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ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

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2009/08/06
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  ワインは、今回最も品格として上のものと思われるものをサービス
  するに至ります。

  

  ヴィエ・ディ・ロマンス社のチャンパニス・ヴィエリス。

  シャルドネやソーヴィニョンのワインで名声轟くこのワイナリーの
  作品中珍しい、土着ブドウ「マルヴァジア・イストリアーナ」を主体に
  醸造した「フロルス・ディ・ウイス」です。

  楽天には出展されておりませんな(^^;)

  やはり土着ブドウ系のブドウはマーケットの注目を浴びにくい?
  確かにこのワイナリーのシャルドネ、ソーヴィニョンは文句の付け
  ようのない素晴らしさですから、、、、、、、仕方ないといえば仕方ない。

  しかしながら、繊細な果実味が、見事なボディーとともに味わえる
  一級の品質が楽しめるワインです。

  柑橘系のフルーツと白桃のような香り。

  南イタリアのような、灰汁の強い、強烈に太陽を主張するワイン
  ではない。「存在感」というよりは、「佇まい」なのですが、その
  優美さの個性は喩えようがありません。

  おそらくシャルドネやソーヴィニョンなら、もっとふくよかで
  もっとエレガントで「球形の」複雑さ極地を見せてくれるに
  違いないのです。

  でも、これはマルヴァジア・イストリアーナという13世紀にヴェネツィア
  海軍の軍人がギリシャからもたらしたと言われるブドウ品種のワイン
  でありギリシャ系イタリア品種によくある独特の苦味を含んでいるの
  だから、「球形」とは行かない。

  つまりかなり変化に富んだ、いわば「崩れの美学」のような
  タイプの美しさがある。
  
  全体のボディーはマルヴァジア・イストリアーナ、フルーティーさと
  ミネラルの強さはリースリング、そしてほとんど何のためにブレンド
  されたのか分からないフリウラーノ(^^;)

  イタリアの数あるマルヴァジアの中でも最もか弱く、繊細なイメージ
  のあるマルヴァジア・イストリアーナが、リースリングの力で
  国際マーケットに十二分に通用するような、全体像のくっきりとした
  質感を出しえたワイン・・・・そんな気がします。


   そんなフロルス・ディ・ウイスを楽しんでいる時分に到着したのが
  若鶏と白菜のクリーム煮であります。

  ホワイトクリーム系、つまりはベシャメルであったり、いわゆる
  クリームシチュー系の香味の味わいに合うワインはなんと言っても
  フロルス・ディ・ウイスクラスの果実味の白ワインなんです。

  つまりは鶏や野菜のブイヨンがベースにありますわな。

  そしてそこに牛乳なり生クリームなりがあしらわれている味わい。

  「クリーム系は赤ワインが合うんじゃない?」という方もいらっしゃる
  でしょう。

  それももちろん間違っていませんし、確かにボディの大きさや
  香りの強さであわすと、そういう合わせ方は大いに正解なのですが  
  マリアージュで大切なのは、質感のベクトルをできるだけ合わす
  ということですし、何より料理の味わい、本質を崩さないワインの
  香味の強弱が問題になります。

  クリーム系の料理は、いわば牛乳の香味が主体になりますから
  結構繊細なんですね。これがチーズになると凝縮して更に全体像が
  強くなりますから、赤ワインがしっくりする場合もありますが、
  シンプルなクリームの香味がある場合は、綺麗な果実味のある
  白ワインがとても良い相性になります。

  クリーム系のスープにクルトンをあしらったりしますね。

  僕はクリームシチューを作れば、必ずバゲットパンとともに頂き
  ます。あのパンの周りの焦げの香りとクリームの香りがとても
  相性が良いからです。

  鶏の香味も僕の好みですと、甘辛醤油系の味付けでない限り
  断然白ワインを選びますので、今回のセレクトですと
  フロルス・ディ・ウイス、あるいはソーヴィニョン・モックが良かった。

  赤ワインとして最後にサービスしましたこのワインはそういう
  意味では、次の料理としっくり来ることになります。

  


  アルト・アディジェの土着ブドウとして近年注目を浴びているブドウ
  ラグレインを使用した赤ワインです。

  
  果実味がチャーミングです。クロスグリやブラックチェリーのような
  香りとともに、発酵香も感じられてボジョレーチックです。

  酸もタンニンも印象的な強さや繊細さを持つものではありません。

  ラグレイ・スクーロという強く凝縮させたタイプのワインならその手の
  質感が望めますが、ラグレインは、どちらかというとロゼにも造られる
  ように、フレッシュ&フルーティーを身上とするワインだと思います。

  そういう意味で、このグリエスは、軽妙なラグレインの魅力を伝える
  ワインだと思います。

  厳密な意味でのマリアージュではなく、あくまでも家族や友達などの
  パーティーなどでさりげない料理のお供を務めてくれるワインだと
   思います。

  先ほども触れたとおり、どうしてもクリーム系の料理にこの赤が
  しっくり来ない気がしていたのですが、そこに登場したのが
  じょうのやさんのクリエイティブパスタです。

  豚の角煮とブロッコリーのスパゲッティ!!

  本当に角煮なんですね(^^;)にんにくの風味が利いてて
  すっごく美味しいんです。

  そして、この料理が、つまりは角煮に、ということなんですが
  ラグレインが合ってた!!

  パスタそのものと合わせるなら、これまた断然白ワインですが
  この料理は味わいの基調が圧倒的に角煮になりますから、
  にんにくの香りとあいまって、抜群の相性でした。

  ワインのイメージから料理を考案くださった太田シェフに大感謝
  です!!


  写真がないので、イメージが膨らまなかったかもしれませんね。
  失礼しました(^^;)


  さて、実は今回、チルコロに小さなゲストをお招きしました。

  ワインのゲストなんですけど、これからチョコチョコ登場してもらい
  たいと思っているんです。

  実は、僕のイベントの一つである「ブドウ畑へ!」で月に一回
  ペースでお邪魔させていただいています神戸ワインのワイン達に
  はるばる来てもらったんです。

  「イタリアワインの会なのに神戸ワインとは何事!」

  なんて、誰も言わないですよね(^^;)

  イタリアワインを知るためにはイタリアワインばかり飲んでいては
  いけませんし、何よりも地元のワイナリーで、これだけがんばって
  いるワイナリーがある!ということを僕としても知って欲しい!
  そういう思いから出発した企画が今回の


   「ちょこっと神戸ワイン」


  のコーナーです。

  

  一本目のワインは
  樽熟成のシャルドネ、しかもヴィンテージが2004ですよ。

  http://viteitalia.com/Circolo6Agosto09-kobe1.htm

  このワインは、フリウリの白の最後のワイン「フロルス・ディ・ウイス」
  の後にテイスティングしたんですが、その時のインパクトはとても
  印象的でした。

  イタリアワインの方が、ステンレスタンク熟成で、比較的ヴィンテージの
  若いワインばかりだったところに、シャルドネの本格的ワインが
  投入されたのですから。

  それまで、凛々しい好青年ばかりだった場所に、突然熟練の
  職人さんが現れたような感覚に陥って、正直途法に暮れるほど
  です。

  果実味は奥に配置され、樽由来の香りが前面に出ています。

  もちろん、熟練の技ですから、果実、熟成、双方の香りが出しゃばって
  相手を消したり、こちらに灰汁の強いイメージを放ったり
  全くしません。

  洗練の極みと言ったところでしょうか。

  このワインはレストラン仕様ですから、一般には売られていませんが
  そういうワインもこのチルコロで飲めちゃうんですよね(^^)

  イタリアの果実たっぷりのワインに長らく親しんだあとのワインと
  しては、もう少し果実の生き生きとした感じを感じたかったといえば
  贅沢な願いかもしれませんが、とにかく、イタリアワインの青年達の
  後でも、十分に存在感をアピールしていただけたのではないでしょうか。

  もちろん、若鶏と白菜のクリーム煮では、抜群の相性を見せたことは
  言うまでもありません!!


  もう一本のワインは、同じラインの赤ワインですね。詳しい情報は
  シャルドネ同様コチラから⇒クリック!
  

  これは2002年のメルローです。

  http://viteitalia.com/Circolo6Agosto09-kobe2.htm

  いっぱしのワインは、あからさまに「樽香の香り」などと思わせません。

  「樽由来の○○」という表現ですよね。

  このワインも、果実の甘みと樽由来の香りが良いバランスで混じって
  います。プラス、土の香りや梗の香りも混じって、独特の個性を
  放つワインになっています。

  ストレートにフルーツを訴えるワインではなく、樽熟成によって
  初めて醸し出すことのできる「果実味」が中心にできています。

  アルコールが比較的低めなので、大きなボディーを感じさせるわけ
  ではありませんが、ワインの初心者でも十分に楽しめるフルーツ香と
  通の人が味わっても、深みを感じさせることのできるワインだと
  思います。


  レストラン仕様のシャルドネとメルロー・・・・、どこかのお店の
  ワインリストで見かけることがあったらぜひ試してみてくださいね!


  ということで、この後チルコロは恒例の大クイズ大会を開催して
  大いに盛り上がった後、解散しました。

  写真が全く取れなかったのがとても残念というか、反省しております。

  ちょっとでもイメージしてもらえたら良かったんですが。


  ともかく、次回のチルコロは、再来月の10月第一週から再スタート
  しますので、特に深まり行く秋の味覚とともに、イタリアワインを
  じっくりと楽しみましょうね!!


  3回にわたってご参加くださった皆様、そして1回、2回と都合に応じて
  参加してくださった皆様、そして、じょうのや北浜店シェフの
  太田さん、スタッフの皆様、本当に有難うございました。


僕のHPでも、ご覧いただけます。よろしければどうぞ!!

   http://viteitalia.com






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Last updated  2009/08/11 05:37:03 PM
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