The Blacklist 10 #210 The Nowhere Bride (No. 192)
やっとシャーリーンの顔を見ることができました。その分、アグネスの出番はなかったですが、クーパー夫婦が仲良く暮らしているようで良かったです。(笑)エピソードはしんみりしてしました。タスクフォース存続のため頭を悩ませるクーパーに、シャーリーンが「事件」を紹介する。食堂のボランティア活動で、シャーリーンの仲間の若い女性が結婚したばかりなのに夫が失踪したという。ケニア出身のドゥニが帰宅すると、夕食を作っていたはずの夫オケロ・オコロ(ケル)の姿はなく、部屋の中は何者かと争ったような跡があった。チームはレッドが持ってきた仕事ではないことに消極的だが、レッドが自分に関する文書を全て消し去ったのでハドソン議員らに責めたれられても根拠がない。クーパーはチームが終わるならせめて人助けがしたいと、捜索を命じる。ドゥニとケルはデートアプリで出会い、ケルから心を打つメッセージが大量に届き、すっかりその気になったドゥニは4週間前にアメリカにやってきて結婚したという。愛し合っているというが、ケルの銀行口座からは失踪した日に全額が引き出されており、それらはドゥニの持参金だという。親が全財産を持たせてくれたのに奪われ、ドゥニは途方に暮れる。シーヤはレッドから紹介されたキャスリーン・サットンと会う。夫のナイジェルはシーヤの母親ミーラの相棒だったが、キャスリーンは仕事のことはよく知らないという。ナイジェルが殉職した時に葬式に参列したレジーナ・セイントという女性から、力になると言われたという。レジーナはCIAに長年在職し、ミーラの上司だった。レジーナはフロリダに住んでおり、レッドは自分の仕事にシーヤを伴いフロリダに連れて行ってやるという。レッドはフロリダの海岸線強化事業で、南米で力を持つサントロという人物に商売のアドバイスをするつもりだった。しかし窓口担当の男が代理として現れ、サントロが事業を組む相手はもう決まっていると、レッドの提案を拒否する。レッドはカイル長官直々に連絡を取り、ブラジル人のサントロという人物はカルテルなど犯罪組織と関係があると告げる。オケロは特に脅された様子もなく、ドゥニが通報する1時間前に金を下ろしていた。社会保障番号は他人のもので、経歴や書類は偽造されたものだった。これは持参金目当ての大掛かりな結婚詐欺の疑いがあり、他にも被害者がいるようだ。オケロは自分の痕跡を消していったようだが、ハービーが消しきれなかった指紋を採取する。それによると、オケロ・オコロことケル・アモンズは仮釈放中で、別に家があった。レスラーとデンベが自宅に向かうとケルは逃亡しようとしているところだった。捕らえて尋問すると、仮釈放事務所で働くジェンマ・パリークという女から詐欺をもちかけられたという。アプリでパリークが架空のキャラクターを作り上げ、持参金制度のある海外の女性に恋愛感情を抱かせるようメッセージを送る。実際に会うことになればケルのような「夫」候補が女性と結婚に持ち込み、持参金をせしめて姿を消す。他にも夫役がいるようだが、ケルは知らないという。地元警察によると、この5年で12人の外国人妻の夫が失踪していることがわかる。主犯格のパリークを追うため、彼女の車を追跡する。GPSで現在、銀行の前に停車していることがわかったため、逮捕にむかうと、金を下ろしたばかりの男性がいた。アン・チェンはケルのようにアプリで出会ったメイと結婚したが、本当に愛してしまい、この詐欺から抜けようとしていた。パリークはメイを誘拐してアンに持参金を手に入れろと脅したという。FBIはアンをそのままパリークのアジトへ送り込み、メイの無事を確認して突入する。レッドはサントロから状況が変わったと交渉を泣きつかれ、キューバに向かう。レッドの根回しで地域環境担当官がやめさせられ、サントロの契約に遅れが出た。サントロはレッドの申し出を受け入れるという。その場にウィーチャがいた。2人は会いたかったとキスを交わす。逮捕されたパリークは20代のころアメリカ人と結婚するためインドからやってきたが、持参金を相手に持ち逃げされ「置き去りの花嫁」になっていた。時代遅れで女性差別的な持参金を盗むようになったというパリークに、デンベはなぜ苦しむ花嫁たちを助ける側に回らなかったのかという。アンは取り調べでメイを愛していると訴えるが、それを見たメイは騙されたことが許せず、夫は好きになった人とは別人だという。これからどうすればよいのかというメイに、レスラーはドゥニを紹介することにする。持参金も全額ではないが返却することができた。これから、新たな人生を歩むことができるだろう。クーパーとシャーリーンは人助けができたことを喜ぶ。フロリダでレジーナの自宅を訪問したシーヤは、母のことについて尋ねる。ナイジェルとミーラはコルカタ以来パートナーを組んでいたという。ナイジェルが殉職したことは今も機密扱いで、ミーラは責任を感じていた。しかしミーラは調査を受けたが結局責任はなかったと判断されたという。それ以上は分からず、シーヤはレッドに母親が語らなかった秘密を知りたいという。レッドは1997年のコルカタで、若いミーラが人身売買捜査の任務についていた時、路上に捨てられた赤ん坊を見つけギャングの抗争から命からがら逃げてロンドンに連れ帰ったという。実の親については何もわからない。ミーラが出生届などの書類を偽造してシーラを自分の娘にしたが、その事を知っていたサットンはミーラを操ろうとした。ミーラは子供に害を及ぼす者を許さず、任務中危機が迫ったサットンを助けなかったのだった。レッドは親が子を守ろるためどんなこともするのが理解できるという。シーヤは涙を流す。FBIチームというか、クーパーはこうして、自分たちで事件を見つけてコツコツと成果を上げていくことが大事だよと、今更気がついてどうする、という感じです。(笑)でもこれのために、監査なしの多額の予算が認められないでしょうね。クーパーが最終的に映画「生きる」の小役人みたいに、細々と善きことをなすということになるのかなあ、などと思ったりして。(笑)シーヤの出生の秘密は意外というわけでもなく、ミーラは人として何かに突き動かされるように行動したのでしょう。(お前が見たのか?と突っ込みたくなるのですが)マザー・テレサのような心ですごいなと思いますが、でもサットンが死んだのはミーラが意図的にそうしたのであって、これは相当罪深いですね。他にも方法があったんじゃないかと思いますが。まあ、すでに死亡した10年前のキャラクターをこうして深掘りできたのは良かったなと思います。後はフラットな状態でシーヤがタスクフォースに残るかどうかですが、残りわずかですからね。それよりもこのエピソードで重要だったのは、ウィーチャの再登場かな。私もウィーチャが恋しかったですが、今はサントロの用心棒になっている?レッドは知らなかったのでしょうか。ちなみに、雇い主に忠実なウィーチャがレッドに恋愛感情を持っていたかどうかは、わからないなあ。占い師だったウィーチャの姉の方が愛人だったんじゃないのかな。まあ、そちらの登場ではストーリーに絡めないし、やはり最終シーズンはウィーチャに出てもらわないといけないということかな。