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テーマ:今日行ったコンサート(1138)
カテゴリ:クラシック
すみだトリフォニー 15:00~
3階中央 ペルゴレージ:フルート協奏曲ト長調 スティーヴンス:古風な様式による変奏曲 サラサーテ:カルメン幻想曲 ベートーヴェン:交響曲第7番 <アンコール> 不明(モーツァルトかハイドンの交響曲の1楽章?) フルート:白尾彰 テューバ:佐藤和彦 ヴァイオリン:西江辰郎 指揮(後半のみ):クリスティアン・アルミンク 秋になりました。コンサートも本格復活。 本日は新日フィルの特別演奏会。前半は、新日フィルの奏者の独奏(一応弾き振り形式で)による協奏曲、後半はアルミンク指揮のベートーヴェン。 前半は、指揮者がいないこともあって、どうしてもダイナミズムが今ひとつという感じは拭えません。 ペルゴレージは、独奏フルートにヴァイオリン2部とチェロ、通奏低音担当のコントラバスにチェンバロという構成。急-緩-急のお馴染みのバロック協奏曲形式。まぁ少人数ですからそれなりに聞きやすい。ふとみると、緩徐楽章で子供連れのおじさんがイビキ爆睡........あ、一緒に来た小学生くらいの娘が起こしてる..........かわいそ........寝かしといてやれよ...........疲れてるんだからさ..........折角頑張って連れて来たんだし、いーじゃんちょっとくらい居眠り.........(^^; スティーヴンスの協奏曲は、チューバ協奏曲。10分足らずの小曲ですが、チューバの協奏曲というのは初めてです。普段は絶叫系の音楽を奏でるチューバですが、この曲では大振りのホルンのようにメロディアスな音楽を奏でます。これは珍しくて良かったかな。 サラサーテは、残念ながらもう一つ。伴奏もそうですが、独奏が華が無いと言うか毒が無いと言うか....... ええとですね。この曲、お好きな方には少々失礼かも知れませんが、そもそも一種のパチもんなのでありまして。原曲をよく知ってる身には、所詮は二次創作、という感じがありまして。これ、元々の曲を知ってるかどうかもありますが、やはり曲の出来具合にもよるのでして。その点で、やはりサラサーテのこれは、所詮は二次創作。 で、そういう曲をですね、真面目に一生懸命やったってつまんないわけですよ。サラサーテだって、んなこた承知の上で、皆が知ってる曲を使って華麗に弾いてみせてみんなで楽しむ、という曲のつもりで書いてると思うのですね。であれば、多少過剰気味でもバリバリと外連味たっぷりにやって初めて楽しいのでありまして。残念ですが、その辺がちょっとねぇ。無理があったかな、と。 後半、アルミンク登場。指揮棒一閃、やはり音が違う。編成の大きさもあるのですが、前半、より編成は小さいのに何処か手探りのような感じのある演奏に比べると、音楽の表情もあるし、ダイナミズムもある。勿論揃ってる。何処か思い切りが違うのですね。 結構こまめに聞いてますが、元々新日フィルはそんなにいいオーケストラではなかった。小澤征爾だ朝比奈隆だ、と、指揮者の七光りで一応集客は出来ても、育てる人が居なかったのが、アルミンクを得て育ち始めたという所なんじゃないかと思います。実際、このコンビの演奏を聞いていると、アルミンクの棒でコントロールされてる中で安心して暴れ回るオーケストラ、という感があります。 アルミンクも色々考えてやっている指揮者だと思います。第4楽章、フィナーレの前、ヴァイオリンと金管が吠えてる所で、気が付くとアルミンク、低弦部の方を向いて指揮しているのです。リズムに乗って吠える方は吠えさせておいて、低声部をしっかり出させようという意図だと思うのですがね。アルミンクについては、色々な意見があるようで、前シーズンのローエングリンは結構な酷評も出たようだけれど、きちんとした音楽を作るという意味では、もっと評価されていいと思うんですけどね。 このコンビがいつまで続くのか分かりませんが、その間はまだまだ進化を続けて行って欲しいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年09月02日 00時03分40秒
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