58話の感想はこちら<<■>>
60話の感想はこちら
やっぱり貴方がやらかしてましたか
円満堂総理、
いや
ゴールドヘイム・エンマンド
…しかしこの騙し討ちという判断、
ガイオンの民の恨みをかうという意味でも
人道的道徳的な意味でも
非常に問題アリな行動だったわけですが、
ガイオンの民をすべて受け入れるには
(おそらく)地球のキャパシティは足りないわけで、
現存している地球人類にとっては
このガイオンの民の恨みと
自身らの良心の呵責とさえなんとか折り合いをつければ
「人類にとって未知の技術だけGETできる」
「人類と異なる移民は受け入れない」
という結果になるわけで、
このエンマンド氏の判断はずるいものではあるけれど
地球人類にとっては必ずしも間違ったものではないというのが
また嫌なところ
※【以下、画像・解説は公式より】
<隔週月曜更新>
30年間、東京を怪獣から守ってきたおじさん巨大ヒーローは、経営不振に陥っていた!
新世代の巨大ヒーローのイケメン化、エンタメ化、そして古きヒーローの老化…。
時代の波に取り残された時代遅れヒーローに生きる道はあるのか!? [JC1・2巻発売中]
少年ジャンプ+にて「ゴダイゴダイゴ」
第1話~第59話(現在最新話)まで無料公開中です!
(2023.12.11現在の情報です)
◆コウノスケ「ゴダイゴダイゴ」
59話 (感想)
内容のネタバレ普通に含みます。未読の方はご注意。
ジュウゴくん、記憶を取り戻す
ジュウゴくんがようやくすべての記憶を取り戻しました
…にともない、
動物型怪獣もといガイオンの民側からの視点の
これまでの経緯が明らかになったわけですが、
(もう冒頭でも書きましたがあらためて)
円満堂総理もといエンマンドひどいな
それになによりすでにこの時点で
「地球人類の代表者」がエンマンドであることも
また怖いんですが…
また、ジュウゴくんの本名も明らかになり、
ジュウゴくん=ジョルグ
ジュウゴパパさん=トールグ大司教
(やはりパパさんはお偉いさんでしたか)
と判明。
でも今回の物語の中では何よりも、
地球人類と出会い、そちら側に属する前から
ジュウゴくんはジュウゴくんであった
ということがとても嬉しい…
怒りや恨みで30年間、
ただ人類の降伏を求めてきて
それが惰性となりつつある
先人たちのやり方に異議を唱え、
人類との交渉の余地はまだあるのではないか、
もっと別のやり方があるのではないか、
とにかくなんとか今の状況を変えたいと
そんな気持ちを持って自ら地球に降り立った
という
志を持った若者だったというのが
もうキャラクターとして切なくて大好き
家出ならぬ「球舶出」をした息子として
お母さんのことをちゃんと心配しているのも
好感度ポイント高いよジュウゴくん…
これまでに起きたことの経緯
ジュウゴくんの記憶による
これまでの経緯を時系列順に簡単にまとめると、
①
・蜃気楼型怪獣(ミラ)にガイオンの星が侵略される
・ガイオンの民の古代技術で抵抗するもミラ打倒は叶わず
・ガイオンの民は「球舶」で新天地へと逃亡
②
・「球舶」はガイオンの星に似た地球へと到達
・ガイオンの民が地球に受け入れを打診
・地球側は交換条件としてガイオンの民の技術を要求
・長期間の交渉の末に地球はガイオンの民の受け入れ決定
・ガイオンの民の先遣隊として送り込んだ小型艇を地球側が爆撃
・エンマンドがさらなる条件(個体数を1/100まで削れ)を突き付ける
・ガイオンの民による地球侵略開始
③
・地球側の大半の国家は核ないしはそれに準ずる兵器で撃退
・ただ日本のみが破壊兵器ではなく巨大ヒーローで対抗
・ガイオンの民側の判断で日本に戦士投入を集中させることになる
まだまだ正体不明だったり
物語的に未知の部分は多いのですが、
ジュウゴくんを語り手としたことで
経緯がとてもわかりやすく描かれたなぁと感銘
②の「長期間の交渉」は
地球側の時間稼ぎ(人類の巨大化のため)だろうし、
その間に青空アキラくんのような
0から生まれるデザイナーベイビーを完成させることも
できたということだろうし、
(作中で「19年前」という表記ありましたねー)
その後、侵略開始から③にかけて30年というのも
若かりし日に全裸で戦っていたダイゴさんがちゃんと
「おじさん化」するための期間として絶妙…
しかしカワイイカワイイと思っていたジュウゴくんも、
記憶があるくらいの子供の頃→現在までに30年以上経過、
ということは、
ダイゴさんと同じか少し若いくらいなのかー…そうかー…
いや異星人だから年齢の数え方や寿命が違って
まだ青年期というワンチャン(何の)ありという可能性も…
まだ円満堂総理の目的が不明
ガイオンの民を騙し討ちした円満堂総理、
今回の感想の冒頭で
「地球人類のためなら(嫌だけど)アリな判断と言えるかも」
と書きましたが、
でもそういえばこの人、
別に人類のために戦ってるっぽくもないよね
ということを
今頃になって思い出しております
現在、この人富士山登山中ですが、
あの
「聖嶺教の予言」によると
・聖なる嶺に集いし力が極限に達したとき
・そこへ「全ての源たる絶対者」が憑依し
・同胞を救済するだろう
の、どの内容もまだ解明されておらず、
さらにそこに
「同胞の救済」「地球最期の日だ」
という円満堂総理のセリフがかぶるとなると、
どう考えてもこの行動すべて、
人類のためにやってるとは思えない…
円満堂総理=ゴールドヘイム・エンマンドが
何らかの敵対陣営(おそらくミラ)に属する
人類にとっての裏切り者なのか、
それともこれらすべてが
本気で人類の救済を考えてのことなのか、
そのあたりがまだ不明なところが怖いのですが、
おそらくこのポイントがはっきりしたときイコール
この「ゴダイゴダイゴ」という作品の最終局面、
でもきっとダイゴさんが
すべてを解決に導いてくれる結末
なのではと、
そんなことを思ったりしております。
いやほんとこれ
次回が楽しみな作品だわ…
って、
次回更新は12/25のクリスマスですかー
これは作者コウノスケさんからの
読者へのクリスマスプレゼント
ですね