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ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

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2007/09/13
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 ゲヴェルツトラミネール [2005] サンタ・マッダレーナ

極北イタリアのアルト・アディジェ州のワイン。オーストリア国境はすぐ目の前です。

アルト・アディジェというのは、「アディジェ川の上流」という意味でアルプスを
源にしてトレント、ヴェローナと下り、アドリア海の語源とも言うべきアドリアの
町の北からアドリア海に注いでいるアディジェ河の名が州名に採用されています。

ドイツ語が第一言語と言う人が8割以上の州です。もちろんイタリアなので
イタリア語が州のあらゆる表示、看板で併記されいますが、顔つきも
ゲルマン系、町並みもドイツ系、「どこがイタリア?」とつぶやきたくなる
場所です。

逆に言えば、「これこそがイタリア」なんですよね。



テイスティングに移りましょう。

濃いレモンイエローで薄い緑色の反射

香りは華やかな果実香とフローラルな香りの凝縮した集合体に
うっすらと苦味が練りこまれている

柑橘系、トロピカル系、バラ、そして緑の典型的なニワトコの
香りも。一見甘みが支配的に感じられますが、繊細で複雑な
香り。ただ、熟成から来るロースト香的なものはありません。

味わいは、きりりとした酸がその骨格を頑丈なものにして
いますが、それを上回るアルコールの厚みがあります。

苦味、酸味ともにこの甘い香さと甘い香りに練りこまれて
います。

ロールケーキのように生クリームをスポンジケーキで
包み込んだような柔らかさのイメージよりも、もっと
硬くて、強靭で弾力のある味わい。

ケーキと言うより「餅」というイメージ。
でも、果実に富んでいて酸がしっかりしているので
どっしりした中にも爽快感、華やかさがある。


ユニークなのは余韻で、きれいな酸がツーっと伸びるの
ですが、そこに強い苦味も絡まっていて、フルーツの
香味とともにとても長く持続するのですが、8割を支配
しているのは甘み。


なので、これは良質なデザートワインとしても機能し
うるワイン。


デザートワインだから「甘口」なのか、と言われれば
そうではない。

ワインは、いえ、味覚とは、そう単純なものではあり
ません。

これは辛口ワイン。強いアルコールと良質のブドウから
得られる香りの強さ、そしてゲヴェルツトラミナーの
真骨頂とも言える香りの強さが交じり合って、圧倒的な
味覚的面白さを表現しています。


裏ラベルにはこうあります。


例によってドイツ語とイタリア語で併記されている。非常に
アルト・アディジェ的。

Vino ottenuto da uve Traminer Aromatico, coltivate sulle colline
sopra Bolzano. Da servire con gamberi, pate' di fegato d'oca,
anche come aperitivo o come vino da dessert.

トラミナー・アロマティコ(ゲヴェルツトラミナー)からできるワインで
ボルツァーノ北の丘陵地で耕作されている。海老やフォアグラのパテ、
あるいは食前酒やデザートワインとしてもサービスすべき。



「食前酒としてもまたデザートワインとしても」

はたまた


「海老とフォアグラ」


などと言われると、目が点になります(・・)



どっちやねんな! と。


あるいは、


お前は、マルサラか!? と。


でも、ここでドギマギしてはいけない。所詮はセールストーク。
ワイナリーとしては、幅広く飲んでもらったほうが消費量も
つまりは売上高も増えると言うもの。


しかし、これは検証してみる必要があるわな。


フォアグラのパテといえば、ある程度味わい的なイメージが
つきますが、「えび」とだけ言われても困りますよね。


どんな海老?
どんな料理?


また明日、今度は料理との相性を見てみましょう(^0^)





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Last updated  2007/09/14 10:46:10 AM
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