【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

フリーページ

愛車のページ(愛用バイク2008/10購入)


自作バイクジオラマ


本栖湖ミニ・ツーリング


バイク画像(準備中)


鉄人28号ジオラマ1


鉄人ジオラマ1、完成記念写真


「鉄人28号ジオラマ2」完成画像1


「鉄人28号ジオラマ2」完成画像2


我が憧れの戦艦大和(加工ジオラマ)


「三丁目の夕日」の世界


ティラノサウルスのヘタなイラスト


SF「恐竜境に果てぬ」 序章 第1節 1・2 


SF「恐竜境に果てぬ」 序章第1節 3・4・5


SF「恐竜境に果てぬ」 序章第2節1・2


恐竜境に果てぬ序章第2節3


恐竜境に果てぬ序章第2節4


恐竜境に果てぬ序章第2節5


恐竜境に果てぬ序章第2節6


恐竜境に果てぬ序章第3節その1


恐竜境に果てぬ序章第3節その2


恐竜境に果てぬ序章第3節その3


恐竜境に果てぬ序章第3節その4前編


恐竜境に果てぬ序章第3節その4後編


恐竜ワールドテスト撮影


恐竜ワールドテスト撮影2


逝っちまった恐竜モデルたち


恐竜境に果てぬ・心は『先史時代』にあり


合成の練習『恐竜境』序章クライマックス


『恐竜境』ポスター


恐竜境に果てぬ第1章第1節その1


恐竜境に果てぬ第1章第1節その2


恐竜境に果てぬ第1章第1節その3


恐竜境に果てぬ第1章第2節その1


恐竜境に果てぬ第1章第2節その2


恐竜境に果てぬ第1章第2節その3


恐竜境に果てぬ第1章第3節その1


リンク


カテゴリ

2014.05.29
XML
カテゴリ:音楽
夕子「もしもし」
村松「あ、今晩は。ああ・・その美声聞くと、ホッとする」
夕子「あら、今夜はお上手ね。生活ペース、出来て来たの ? 」
村松「とんでもない。町内会の仕事が憂うつで、今年一年はイヤで仕方がない」
夕子「気の毒ね。あたしは仕事の都合で、町内会費は納めるけど、持ち回りの班長なんかはハッキリ断わったわ」
村松「それで正解。実はアパートに入ってる人の中にも、班長を務めるのは断わってる人もいるよ。これは実は強制ではないんだよ、本来は。ただ、動ける所帯の人が、好意的に引き受けるから、この悪弊が続いてるとみた。俺は今後のお偉方の態度いかんでは、軽いケンカするつもりだ」

夕子「あなた、お母さんを亡くしたばかりで、そんなことやりたくないのに、ホント、イヤよね。回覧板程度にして、あとの田舎行事なんか廃止すればいいのにね」
村松「元々、親父がいろいろやってくれて、独り暮らしになる俺の時は、辞退していいって言ってたのにね。親父が死んで、さらにお袋が特養に入ったら、じわじわと接近して来やがった。お前さんがおこってくれたように、庭木のほとんどを切られた恨みは忘れないぞ。こないだ回覧板届けに来た会長に少し文句言ったら、『全部切っていいと聞きましたが』って言いやがるんだ。で、俺は『程度問題でしょ。お袋が丹精したのを、幹からみんな切ったでしょ』ってやり返してやった。さらに、『今後、何か気に障ること言われたら、僕も黙ってませんよ』と付け加えておいた。会長のヤロウ、聞いてないフリしてたけど」

夕子「あの、市で発行するのあるでしょ。あれ、ほとんどの家(うち)で抜き取らないで、残るってね」
村松「おお、俺の地元でいう『広報ふじ』。これね、部数そろえたあと、俺は自分のぶん、取らないで、次の家に届けてんだ。ささやかな抵抗。で、一巡したあと、必ず何部も残って帰って来る。この一年で俺の身体がかなり衰えたら、自由な生活ペースを作る予定もダメになる。ああ、やだ。話題変えよう」
夕子「メールに予告もらったから、準備オッケーよ」

村松「何しろお前さんはクラシックに明るいから、マーチなんか、お手のものだろうけどね」
夕子「そんなことないわよ。マーチって、時々区別つかなくなるほど、みんな似てるって感じるから」
村松「それに、ブログ上にURL作りながらやっても、読むのが面倒だしね。ま、我々のゲームとして割り切るしかないね」
夕子「レコードの曲のリスト用意したの ? 」
村松「もちろん。リスト・アップしてある。電話は子機を使うね。それでは始めるよ。対戦相手なんかいないから、ゆっくり当ててね」

士官候補生など.jpg
兄が中学生のときに買ったシングル盤レコード。マーチ王スーザの代表曲2曲を収録、まだステレオではない。

夕子「でも緊張するわ。・・あ、かかった。・・・何んだっけ・・ ? 聴いたことある気がするけど・・・」
村松「これ、俺が中学の時、ほんの何日か入ってた『吹奏楽部』で、ほぼ連日聴いた行進曲。上級生、うまいもんだなあって、尊敬した。今じゃ、ブラスバンド、ブラバンって言うのかな」
夕子「あたし『士官候補生』とごっちゃになるの」
村松「『士官候補生』はもっと勇壮な出だしだよ」
夕子「あ、このあたりまで聴いて、わかったかも知れない。間違っても笑わないでね。・・・『雷神』かしら・・」

村松「正解。いいよ、そのペースで」
夕子「次が『士官候補生』なんてこと、ないわよね。あ、ごめん。次どうぞ」
懐かしき針の音と共に曲が始まる。
夕子「ああ、困ったわ。これも聴いたことあるけど、『タッタカター、タッタカター』で始まるのよね。・・・何んだっけ・・ ? 」
村松「ヒント言うね。ワーグナー作曲」
夕子「そんなのヒントにならないわ。作曲者と結びつかないもの」
村松「では次のヒント。『楽天の野球』。はは、これはわかり過ぎかな」

夕子「ええっ ? あたし、野球わからないもの」
村松「では第3ヒント。お前さんがいっとき得意だったのね。F15戦闘機」
夕子「F15イーグル。あ、鷲って意味ね。あああ、ここまでヒントもらうと、答え同然ね。『双頭の鷲の旗の下に』かぁ・・・。ああ、この先、自信なくした・・。でも、どうぞ」
村松「ではこれ」
夕子「あ、これは。コラっ ! あたしへのあてつけのつもり ? 」
村松「答え、言う必要ないね。でもほぼ同じ曲名で二曲あるよね。代わりに言うね『結婚行進曲』」

夕子「今のはメンデルスゾーンよね」
村松「さすが。俺は遂に未経験だけど、このほうが情熱的で好きだよ。これからいかにも新婚旅行へ出かけて、初夜も燃え上がるってムード」
夕子「あなたのお得意のネタね」
村松「ところで初夜は楽しかった ? 」
夕子「うるさいぞ ! 思い出したくないのに」
村松「失敬。では次」

夕子「ちょ、ちょっと待って。あたし、一夜漬け勉強みたいでダメ。もう少しマーチのCD聴いて、なじんでみるわ」
村松「あのさ、嫌いってわけじゃないんだろ」
夕子「もちろんよ。でも今のあたしの調子だと、どれも似て聴こえちゃうから、まだ学習が足りないわ。あなた、凄いわね。でね、フフフ、あなたのマーチの知識度、ちょっと試していい ? 」
村松「うえっ ! この逆襲は予期しなかった。ってのはウソで、お前さんのCDで試していいよ」

夕子「行くわよ。日本の行進曲だけど、軍艦マーチじゃないわよ。はい」
村松「何んだ、『敷島艦行進曲』じゃんか。これね、東宝の『太平洋の翼』で、戦艦大和直掩(ちょくえん)シーンで流してたよ」
夕子「さすがね。では次はこれ。イントロが長いからむずかしいかもよ」
村松「何んだ、『太平洋行進曲』だろ。帝国海軍ものは得意だからね」
夕子「わかったわ。ではこれはどお ? 」
村松「おお、本来の世界的名作だな。『星条旗よ永遠なれ』」

ベストオブマーチ.jpg
こちらは2003年発売のCD。購入の際、曲名の充実と演奏バンドの両方を見定めるのがむつかしい。本CDは相棒と共有。

夕子「たいしたものね。じゃあ、あたしが知らないのにしようか。はい、これ」
村松「『ナショナル・エンブレム』。日本名で『国民の象徴』とも言う」
夕子「なんでわかるの ? 」
村松「出だしは一瞬『美中の美』かと思わせるけど、すぐにアメリカ国歌のメロディーのアレンジになるだろ」
夕子「恐れ入りました。あ、もう一曲、さすがのあなたも混乱するかもっての。イントロ部分で当ててね。はい」

村松「『愛国行進曲』。お前さんの狙い当てるね。『太平洋行進曲』の出だしと混乱すると思ったんじゃないの」
夕子「図星 ! あなた、かなりマーチを聴いてるわね。それも、何十年間、たびたび」
村松「俺も正直言うとね、『士官候補生』と『雷神』、ごっちゃになる時があったんだよ。これはイントロに集中しなきゃって思ってね。聴いてみると、出だしは全然似てないけどね、たくさん聴くうちに混乱が始まる経験したよ」

夕子「しばらくおいて、再チャレンジしたいけど、何かアドバイスある ? 」
村松「役立つかどうか自信ないけど、例えば軍艦マーチは、出だしの素晴らしさでは、俺は世界一だと思うんだ。西洋に充分通用する名曲だね。あ、それでね、出だしの印象が強そうなのを何回か聴いて、それから少しずつ増やしていくといいと思うよ」
夕子「わかった。あたし、マーチは体質的に好きだから、もっと聴いてみるわ」
村松「お前さんが本気出したら、音感では圧倒的に俺はかなわないから、今度は対戦でもしたら、お前さんが勝つよ」
夕子「うわ、またお上手ね」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.05.29 01:44:22
コメント(1) | コメントを書く


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.