時にも、俺には何も見えなかったもん。それにね、仮にそんな能力が存在するにしても、見えないほうがいいんだって、見える人は必ず言うんだ」と答えた。

「おじいさんって、それ何の話?」と、よせばいいものをこの人、つい興味が出たようだ。せっかくだから話した。
「昔拳法をコーチについて習っていただろ。その頃、トレーニングが終わると、コーチと二人で、よく老人ホームの駐車場に俺の車を止めて、あれこれ話したんだよ。このコーチが霊感の持ち主でね、それこそ身の毛もよだつ経験をしょっちゅうしていた」とここで、深く呼吸をした。

「どうしたの?」とやや心配そうな声。答えて、「いや、一気にしゃべって息苦しくなったから深呼吸したの」。続けた。
「それである夜中にさ、話のさいちゅうに、コーチがシッと言って、あたりを見回して、更に車を降りて一周したんだよ。席に戻って、今おじいさんがいた、先日ここのホームで亡くなった人によく似ていたと言ったんで、見えないからなおさらだろうけど、ゾーッしたんだ」

「いや、恐い。何でそんな話聞かせるのよぉ。わたし部屋に一人よ」と文句を言ってきた。
「何だよ、お前が聞きたがるから話したんじゃないかよ。それにまだ明るいだろが」と私。
「日が暮れれば暗くなるんです ! 」と彼女。
ま、ともかく私はいわゆる霊感の持ち主ではないと念を押してあとはよもやまの話に変えた。電話会話終了。本日ぶん始まり始まり。

ビートたけし氏がある時気味の悪いアパートに入ったことがあった。この話は、彼が司会をするトーク番組「たけしのここだけの話」で、たけし氏自ら語ったが、強く印象に残っている。

私の家族が住んだ家のことでも、以前「東海道焼津怪談」と題して日記を書いたことがあるが、借家などには、因縁話がつきまとうものが少なくない。この点、アパートも同じだ。自分が今住む部屋に、それまで何人住んでは去って行ったか、過去に何か事件があったかどうか、全くわからないし、あったとしてもなかなか本人の耳には入らない。

ビートたけし氏が入ったアパートは、台所と広い日本間とに分れていて、日本間は、くつろぐにもゆったり寝るにも充分な広さだったから、彼は早速そこに床(とこ)をのべて、一晩ぐっすり眠ろうとしたがなぜか気味が悪くて眠れない。
とうとうふとんを台所に移動し、テーブルの下に突っ込んで寝たらぐっすり眠れた。

ある日友人が来て一緒に酒など飲むうち、すっかり暗くなり、泊まって行くことになった。たけし氏は、友人に日本間を勧めたが、泊めてもらうほうがいい部屋では悪いと相手は遠慮した。
なに、客人だからかまわず広い部屋でくつろげよと言って、人の悪い(?)たけし氏は、その部屋の雰囲気のことをいっさい語らずに、お互い二部屋にわかれた。

深夜、友人が台所へ起きて来たので、灯りをつけると顔色が悪い。
「あの部屋はなんだか気味が悪い。俺も台所へ寝かせてくれ」と頼むので、結局たけし氏は友人と二人して台所へ寝た。
翌日、二人で隣の部屋は何だろうと話し合った。何かあると感じたたけし氏は、大家(おおや)を問い詰めてようやくある過去の事実を聞き出した。

ビートたけし氏の部屋で、かつてある女が首吊り自殺したという。
と言って、この女の亡霊一つ姿を現わすわけではない。ともかく、夜寝ようとすると、とても薄気味悪くて背筋がゾクゾクし、全く眠れないのだ。
のちにビートたけし氏はアパートを移ったが、こういう所にたまたま住むと、霊感云々に関係なく、この種の思いを味わうようだ。

土地に因縁がない限り、住まいは新築に限ると言う人がいる。もっともな理屈だ。だが、因縁はそこに住む家族たちが作るものでもある。
大過なく築何年かが過ぎて古くなるならいいが、その家(や)の住人が、新たな因縁の元となる場合、次に住む人々に、有形無形の形で、不気味な事柄が襲いかかるから、廉価な中古住宅又は借家と思ってうっかり入ると、身の毛もよだつ思いをすることがある。らしい。

どこかのコマーシャルで一生楽しみたければ家を建てろと言うが、一生楽しめればいいが、場合によっては死霊の住む家で戦慄の経験を味わうかも知れぬと思いながら、私はこの見飽きたコマーシャルを見るともなく見ることがある。
本日も軽いジャブでした。お粗末一巻の終わりです。




新東宝昭和31年作品「四谷怪談」より。顔半面腫れあがって凄まじい面相になる。
演ずるは相馬千恵子さん。






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最終更新日  2019.04.05 23:29:51
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