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銀次郎's Trade & Business

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2007年01月12日
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テーマ:トレイダー(465)
カテゴリ:オプション
オプションを理解するポイントは、「本源的価値」と「プレミアム」の区別を良く理解することだと思う。ま、実はこれが一番ヤヤコシイ所なのだが。

一番分かりやすいのはOTMだろう。本質的価値がゼロ、つまりオプション料=プレミアムなので、あまりややこしく考える必要はない。満期までOTMのままなら価値はゼロになるので、売り手に取ってはオプション料が丸儲けになる。(※手数料は除く)

ところが、原資産が動いてATMやITMになると本源的価値が発生するので、とたんにオプション料がハネ上がる。私も以前は何となく「ITMは危ない」と信じていたが、これはひとえにオプション料の高さによる。急に値動きが荒っぽくなるので、本能的にヤバいと感じるのだ。

しか~し、よく考えてみると、ITMのオプション料の多くの部分は本源的価値、つまり満期になっても残る部分なのである。冷静に本源的価値を除いたプレミアム部分だけを計算してみると、ATMが最大でITMになるほど逆に減ってゆくことが分かる。

この辺の話は「デルタ」を理解していると分かりやすい。デルタとは「原資産価格の値動きに対するオプション料変化の割合」で、要は「先物が300円動いた時にオプションが150円動いたらデルタは0.5」という具合。

ここまでは簡単だが、ややこしいのはOTM→ATM→ITMと変化するにつれ、デルタが変化すること。一般にATMのデルタはだいたい0.5で、OTMほど小さく、ITMほど大きい。ちなみに先物そのものはオプションではないが、敢えてデルタで示すなら「1」(最大値、つまり完全連動)になる。

早い話、ITMの値動きが激しいのはデルタが大きいだけの話なのだ。別にヤバくも何ともないってコト。ITMがヤバいなら先物そのものはもっとヤバいことになる(爆)

ここで紹介したとおり最近の私は、一般的な「OTMを売り、ATMに近づいたら切る」方法ではなく、「ATM付近を売り、ITM深くなったら先物でヘッジする」というやり方に変えた。以前の感覚だと「とってもヤバい」感じがするが、実際はそうでもない(笑)。オプションを良く理解すれば、ITMだって狼だって怖くない(?)

ただし、ここに書いたような話がチンプンの方は決してマネをしないで下さい(猛毒入り!)。それより「何とかクラブ」等に入会して手取り足取り指導を受けることをお勧めします。





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最終更新日  2007年01月12日 16時42分26秒
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