|
カテゴリ:カテゴリ未分類
皆さま、こんにちは。 野菜ソムリエコミュニティおおさか、幹事の廣江です。 2018年12月2日(日)、大阪農業復興応援イベント第1弾として、 ホテルトラスティ大阪 阿倍野 「テラスカフェバー」 プライベートルームにて、 GreenGroove(グリーングルーヴ)代表・中島光博氏をお迎えし、17名が参加して勉強会を開催いたしました。 ![]() まずは、中島さんの自己紹介から。 現在は、脱サラ新規就農10年目で、和泉市にて水耕栽培や露地栽培を使い分け、看板商品の約10種のヨーロピアンリーフミックスを中心に、日本では手に入りにくい野菜の栽培・販売をされていますが、 実は、「農家になりたくてなったわけでは無い」という衝撃的な経緯=誘われて農業へ。新規参入への障壁、甘かった、失敗だらけの栽培。食っていけない苦難の時期。毎週末4年近く通った東京でのマルシェ販売。独立から再出発などなど、10年にわたる濃縮した「就農来歴と農業人への道」をお話しいただきました。 ![]() そして、今年9月に上陸した台風21号による被害のお話に。 大阪府内南部を中心に約80億円の甚大な農業被害が発生しましたが、 中島さんのハウスは和泉市の農業団地にあり、台風翌日に車で現場へ向かうと、電柱はなぎ倒され、土砂崩れや倒木で道が埋まり、農地までたどり着けなかったそうです。 同じ地域で農業をする仲間とチェーンソーで倒木を切り、なんとか歩いて農地までたどり着くと、連棟ハウスの扉が倒れ、天井は押しつぶされ、その被害の大きさに愕然とし、人生で初めて「食事がのどを通らない…」という経験をしたそうです。 あれから2ヶ月以上経ちましたが、その後も復興に関しての問題が続出。 倒壊ハウスの撤去、再建費の負担、修復に関する行政サポートの現状、融資・支援の対象になるのか、申請の条件は、どこまで補償されるのか、などなど不安だらけ。 えっ、こんなことまでぶっちゃけていいの?と被害額や復興までの遠い道のりも。 参加者も胸がつまる思いで聞き入っている様子でした。 私たちがこれから出来ること、何をすれば「農家さんを助ける」ことに繋がるのか。 中島さんの意見を伺って、参加者との質疑応答も。 ![]() 被災からの経過日数や、農家さんによっても、希望されることは多種多様です。 ボランティアで農作業のお手伝い、情報のシェアやクラウドファンディングでの支援など、まだまだたくさんあります。 特に、「買って応援!」は、誰もが出来る第一歩ですね。 中島さんから実体験を聞くことで、新聞やニュースでは伝わらない現状を知って、被災者だからこそ感じた様々な問題点や周囲に対して必要としている行動を学ぶことができました。また、なぜ農家が減っていくのか、これからの農業はどうするべきか?など、切迫した課題についてもあらためて考えさせられました。 そんな中島さんのこれからの目標は? 新規就農しても稼げない!そんな農業の問題点を払拭すべく、ご自身の経験を活かして、今後は、“就職・転職の選択肢に普通に「農業」が入る” 社会の実現に向けて日々活動されていくそうです。 近い将来、「農業」が “絶滅危惧業種” にならないように。 勉強会の後は、スペシャルなランチを。 まずは、前菜ブッフェをいただき、メイン料理は牛ほほ肉の煮込み、なにわの伝統野菜「天王寺蕪」や、「門真れんこん」など大阪産の野菜を付け合わせに美味しくいただきました。 ![]() 急なお願いにも関わらず、快く会場をご提供くださったホテルトラスティ大阪 阿倍野 「テラスカフェバー」の皆さま、料理長さまにも感謝申し上げます。 中島さま、貴重なお話をありがとうございました。 参加者の皆さま、大阪農業の復興に深く関心を持ち応援いただき有難うございます。 ![]() 野菜ソムリエコミュニティおおさかでは、今後も引き続き、農業者の早期再建を支援するために、「知って、学んで、食べる」イベントとして、生産者を招き、勉強会を開催する予定です。 次回は2月上旬に、射手矢農園株式会社 代表取締役社長 射手矢康之氏をお迎えし、お好み焼き「でん(DEN)」さんにて、松波キャベツをたっぷり使ったランチ付き勉強会を開催いたします。 近日中に詳細告知いたします。次回もたくさんのご参加お待ちしております。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.12.11 08:47:15
コメント(0) | コメントを書く |