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2018年02月10日
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カテゴリ:クラシック
青葉区民文化センター フィリアホール  17:00〜
 1階後方

 ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番ホ長調 op.109
         ピアノソナタ第31番変イ長調 op.110
         ピアノソナタ第32番ハ短調 op.111
 <アンコール>
 ベートーヴェン:6つのエコセーズ WoO 83 変ホ長調

 ピアノ:小山実稚恵

 青葉台のフィリアホールでの「土曜ソワレシリーズ 女神との出逢い」の、小山実稚恵による「作曲家の想い」シリーズ全6回の第6回、完結編ということだそうで。はぁ。
 正直言うと、田舎にあるホールとしては割と行く方だけれど、ここはそんなに好きではありません。なんというか、ホールは悪くないんだけれど、客層が良くないんですよね。昔から。年寄りとマニアが多い。(お前もだろ?はぁ、そうなんですが)であるが故に、なんというか、集中力も悪いし、立ち居振る舞いもイマイチな客が多い。まぁ、青葉台ってところが、そもそも山ん中の田舎ですからね。そう言うと怒る人は一杯いるとは思うんだけれど、でも、実際そうだと思います。住んでる人の自画像と、例えば東上線や京浜急行で、池袋や品川から数駅の下町に住んでる人あたりからの見え方とでは随分違う気がします。本人思ってるほど垢抜けちゃいないよ、ってなもんで。そんなこと言ってる自分はといえば、どっちでもない、中途半端なところに住んでるのではありますけどね。まぁ、垢抜けないのは一緒なんだけれども、自他共に認める垢抜けなさとでも言いましょうかね.....

 閑話休題。
 小山実稚恵。昨年、オーチャードの12年間24回リサイタルシリーズを終えたところですが、今日のプログラムはあちらとは違って一人の作曲家に特化したプログラム。とはいえ、ベートーヴェンの最後の3つのソナタですから、このプログラム自体はまぁ割とよくあるスタイル。ちなみに、​件の24回リサイタルの最終回​の最後に弾いたのも、op.111でした。この時は、リンク先でも書いた通り、かなりミスの多い演奏で、正直、うーん....という感じではあったのですが......

 結論。
 まぁ、よろしかったんではないでしょうか......
 正直、11月のリサイタルに比べるとよっぽど安定していたと思います。なにより、ミス云々以前に、演奏していて、演奏家として楽しそうであるなと。充実しているような感じでしょうか。

 ただ、聞く側が結構残念だった。正直、いまいち集中力がないんですよね。最初から、酷く咳き込んで途中から出て行った人がいたけれど、まぁ、これは生理現象だからしょうがない。ただ、それもあるにせよ、なんとなーく落ち着きないんですよね。皆。私はといえば、時々全然違う考え事してたりもあるので、これまた偉そうなことは言えないんだけれど.....
 フィリアホールというのは、精々500人くらいのシューボックス型のホールです。だから、結構小さい。こういうホールで演奏会やると、小ささに比例して、自然とお客の集中力も上がるものなのだけれど、今回はねぇ....ほぼ満席状態だったと思うのだけど、多分そういうことではないなぁ。こういう演奏会を聞く準備が出来てないお客さんが多かったのではないかなぁ。

 演奏に戻ると、それはそれで良かったんだけれど.....

 このタイプの演奏会は、例えば​シフ​とか、​リフシッツ​とか、​ポリーニ​とか、自分が書いてるだけでもそのくらいはあるし、確かツィメルマンとか他の人でも聞いた覚えがあります。単発で3曲のうちどれかを弾くというのはよくあるし、中には​シフがプログラムで111弾いてから、アンコールで109を全曲弾いた​、なんてのもありました。で、演奏もそれぞれに色々ではあるんですが、今日の小山実稚恵は、なんというか、「ベートーヴェンの最後の3つのソナタ」という演奏ではなかったんですね。
 率直に言ってしまうと、様式感が希薄というか.....

 誰と比べて、というより、小山実稚恵という人は、思うに、何でも弾ける器用さを持ち合わせている人ではあると思うんですね。ただ、なんというか、それぞれの曲をそれぞれの様式に深く突っ込んで、「如何にもそれらしい演奏をする」(決して表面的な話として言っているわけではないのです。その点は御理解頂きたく)という面が、やや薄い人ではないかと思うのですね。敢えて端的に言うなら「何を弾いても小山実稚恵」(いい意味で)になり得る面を持たないでもない人なんではないだろうかと。ただ、その域ではないんだろうとは思いますが。
 その一方で、「何を弾いても同じ」に感じさせる面もないではない。いや、多分、「何を弾いても共通しているように感じさせるものがある」というように言った方がいいのか。今日聞いていて思ったのは、そんなこと。今日聞いていて浮かんだのは「ユニバーサルな演奏」というイメージ。

 引き合いに出すのもどうかとは思うんですが、仲道郁代。彼女のベートーヴェンは、やっぱりベートーヴェンに聞こえるんですよね。シフやポリーニも、ベートーヴェンを弾くと、「ああシフだな」「ポリーニだな」というのと同時に「ベートーヴェンだな」と思う。そういう感じが、強くないんでしょうね。
 それはそれで悪いことではないとは思うんですけれど。

 ただ、この間も思ったんですけれど、これが本当に小山実稚恵の在り姿なのかなぁ、という気がしないでもないんですよね。調子が悪いのか、なんなのか、本当にこれがやりたかったことなのかな、と、ちょっと思わなくもない。演奏それ自体は良かったんだけれども.....

 最後にアンコール。正直、これは要らなかった。演奏の良し悪しではなく。このプログラムだったら、アンコールは弾かなくていいし、本来お客もそれは求めないと思うし、事実そういう感じの仕上がりの演奏だった。このプログラムでも、アンコールがあってもいいと思わせる演奏もあると思うけれど、今日はなくても良かったと思います。弾くと分かっても通路側でなかったので逃げられず、聞きましたが.....
 この辺はお客と演奏者の阿吽の呼吸ではあるけれど、そういう意味でちょっと拍手の感じがね......
 お客の話に戻ると、前半終わり、op.110が終わるやブラボーを掛けてるお客がいたけれど、確かにそういう感じの弾き上げ方を小山実稚恵もしていたけれど、この曲、このホールで、それはセンスないよ.....
 そういう意味で、やっぱりここはお客がなぁ、と思うわけです.....





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最終更新日  2018年02月10日 23時03分46秒
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