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ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

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2010/05/31
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カテゴリ:カテゴリ未分類
神戸ワイン城でのテイスティング20100530

毎回趣向を変えて楽しむ神戸ワインでのテイスティングですが
今回は、カベルネとメルローのブレンドワインを3種、そして
イタリアのモスカート・ダスティと神戸のリースリング2004を
比較テイスティングしました。

まず、赤から。セレクト2007.樽をかけていないタイプ。
ブレンド比率はカベルネ、メルローで6:4。

セレクト2007神戸ワイン

ほのかに枯れた色を帯びた明るいルビー

香りはカベルネらしいブルーベリーや神戸らしい石灰や
砂の香り。赤い果実はチェリー、わずかにカカオのニュアンス
を感じる

口の中でも果実味豊か。ミネラル、塩気。
凝縮した苦み。バランス良く、辛口感があって色んな
料理に合いそう。余韻にも良い酸を感じる。



次は、エクストラ2005 樽をかけたタイプでカベルネと
メルローの比率は8:2。

エクストラ2005神戸ワイン

香りは、バニラやカカオの香りが前面にある。
黒い果実の香り。ややミント系の香りも

口の中では意外に酸がしっかりしており、辛口感もある。
香りより味わいがほっそりした印象。


3つ目は、新しい神戸ワインのラインです。ベネディクシオン2008。
カベルネとメルローの比率は、ほぼ5:5。

ベネディクシオン2008神戸ワイン

しっかりとした色合いに紫の反射。

はっきりとした果実味で、2007セレクトに感じていた石灰のような
感覚が抑えられ、心地よいフルーティーさが前面に出ている。

熟れた果実。誰もがうっとりするような果実。

味わいも若さは確かに目立つがタンニンもこなれてバランス良し。



それぞれに違った三つのラインなので、いわゆる「水平型」の
テイスティングにはなりませんが、それぞれのブレンド比率と
樽熟成との「掛け算効果」で、ワインの味わいが形作られている
のが、良く分かりました。


あと、新しいタイプのベネディクシオンの美味しさは、これからの
神戸ワインの方向性をしっかりと表現していると思いました。


確かに、かつての神戸ワインらしい「クセ」は感じにくくなりましたが
存在はし続けていますし、何よりもフルーティーさが前面に出ること
によって、誰もが納得する美味しさに仕上がっています。

以前の神戸ワインの味わいというのは、ほとんどのラインが

  通には分かるよな

という味だったかと思います。

でも、ワインが商材であり、ビジネスである以上は、それだけだと
苦しいと思います。

「分かる」ということは、決して「美味しい」ということとも
「心地よい」ということにつながるとは限りませんから。


イタリアにおいて、かつてのフラスカーティには、苦みの強い
大量生産に向いたマルヴァジア・ディ・カンディアが概ねの生産者の
ブレンドとして使用されていましたが、今は減少傾向があって
台頭してきたのは、マルヴァジア・ディ・ラツィオになりました。


こちらの方が香りが高く、苦みが少ないからです。


実情は決して、神戸とフラスカーティとぴったりと合致するもの
ではありませんが、やはり消費者に対するある種の「ウィンク」
は必要なんだと思います。


誰もがすぐに感じ取れる美味しさというものです。


もちろん、2008年以降の神戸ワインが躍進することは間違いないと
思いますが、そうすると逆に2007年以前の神戸のヴィンテージも
注目されるようになるのではないでしょうか。


スタイルの変更が顕著な例として、恰好の比較テイスティングに
なりますもの。


さて、赤ワインのテイスティングの後は、僕が持参したモスカート
・ダスティと神戸のリースリング2004の比較テイスティングを
しました。


単純に比較をするよりは、デザートワインですから、なんらかの
お菓子とともにと思って、地元近江八幡のクラブ・ハリエの
バームクーヘンを持って行きました。


モスカート・ダスティと神戸リースリング


マスカットの軽快な香りと微発泡が持ち味のモスカートと
しっかりとしたトロピカル系と黄桃系の香りを持つ
リースリングとの比較でした。


参加者の皆さんに挙手いただいたのですが、モスカート・ダスティ
の方が合うという方が多かったですね。


中央の生地ならモスカート、周りの砂糖衣(フォンダン)なら
リースリングという意見もありましたが(^^;)


僕は総じて、リースリングが合うと思ったんですよ。卵の
香り豊かな生地には、モスカートの軽快な香りでは弱い感じ
がしましたし、フォンダンの部分ならもちろん、甘みの強さ
でついてこない。

その点、リースリングはどちらの要素にもモスカートよりは
近いと思いました。


モスカートなら、やはりパイ生地系のお菓子があうのでは。
クリームや色んなフルーツを添えても美味しそうです。


一方リースリングなら、ジャム、あるいはクリームチーズ系の
ニュアンスもあって良いでしょうね。


ということで、赤ワインの味わいの違い、デザートワインの
相性の違いをじっくりと懸賞で来た素敵なテイスティングでした。


最後に、神戸ワインの末松さんと安居さんが


 「こんなんもあるんですよ」


とお出しくださったのが、このワイン!!






本当にいたれりつくせりのこのワイン会。あなたも次回ぜひ!!

次回は、7月11日(日) 13:30~ を予定しております!!





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Last updated  2010/06/09 08:33:38 AM
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