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これら19世紀から20世紀にかけて、名声をほしいままにして
いたミラフィオーレのブランドがフォンタナフレッダ社に77年 ぶりに復活したのが2009年です。 (昨日の内容に詳しく載せてます) 楽天ショップで「ミラフィオーレ」で検索してみてびっくり しました。 当然まだリリースされていない新ブランドなわけですが、「ガンチゃ 時代」の名残が・・・(@0@;) 「ミラフィオーレ バローロ、バルバレスコ」はもちろん結構 なんですが、 「ミラフィオーレ キャンティ」 「ミラフィオーレ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ」 ってなもんまで存在しています(^^;) もちろんこれ2009年以前のガンチャが商標所有していた 時代の代物。 内容を知らないので云々はできませんが、キャンティとか モンテプルチャーノとか、ピエモンテの「ピ」の字も感じ させないワインに、元イタリア王家ワイナリーの商標を 使おうとは・・・恐るべしガンチャ(^^;) さて、お楽しみのテイスティング ◎ミラフィオーレ ドルチェット・ダルバ 2009 シンプルな中にもランゲらしいミネラル感が漂う上質の ドルチェットでした。 黒い果実、すみれ、ローズマリーのようなハーブ系の香り ミネラル タンニンもしっかりしているが、ネッビオーロのような 「刻印」するような鋭さはなく、柔らかい。 余韻にアーモンド系のドライフルーツっぽい香り ※2箇月の大樽熟成 ◎ミラフィオーレ バルベーラ・ダルバ 2008 バルベーラらしく、黒みがかったルビー色 典型的なバルベーラのミネラルとカカオの混じった 香り。カカオは極めて上質なカカオ。 リコリスとレザーの香りも時間とともに顕著に出て 来る。 酸味鋭く、タンニンほどほどで伝統的なバルベーラを 思わせるスタイル。 ※大樽で一年間熟成 ◎ミラフィオーレ ランゲ・ネッビオーロ 2008 すみれの香り ナツメグやシガーの葉の香り いわば、バローロ未満のランゲ・ネッビオーロですがすでに 風格のある香りが出ています。このスパイシーさには驚き でした。 そしてランゲらしく、酸味やタンニンの威力は相当なものが ありました。ネッビオーロの若々しさが爆発しています。 ※大樽で12箇月熟成、後、6箇月瓶内熟成 ◎ミラフィオーレ バローロ 2007 ブルーノさんが「クラッシック」なバローロという、つまり 色々な畑のぶどうをブレンドした、スタンダードバローロです。 彼のコメントで印象的だったのが 「2007年は概して非常に暑い年だったが、それにかかわらず とても複雑なワイン」 つまり、暑いヴィンテージというのは、やはり葡萄がよく熟れる だけあって、果実味がしっかり出やすい、そのために、 ほかの香りが出にくい、あるいはマスキングされる、という ことなんでしょう。 少し埃っぽいミネラル感が最初強く感じられましたが、レザーを 筆頭にバローロらしい熟成感がしっかりと出てきて、酸と タンニンの迫力と美しさは秀でていました。 ※中~大樽で2年間熟成 ◎ミラフィオーレ・バローロ・ラッツァリート 2007 「17世紀の文献にも出てくる「ラッツァリート」の畑名。 フォンタナフレッダ社所有の3つのクリュの中でも最も 格式が高いクリュがラッツァリートです」 ミネラル感が非常に顕著。鰹節の香り。 キノコ、湿った土、タバコの葉、 味わいで印象深いのが全体の味わいの一体感。洗練された タンニン。 ※中~大樽での2年熟成 ◎ミラフィオーレ バローロ リセルヴァ 複雑味に磨きをかけると、究極のシンプルさに到達する・・・ そんなことを思わせるバローロ 「バルサミコ」という表現は、ワインの世界では 「バルサミコ酢」とはなんの関係もない香りです。 ミントやセイジ、ローズマリー、タイムなどのハーブと 湿った土、苔などの香りが混じった、いわば 森の下生えの香りを指しますが、これは典型的。 イタリア語では、ソットボスコ、文字通り「森の下」 という表現です。 また良質の年だけ作られるだけあって、果実味もしっかり と残っていて、レーズンのようなドライフルーツの香りが 垣間見えたのも印象的。 ネッビオーロの面目躍如としての酸とタンニンの躍動感。 いえ、リセルヴァとなれば、熟成期間も長いわけですから これが一体感となって、非常に全体的に「巻き付くような」 滑らかさを呈しています。 ※2年の中~大樽熟成、1年のセメントタンク熟成 1年の瓶内熟成 バローロのラインナップは、ちょっとレストランでは出しにくい 価格になりますね。 ドルチェっとにしても、そうカジュアルな価格ではない(^^) また既存のフォンタナフレッダのラインナップに比べて、どれ ぐらい秀でたワインかというのも、僕最近テイスティングして いないので、ちょっと計り知れないんですよね。 ただ、フォンタナフレッダの背負っている歴史とか バローロの経てきた技術的な変遷を知っていると、味わいとの 整合性に唸ること間違いなしのワインだと思います。 またブラヴーラでも、折を見て、扱いたいと思っています! ヴィーテ・イタリアのイベントでもアリだと思います(^^) それにしても・・・ ガンチャのミラフィオーレ・・・早く売りさばき たいでしょうねぇ~(^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/09/07 03:09:39 PM
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