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2024年04月03日
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カテゴリ:クラシック
ルーテル市ヶ谷ホール 19:00〜

 バッハ:ゴールドベルク変奏曲 BWV988
 ショパン:ノクターン第9番 ロ長調 op32-1 / 第10番 変イ長調 op.32-2
      ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58
 <アンコール>
 プロコフィエフ:ロミオとジュリエット 〜 モンターギュ家とキャピュレット家
 エル=バシャ:カンツォネッタ

 ピアノ:アブデル=ラーマン・エル=バシャ

 そもそも行くつもりは当日の午後までなかったんですけrどもね。
 前日はどうしようもない東京春祭のトリスタンで、こりゃひどいと思っての日曜日は、予定があったのだけれども、その予定が早く終わって夕方から身体が空いたので、何かあるかと思って調べたところ、これがあったので急遽行くことに。エル=バシャはLFJの常連ですが、まぁ正直国際フォーラムで聞くよりは一応ホールで聞けるし、値段的にも悪くないし、今年は買ってないし......でもなにより演目がゴールドベルクなので。
 ルーテル市ヶ谷ホール、初めて入りますが、そもそもはルター派教会併設のホール。礼拝堂のような趣でもある場所ですが、一応ホールではあります。まぁ、ルター派の場合十字架台とか無いですしね。200〜300人くらい入りそうな感じですが、多過ぎず少な過ぎずという感じ。

 前半はゴールドベルク。
 エル=バシャを聞くのは割と久し振りですが、バッハをちゃんと聞くのは初めてかと思いますけれど、よく合ってると思います。質実剛健、とまではいかないけれど、端正で、ある種幾何学的な美を感じさせる演奏。まぁ、そういう曲だから、ということはあると思いますけれど、とはいえこういうバッハも実は多くない気はします。
 最近は、録音のみならずリサイタルでもゴールドベルクは弾かれることはそれほど珍しくはなくなったと思うけれども、ついつい情感がこもってしまう - こもってしまうというのも言い方としてどうなのと思わなくもないけれど - 演奏が少なくないと思うのですね。でも、バッハの場合、情感に流れるのではやはりダメで、幾何学的な美というものがやっぱりあって、エル=バシャはそういうものをきちんと表現出来ている、そういう演奏だったかと。無機的というのとは違って、情に溺れない。
 こういうのは意外と少ないと思います。ピアニストは、どうしてもピアノを弾く、ということに傾きがちな演奏になるし、そうでなければピアノであることを殊更に無視していたり。ピアノ演奏であるけれど、ピアノであることに過度に向かわない。エル=バシャのは、そういうものだと思います。

 後半はショパン。
 これはなかなか........
 LFJの常連としてのエル=バシャって、どういうイメージなんでしょうね。私はそれほど一生懸命聞いていないから、うっかりするとちゃんと聞いたのはこれが初めてみたいなものかも知れないけれど、もうちょっとフワッとしたイメージがあったのですけれども、このショパンは........どうなんだろう。多分、ショパンとしては、あまりいい演奏と言われないんじゃないかしらん。
 なんというか、悪くないのですが、ちょっと水墨画のような、いや、むしろ、書みたいなものでしょうかね。それも、最近のやたらと表現に傾きがちなものではなく、楷書とは言わずとも隷書か何かで書かれたような。色彩感がないといえばない。モノクロームに近い。そう言ってしまうとショパンとしてはダメだろう、と言われそうですが、そうではない。
 多分、エル=バシャのスタイルが元々こうなのだと思います。エル=バシャ自身は、最近ではプロコフィエフのソナタを録音していたり、ショパンもレパートリーにしていたり、ということなのですが、どうも改めて聞くと、バッハのイメージが強過ぎるのかも知れないですが、華やかさ、というよりは、もっと落ち着いた美なのではないかと。それと、構成美というのは間違いなくあると思います。その意味では、ショパンといえどもこの選曲はやはり合っていると思います。加えて、ソナタの3番は構成感を感じさせる曲であり、演奏もそれに見合ったものかなと。

 アンコールは、プロコフィエフの「あれ」と、自作のカンツォネッタ。まぁ、この辺はアンコールらしい演奏かなと。

 エル=バシャは、バッハはもちろん、ベートーヴェンとかモーツァルトとか、そういうのがもっと合うような気はします。
 演奏会としては、とても良かったと思います。いい口直しになりました。





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最終更新日  2024年04月03日 01時03分05秒
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