今は健康だと思っている人が多くても、いずれ健康を損なうだろうと思っている人が過半数とは、身近に例があることが反映されているのでしょう。
メディア報道が真実だと思っているのか、すぐに飛びつく実態もしっかりとでています。
メディアの主な収入源は広告収入であり、主な広告主に不利な真実が報道されにくい経済社会だということを知っておくことが大切だと思います。
私達が賢くならないと食品業界、流通業界の横暴により、中高年前に成人病=生活習慣病にされてしまうようです。
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◇気になるのは体脂肪率…将来の健康心配59%
健康に良いとされる食品をすぐに試す人は5割超、最も試したいのは「血液サラサラ」になる食品
日本生活協同組合連合会の組合員調査で、メディアが発信する食情報が暮らしに深く入り込んでいる実態が浮かび上がった。
昨年11月から12月にかけて、全国の生協組合員にインターネット上で質問した。有効回答は9871件。回答者の95%が女性で、30~40代が7割を占めた。
健康に良い食品情報に接して「簡単ならすぐに試す」人は56%いた。年代別では20代から40代の若い世代に多い。テレビ番組、CM、口コミから食情報を入手するケースがほとんどで、試す理由は「効果を期待する」「話題なので」「健康維持」などだった。
試したくなる食品は
(1)血液がサラサラになる64%
(2)既存の食べ物で健康効果が判明した52%
(3)肌に良い48%
(4)ダイエット効果45%
(5)免疫力アップ39%
(6)コレステロール低下37%
の順(複数回答)。
若い世代は「肌、ダイエット」効果、中高年は「血液、コレステロール」効果への注目度が高かった。
健康に良いと聞いて1カ月間続けた食品は
(1)ヨーグルト
(2)酢
(3)大豆製品
の順。
カスピ海ヨーグルトや酢の健康効果、大豆に含まれるイソフラボンがメディアで数多く取り上げられたためとみられる。
現在の自分の体で気になるのは「体脂肪率」「体重」「生活習慣病」「貧血」。年代にかかわらずほぼ8割の人が「今は健康だ」と答えたにもかかわらず、「現在の生活を続けるといつか健康を害するのではないか」と心配する人が全体の59%もいた。
この層に食生活で心配になる事柄を尋ねると
(1)カロリーの取り過ぎ
(2)間食・夜食
(3)野菜を取らない
(4)食事時間が不規則
を挙げる人が多かった。
食情報への関心の強さは、現在の健康状態よりも、将来への漠然とした健康不安に根差していることが分かった。
日本生協連くらしと商品研究室長の小沢理恵子さんは「健康観や身体観が変わりつつある。多くの人が実感と関係なく健康不安を感じ、発信される食情報に振り回されている感じ。もっと冷静になってもいいのではないか」と分析している。
(出典:毎日新聞)
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