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カテゴリ:NCIS~ネイビー犯罪捜査班 S20-
『ダッキーの思い出』
ダッキーこと、デイヴィッド・マッカラムの逝去と共に、キャラクターにもお別れをするという、愛のこもったエピソードでした。 長年このシリーズを愛してきたファンにとっても、それぞれの思いを共に分かち合うような時間だったと思います。 メンバーの思い出とともに、なつかしい過去のシーンが出てきましたが、それぞれのエピソードはこのブログで書いているので、暇な時に読み直してみようと思います。 オープニングはお悔やみバージョンでしたね。 脚本はジミー・パーマー役ブライアン・ディーチェン氏のアイディアを元にまとめられたのでしょうね。 今のメンバーで、一番長くダッキーと一緒にいたジミーですから、語りたいことは山のようにあるはずです。 ダッキーから過去の事件について話をしたいという電話を受け、ジミーは翌朝ダッキーの自宅に向かう。 しかしベッドの中でダッキーは穏やかに死を迎えていた。 突然の訃報に世界中の検視官からお悔やみの花輪がNCIS本部に届く。 葬儀の準備をすすめるメンバーだったが、会う約束をしていたダッキーと会えないという少女が現れる。 ダッキーはセリーナの父、三等軍曹ザワツキーが薬物依存の脱走兵だったとバーガー市会議員が公言し、それについて遺族の汚名をそそぐと約束したという。 2013年にザワツキーはアフガニスタンで脱走した後、売春宿で射殺され、不名誉除隊となった。 ヘロイン漬けだったというが、ダッキーはその件について覚えていてザワツキーから違法薬物は検出されなかったという。 しかし、取り寄せた鑑定書には黒塗りの部分が多く、パーカーはダッキーの最後の仕事を完遂することにする。 バーガー議員は上院議員に立候補する予定で、選挙活動の中で軍の腐敗についてザワツキーの名前を出して批判していた。 パーカーとヴァンスは直接バーガーに、軍曹を名指しして遺族の気持ちを傷つけるなと訴える。 バーガーは当時カブールで送電網を整備する請負業をしており、ザワツキーは護衛の一人だった。 ザワツキーは無許可離隊中に殺され、バーガーは当時のことを知っていると見られる。 ジミーとジェシカはダッキーの自宅で、遺された日記を調べる。 最後のエントリーには「乱雑でも答えはチームと共に」と書かれてあった。 その言葉の意味を考えている時に、セリーナに「バーガーを信じるな、センパー・ファイ」という留守電があった。 セリーナによると、これまでにも匿名で「センパー・ファイ」とだけ書かれた贈り物が届いたことがあるという。 電話をかけたのはDC市内の公衆電話とわかり、トーレスとマクギーが近くのホームレスのテント村を探すと、元海兵のジョンジーが2人の姿を見て逃げ出す。 ジョンジーはバーガーの手下がやってきたと思ったといい、ザワツキーは戦友だったと認める。 ジョンジーはザワツキーはそんなことはしない、バーガーは嘘をついていると断言する。 ただ、詳しいことについては口を閉ざしてしまい、聴取が進まない。 ジミーがジョンジーに向き合い、バーガーがカブールで麻薬組織から賄賂を受け取っていたという話を引き出す。 ザワツキーは護衛として、バーガーの悪事に気づき、基地を抜け出してその証拠を探そうとした。 殺された場所はヘロインの製造所だったという。 バーガーは口封じをして、ザワツキーの死を偽装したと見られる。 チームは確固たる証拠を得るため、ダッキーの居室を探し、「チームとともに」という言葉から、隠し戸棚からダッキーの資料を見つける。 検死からザワツキーは死後4時間後に動かされており、体内からは違法薬物は見つかっていない。 それでもバーガーは白を切ろうとするが、ジョンジーの前ではついに事実を認める。 バーガーは選挙戦から辞退することになり、ザワツキーの不名誉除隊は撤回された。 ダッキーはセリーナのために、海兵隊奨学会から奨学金を受ける手はずを整えていた。 葬儀の弔事はパーマーが読むことになり、モルグには懐かしい顔が集まった… ワーワー号泣することなく、ジミーも落ちついていて、より悲しみが深まるようなエピソードでしたね。 ラストのシークレットゲストはトニーでした。 絶妙の出番でちょうどよいタイミングだったと思います。 彼らは役柄の上でもプライベートでも、普段から連絡を取り合っているようなので、自然な登場でしたが、個人的にはトニーはちょっとイメージが変わったかなあという印象です。 まあ10年以上も空いているので仕方ないかな。 それでも一番良いセリフを言って、良かったです。 私達が残せるのは思い出話だけ、というのではなく、自分が関わった人が残るということで、ドラマを卒業する人もあり、残る人もあり、人と人の繋がり(友情)は残るとロングランシリーズらしいまとめでした。 アビーはゴス風の花輪で存在を示したということかな。 このドラマでグッとくる場面は人それぞれでしょうが、私はやはり最後の「ブリーナが死んで、ギブスが去って…」というジミーにダッキーが「昨日はもう過ぎたこと。変化こそ人生の本質だ」と言ったシーンですね。 高齢で輝かしい功績を残して、穏やかに亡くなっていったダッキーとデイヴィッド・マッカラムを重ねて、自分の人生も振り返る(大げさですが)のも良いものです。 デイヴィッドは2番目の奥さんの父親が海兵だった(硫黄島の戦いに参戦した)ことなどから、アメリカ海兵隊をサポートするチャリティ団体と活動していたようですので、海兵隊奨学金うんぬんというのも、御本人とも関係あるのだろうと思いました。 そもそもNCISにキャスティングされたのが、縁があったということなのでしょう。 ダッキーが飼っているコーギーが「ソロ」という名前なのも、思わずニヤリとしてしまう。 もっとも、デイヴィッド・マッカラムとロバート・ボーンが仲が良かったのかどうかはわかりませんけど。 ついでに、ホームレスを探すトーレスたちの後ろに「Great Escape Van Lines」と書かれたトラックが止まっていて、それもまた、デイヴィッド・マッカラムといえば、というお楽しみでしたね。 過去シーン(自分のためです) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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