洋楽特集 ROCK 編 キース・エマーソン in Soundtrack
Keith Emerson, en los '70, junto al Moog modular.(画像参照: wikimedia)洋楽特集 ROCK 編狂熱な炎の饗宴ハード・ロック・ナイトRock will Never Die『Keith Emerson』キース・エマーソン映画音楽編Emerson in Soundtrack70年代に活躍したEmerson, Lake & Palmerのキーボーディストのキース・エマーソンは 80年代に入り何作かの映画音楽を製作した。この、名前だけは何処かで聞いたことのある ロック・アイコンである不世出の大スターを今回取り上げてみた。----------------------------------------------------------------------■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■さて、実は何かと日本と馴染みの深いこのアーティスト。近作ではあのNHK大河ドラマ「平清盛」(※2012年現在)の音楽としてEL&Pの「タルカス」が使用されている事はご存知の方も多いと思う。 えっ?何それ?お酒? と言う方の為に 百聞は一見にしかず今回は音源も一緒にご紹介したい。 ではまずその元となった曲から・・・Emerson, Lake & Palmer - Tarkus (Eruption) (1971)エマーソン・レイク & パーマー - タルカス収録アルバム 『Tarkus』 Emerson Lake & Palmer (参照:wikimedia)作曲家の吉松隆がオーケストラ版をリリースした他、ピアニストの黒田亜樹、国府弘子なども本作を取り上げる程の、ロックの枠を越えた有名曲。ロックキーボーディストとしての評価は元よりジャンルを越えてのリスペクトが作曲家としての評価の高さを物語っている。Emerson, Lake & Powell - The Score (1986)エマーソン、レイク & パウエル - ザ・スコア収録アルバム 『Emerson, Lake & Powel』 Cozy Powell (参照:wikimedia)1947-1998(満50歳没)さて、お次は格闘技ファンなら御馴染みの新日本プロレスのオープニングテーマとして長年使用されたこの曲を・・・♪・・・どーです?燃えてきましたか? どんどん行きましょう!■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Keith Emerson - Salt Cay (1981)キース・エマーソン - サルトケイ収録アルバム 『HONKY』 さて、タフなイメージのあるロックの世界であるが、EL&P解散後 全世界注目の中製作されたソロアルバムが レコードの針を落とした瞬間こんな音が流れて来たとしたら・・・当時のロックファンの 困惑 した表情が手に取るように分かるというものである。EL&Pの事実上ラストアルバムとなった『ラブ・ビーチ』の録音をバハマで行った後そのまま81年まで滞在したエマーソンが、その間現地のミュージシャンを起用して制作したのが 本曲収録アルバムの『ホンキー』よっぽどエマーソンはEL&Pの事を忘れたかったのか開放感に溢れるにも程があるという位のキューバ音楽ベースのとても明るい軽音楽を製作したのであった。日本のお昼の顔であ る「笑っていいとも」 のコーナーでかかるBGMとして使用されているトロピカルなリゾート気分満載のこの曲・・・■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■HARMAGEDON / CHILDREN OF THE LIGHT (1983)映画 『幻魔大戦』 より 主題歌 『光の天使』 唄:ローズマリー・バトラーお次は、当時製作された映画は全て社会現象となった、現在ならあたりまえなメディア展開を早くから取り入れていた角川映画超大作アニメ 「幻魔大戦」 である。来日したエマーソンは少ない日程の中、作曲して録音して寿司をタラフク食べてキャリア中最もベストな劇伴を製作した。来日中は一見プロフェッショナルでフレンドリーなアーティストとしての振舞いを見せていたがこの男は現場では好意的な発言をしておきながらいつもかなり後になって文句を言う癖が在り、帰国後インタビューで日本の設備の貧弱さに当惑したと述べているが大きなお世話である。しかし、先ほどのバカみたいに解放されたエマーソンを見ていると実に単純な人物である事が分かり、どうも憎めない少年の様な人柄であるようだ。 さて、本曲のボーカルは 同じく角川映画の話題作だった「汚れた英雄」 の主題歌を歌ったローズマリー・バトラーが担当している。所で、これはブログ主が体験した公開当時のエピソードだが、通常映画が終りスタッフ・ロールが始まると観客は次々と席を立ち出口へと向かう列を場内に作るのだが、このテーマ曲が流れ出したとたん出口に向かっていた観客全員が足を止め振り向き松田聖子かピンクレディーしか聞いた事の無かった耳には晴天の霹靂だったのか、賛美歌でも聴くかの様に画面に釘付けになっている光景を当時劇場で目撃し、それは異様な光景だった事を覚えている。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Keith Emerson with Korg Synthesizers (1983)コルグ・シンセサイザーの販促映像から映画 『幻魔大戦』 よりBGM演奏風景KORG SynthesizersKORG Λ / KORG Polysix / KORG TRIDENT (参照:wikimedia)同じく映画 『幻魔大戦』 から、楽器屋の店頭で流れていた貴重なBGM演奏風景を・・・■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Nighthawks / Main Title (1978)映画 『ナイトホークス』 より メイン・タイトルお次は、シルベスター・スタローン主演のサスペンス映画「ナイトホークス」である。エマーソンは無料でオーケストラ作品に取り組めるという、何とも不埒な理由から音楽を担当する事を決めるのだがハリウッド・システムを良く理解していなかったのか、オーケストラを仕切るのはタクトを振る編曲家で、自分の意思で録音を決められない事を知り愕然とした様だ。そうして懲りずに又、後日インタビューで毒を吐くのであった・・・■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■GODZILLA FINAL WARS / Ending Title (2004)映画 『ゴジラ FINAL WARS』 より エンディング・タイトル再び日本映画の音楽を担当したのは「ゴジラ FINAL WARS」だった。興行的に惨敗した本作であったが、堂々とした劇判を提供してくれた。リズムを多用したり、ノイジーにしたりと意外と器用な側面を見せてくれる。本作に限ってはゴジラよろしく口から何かを吐くことは無かったと聞いている。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■INFERNO / Mater Tenebrarum(1980)映画 『インフェルノ』 より マテル・テネブラルム (暗黒の母) お次はダリオ・アルジェントが監督したホラー映画「インフェルノ」からストラヴィンスキーぽい 夜聞いたらうなされそうなスリリングな合唱曲である。元々合唱だけで行くつもりだったらしいが、何歌ってるのか聞き取れないとの文句が出て急遽、隣のスタジオで録音していたアイドル歌手に歌ってもらったという。確かに聞き取りやすくなったはなったが、女の子の声が浮きまくって聞こえてくる。聞き様によっては、合唱の粛然とした印象の中に等身大の女の子の声が混ざり、それが曲のサスペンス感を増すとも言えなくも無いが。日本で言えば、東京混声合唱団の隣のスタジオで歌っていた中川翔子を参加させた様なものか。確かに彼女なら喜んでやりそうな感じはあるが・・・■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Best Revenge / The Dreamer (1983)映画 『ベスト・リベンジ』 より ザ・ドリーマーさて、エマーソンと言えばピアノの美しい調べを奏でる事でも有名で、これはその中の一作。映画は未見なのでコメントは出来ないが、エマーソンは珍しく毒を吐くことなく好き放題やって帰って行ったと聞く。何を隠そうブログ主お気に入りのサントラでもあるのだ。観てないのに・・・■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Emerson,Lake & Palmer - Rondoエマーソン・レイク & パーマー - ロンドではここでEL&Pの演奏をいくつか。まずは、ステージのラストを飾っていたこの曲を・・・Hammond L-112 (参照:wikimedia)ここでエマーソンは、オルガンに あんな事やこんな事を するのだがwこの狂乱のパフォーマンスを思い付いたエピソードを後に語っており、あるローカルバンドのステージを観ていたら、キーボーディストが弾いてたオルガンが壊れて 突然音が鳴らなくなりザワつく会場をよそにキーボードの男は顔色一つ変えず オルガンの裏板を外して半田ゴテを取り出し、悠々と修理を始めたと言うその間も残りのメンバーは演奏を続けているのだがもはや観客は音楽など聴かずに、オルガンを 修理する男の動向に注目していたらしいそうして修理が終り再びキーボードが演奏に加わった時には会場はすっかり キーボードのペースに はまっており何を演っても 大ウケのステージと化したと言うのだ。エマーソンはこれをヒントにステージ上でオルガンに対して様々なアクションをする パーフォーマンスを披露するようになったと言う事であるw■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■THE BEST - America / Blue Rondo (1990)ザ・ベスト - アメリカ / ロンドこちらは1990年6月に「ザ・ベスト」名義で来日公演を行った時の演奏。当時ブログ主も代々木にこのステージを観に行った。メンバーはエマーソンの他ジョン・エントウィッスル (The Who)ジョー・ウォルシュ (イーグルス)サイモン・フィリップス (TOTO)ジェフ・バクスター (ドゥービー・ブラザーズ、スティーリー・ダン)という錚々たる面々だった。John Entwisle (参照:wikimedia)Joe Walsh (参照:wikimedia)Simon Phillips (参照:wikimedia)Jeff Baxter (参照:wikimedia)といっても元ビートルズのリンゴ・スターが行っていた様な有名バンドのメンバーを集めてライブを行うという過去のヒット曲オンパレードというセッションのステージではあったがあのエマーソンがドゥービーの「ドゥービー・ストリート」やスティーリー・ダンの「リキの電話番号」を弾くのは見物だったw。顔をニヤニヤさせながら演奏する面々を見ていると、何かが起こりそうな予感に満ちて釣られてこちらも段々ヒートアップして来るようだ。それにしても、ピアノの鍵盤を踏み台にして端末から不発の花火に苦笑いし大暴れしてと、ここでのエマーソンのパフォーマンスぶりは何と言うかヤリタイ放題である。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■THE BEST - Fanfare For The Common Man (1990)ザ・ベスト - 庶民のファンファーレこれはエマーソンのテーマ曲ともいえる曲で、コープランドの「庶民のファンファーレ」ひたすらファンファーレだった原曲にリズムを付けただけでこうも燃えるものになるものかとエマーソンのセンスの良さには敬服するものがある。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Emerson, Lake & Palmer - Fanfare For the Common Man (1977)エマーソン・レイク & パーマー - 庶民のファンファーレアルバム 『作品第1番』 よりこちらはEL&Pの原曲。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Keith Emerson - The Land Of Rising Sunキース・エマーソン - 日出ずる国へ最後に、K・エマーソンが東日本大震災の被害を知り、日本の人々のために作曲した曲「日出ずる国へ(The Land Of Rising Sun)」をご紹介して本特集を終了したいと思う。 ■■■■■■■■■■■■■楽天市場■■■■■■■■■■■■■■■【楽器】BEHRINGER ベリンガーPOLY D パラ/ポリフォニック・アナログ・シンセサイザー価格:93280円(税込、送料無料) (2020/8/6時点)【書籍】キース・エマーソン自伝 [ キース・エマーソン ]価格:3080円(税込、送料無料) (2020/8/6時点)エマーソン レイク アンド パーマー・EMERSON, LAKE & PALMERELP・TARKUS・Tシャツ オフィシャル バンドTシャツ【RCP】【コンビニ受取対応商品】価格:3300円(税込、送料別) (2020/8/6時点)【輸入盤CD】EMERSON LAKE & PALMER / TARKUS [2CD]Disc 2 Previously Unreleased 2012 Remixes by Steven Wilson価格:2682円(税込、送料別) (2020/8/6時点)【CD】エマーソン、レイク&パウエル +2 [ エマーソン、レイク&パウエル ]価格:1482円(税込、送料無料) (2020/8/6時点)【国内盤CD】キース・エマーソン / ホンキー価格:2640円(税込、送料別) (2020/8/6時点)【Blu-ray】幻魔大戦 [ 古谷徹 ]価格:5305円(税込、送料無料) (2020/8/6時点)【CD】角川映画主題歌集 [ (サウンド・トラック) ]価格:2197円(税込、送料無料) (2020/8/6時点)【Blu-ray】ナイトホークス [ シルベスター・スタローン ]価格:2145円(税込、送料無料) (2020/8/6時点) 【Blu-ray】ゴジラ ファイナル ウォーズ<東宝Blu-ray名作セレクション>価格:2995円(税込、送料別) (2020/8/6時点)【輸入盤CD】Keith Emerson / Emerson Plays Emerson 【K2017/9/29発売】(キース・エマーソン)価格:2290円(税込、送料別) (2020/8/6時点)【輸入盤CD】Emerson, Lake & Palmer / Works Volume 1【K2017/5/26発売】(エマーソン、レイク&パーマー)価格:2290円(税込、送料別) (2020/8/6時点)