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ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

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2013/04/17
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昨日の「その1」からの続きです。




このワインは、実はこのパラディーゾ社のみの所有畑で耕作される土着葡萄で
バルバロッサ=赤ひげという名前の品種です。


バルバロッサといえばヨーロッパ史においては神聖ローマ皇帝フリードリッヒ1世
=「赤髭皇帝」を指すので、ある意味たいそうな名前なんですね(^^;)

敢えてこの名前をブドウ品種の名前に選んだというのは生産者の自信の
現れであり、その自信はワインの質の高さを裏付けるものであり、その
実力を十二分に感じさせる素晴らしいワインでした。

深みのあるガーネット色。アルコールの高さを示す、グラス淵に伝わる無数の「涙」。

香りは、黒い果実から赤い果実、ドライフルーツ、ドライフラワー。

味わいは、されにクレシェンドして、爆発するようなアルコール感を感じ
ながらも、酸とタンニンはエレガント。この硬質の味わいが余韻を
意外にすっきりしたものにしている。

意外な辛口感。


凝縮感が花の香りとなって、綺麗に出ている個性的でパワフル、それでいて
洗練された味わいと素朴さが同居したような素晴らしいワインです。




名実ともにサンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ・リセルヴァの最高峰です。

ドムス・カイア。そのラベルが完全にロマーニャと言いましょうか、ビザンチン、
つまり東ローマ帝国領だったこの地方を表現しているように思います。黄金に
輝くラベル・・・まるでビザンチンのモザイク、つまりこの生産者のお膝元の
ラベンナを象徴するような色調です。


ドムスは、ラテン語でローマ時代の邸宅の意味。カイアというのはこの地域の
名前だそうですが、アマローネのヴェローナの地域で、すでにローマ時代から
存在した葡萄を陰干し(アッパッシメント)してから醸造するというスタイルが
この地域にも存在した、あるいはこの地域に継承、普及されたということも
できるかもしれませんね。


そのスタイルはもちろん、葡萄の糖分やすべての構成要素を凝縮させてワインの
旨みを増幅させますが、このドムス・カイアも文字通り、グラスを鼻に近づけた
とたんに鼻腔に痛みを感じるほどのアルコールの強さがあります。


セメダイン香。そして上質のビターチョコを思わせるようなカカオの香りと
ともに凝縮したブラックチェリー、ドライプラムやドライフラワーの香り、そして
丁子やシナモンのスパイス香も感じます。


味わいはふくよか。酸味、タンニンともに落ち着いていますが、特にタンニンは
粒子の細やかさとアルコールのなめらかさとの結びつきが秀逸でベルベット
のような感触を楽しめます。





最後はデザートワインです。

アルバーナは、本来デザートワインで威力を発揮するワインだと僕の個人的見解。

もちろん、ポテンシャルのあるブドウだけに辛口のフレッシュ&フルーティーな
ワインでも十二分に活躍できる品種ですけど。


そのアルバーナを陰干しして、シンプルにステンレスタンクで醸造したのが
このアルバーナ・ディ・ロマーニャ・パッシートです。


いわゆるフォルマッジョ・エルボリナート=青カビチーズと合わせたくなる
とろとろタイプのデザートワイン。


色合いはしっかりしたレモンイエローから黄金色。
香りは黄桃や杏、トロピカルフルーツ。はちみつやバニラ。美味しいものが
凝縮した味わい(^^)繊細なミネラル香もあり、とにかく美味い!!


はちみつがわりにゴルゴンゾーラ・ピッカンテと合わせましたが、この世の
天国のような味わいですわ(^^;)


もっと深みのあるイタリアデザートワイン屈指のものも存在しますが、この
優しい凝縮感のアルバーナも非常に優れたデザートワインだと思います。



エミリア・ロマーニャの選りすぐりのワインをテイスティングしてきました。

次回サレッタ「ヴェネト特集」は5月18日(土)を予定しております!!





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Last updated  2013/04/17 01:15:05 PM
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