テーマ:トレイダー(465)
カテゴリ:投資先あれこれ
ジムロ氏によると今後数年~十数年は「商品の時代」だそうな
「新規の油田や鉛鉱山はン十年も開発されていない。供給が増えないのに需要は増える一方」 「一度崩れた商品の需要と供給のバランスが是正されるのには長い時間がかかる。従って商品相場のサイクルは株式よりもずっと長い」 ジムロ氏はそんじょそこらの「ペーパーアナリスト」と違って、自分の足で調べているので説得力がある。もっとも、自身で開発した"RICI"を売り込む目的もあるのだろうが。 さて、自分もそんなジムロ氏に感化されて商品の長期バイホを考えているのだが、いろいろ調べてみたら必ずしも「ロジャース(RICI)ファンド」が良い投資先とは思えなくなってきた。 前回、RICI指数への投資法は3つと書いたが、もうひとつ"TRAKRS"というCME(GLOBEX)上場の先物があった。これはS&P500の代わりにRICIを使った先物であり、現物の売買を伴うことなく忠実に指数をトラッキングしてくれる。しかも、2010まで面倒なロールオーバーも不要。 ただし、先物とは言ってもロングはレバレッジなし。ショートのみ(なぜか)2倍OK。また(なぜか)手数料が高いので、コスト面でのメリットはない。そして(なぜか)IBでは取引できない。 余談だがTRAKRSにはこれ以外にも金、EURO、NASDAQのロングショートなどもある。一番面白いのは「S&P500+2%カバードコール」というヤツ(TBX)で、これはS&P500のロングに毎月カバードコールを仕掛け続けた時の損益をトラッキングするもの。いちいちコールを売ったり買い戻したりの手間が省けるので、これは結構魅力的な指数。(ただし、なぜかこれもIBでは取引不可?) RICIにこだわらなければ、他の商品指数に連動したファンド・ETFもいくつか存在する。この中でETNというのはisharesから最近出てきた新商品で、ETFの債券版。債券とは言っても「商品指数に連動する債券」であり、その点ではほとんどETFと同じ。メリットは実際の保有商品売買を伴わないので指数とのトラッキングエラーがないことと、ロールオーバーに伴うキャピタルゲイン課税が発生しないこと。デメリットは一般の商品ETF・ファンドのように証拠金代用証券(通常は債券を使う)による配当がないこと。 キャピタルゲイン課税については、我々W8投資家にとってどの程度影響があるのか良くわからない。ETFの配当メリットは大きいので、多少のトラッキングエラーには目をつぶってもETNよりETFの方が有利な気がする。 しかし、残念ながら現存する商品ETFは、エネルギーに偏ったGSCI(ゴールドマンサックス指数)連動のものと、税金面で問題?があるらしいDB(ドイツ銀行)の2種類しかない。ETNだとバランスのよいDJAIG(ダウジョーンズ指数)連動のものがある。同じDJAIG連動ならPIMCOの一般ファンドという選択もある。 今、原油始めエネルギーが大幅調整中なので、ここは思い切ってエネルギー比率の高い(73%)GSCI連動ETFを使っても良いかも? でも長期的にはDJAIG連動のDJPかPCRDXか? いずれにせよ、こうして見てみるとRICI商品は何となく「ぼったくり」の匂いがプンプンしてきた。初期ロード5%も取る「ヘッジファンド」のDiapasonなんてトンデモナイ。TRAKRSだって「何でそんなに手数料高いの?」と納得出来ない。ちなみにRICIと他の指数の相関は0.9位あるので、わざわざジムロさんに貢いでまでRICIにこだわる必要はない?? 多分、S商事なんて論外でしょうね。3.2%も取られた挙げ句に指数を大幅にアンダーパフォームするのが、今から目に見えるような・・・。儲かるのはジムロさんばかり?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月01日 19時41分22秒
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