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テーマ:イタリアワイン大好き!(738)
カテゴリ:ピエモンテ州のワイン
オープンしてまだ一年に満たない、それでいて京都では
かなりの注目株である リストランテ・デイ・カッチャトーリ に行ってきました。ランチです。同伴してくださったのは 近江八幡のリストランテ・バルベッタの岡村シェフ 同じく近江八幡、壱製パン所の谷さん、そして野洲に お住まいのフードアナリスト桃園さんです。 リストランテ・デイ・カッチャトーリのオーナーシェフ 永田さんはイタリアのピエモンテで8年もの修行を積んで 来られた料理人で、その働いていたお店の名も、イタリアでも 有名な「リストランテ・デイ・カッチャトーリ」。 http://www.ristorantedacesare.it/ チェーザレ・ジャッコーネという名前は知る人ぞ知る名前で 例えば、カネッリのジョルジョ・チリオも 「俺は、ミシュランの☆がついたリストランテは全然 信用しないが唯一評価するのが ”リストランテ デイ・カッチャトーリ”のチェーザレ・ジャッコーネだ」 というくらいに、おそらくは、マーケティングとか流行とか そういう部分にほとんど背を向けて、自らの道を進んでいる 人なんだと思います。 ホームページで、特に、「酢」への情熱を感じさせる リストランテだということがわかります。 そのチェーザレ・ジャッコーネさんから弟子として、また 片腕として認められ、暖簾分けされたのが京都四条縄手通り 北入るに昨年7月にオープンした永田さんのリストランテ デイ・カッチャトーリです。 ハンターたちのリストランテ という意味ですね(映画「ディア・ハンター」のイタリア語 タイトルが確かカッチャトーリなんですね。美しいギターの 旋律が蘇ります・・・) 食事後の感想ですが、素材のセレクトから調理にいたるまで 類稀なタレントを感じさせる世界を堪能しました。 トスカーナのトップワイナリーの一つトゥア・リータの 醸造副責任者が 「ワインのクオリティーは葡萄で100%決まる!」 と言い切っておりましたが、逸れに良く似た感慨を持ちました。 つまり、我々人間は素材をいじっても、せいぜい素材の良さを 維持するだけの存在である、ということですね。 素材があって、それを如何にシンプルなセンスで料理という 形に仕上げていくか、そこに神経を集中させているような 一面ストイックではありますが、料理がシンプルであれば あるほどに素材の豊かさが浮き彫りになるような、そんな 料理だと思います。 お店のホールのシンプルさも、どこかしらストイックであり ながらも、「なにもない」ことで気持ちが浄化される雰囲気が あります。 「無」の境地でリストランテに対峙するような感じなのですが 決して堅苦しくもなく、おしゃべりも随分と弾みました(^^) お料理とワインをご紹介していきましょう! トマトとアンチョビのパイ包み 奥琵琶湖の鴨のサラダ 鱸のランゲ風ソース バローロのリゾットは写真取りそこねました(^^;) ウサギのロースト イチゴのバローロビネガーマリネ ピッコラ・パスティッチェリーアとカッフェ グラスで頼んだワインでしたが、色々と開けてくださって 楽しかった! プロセッコ コステ・ピアーネ 瓶内二次発酵、デゴルジュマンなし、という信じがたいプロセッコ。 やや白濁していますが、泡の質の香りの質も傑出して、ユニークな ワイン。 ヴァッレ・ダオスタDOC ブラン・ド・モルジェ・ド・ラ・サル 標高1000m以上の葡萄畑で作られる奇跡のワイン。 酸味の綺麗さはずば抜けていますが、それよりもアルコール感 果実味の豊かさに心打たれました。 ジョヴァンニ・カノーニカのバルベーラ・ダルバ これは注目に値する、堂々たるバルベーラ・ダルバです。 「ジャコモ・コンテルノのバルベーラに匹敵する!」と僕が 驚嘆の言葉を発すると永田さんが「これは生産者もすごく 喜ぶと思います。最高の賛辞ですね」とおっしゃってくれましたが 果実味と熟成香の溶け合い、全く媚のないフルーツ香とバルベーラ らしい味わいのプロポーションの維持。 感動すら覚えるバルベーラでした!! カシーナ・マヌチンのバローロ これも素朴で素敵なバローロでしたが、誰も知らないであろう ジャッコーネさんの親戚かご家族に当たる方が作られた 家族消費用のバローロでラベルも即席にワードでつくったとか(^^;) そういえばクリップアートがどっかで見たことがある(^^;) でも、これこそがピエモンテと京都とを強烈に結び付けている ワインだと思いました。いえ、ピエモンテと京都ではなく ジャッコーネさんと永田さんとの強い関係性ですね。 そういうお店で時間を過ごせたことは幸せでしたし、小手先で イタリアンをやっているお店とは全然違った、ここだけの 貴重な時空なんだと思います。 周辺の雰囲気は決してよくないですが(^^;)、この店は 絶対にお薦めですよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/02/23 12:49:46 PM
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