カテゴリ:○年前&備忘録
どうしても行きたかった「浮世絵展」に行った。 こんな機会はまたとないからボストン美術館に収蔵されている本物を味わおうってんで、 福岡市美術館の催し〔ボストン美術館 浮世絵名品展〕に行った。 完成度の高い浮世絵は素晴らしく、改めて展示を見て、大衆に広く行き渡っていた楽しみとして(春画は1枚も展示されてなかったけど)春画がジャンルとして確立したのは当然の成り行きだと版画を見ながら思った。今で言えばflashを買って袋とじをビリビリ破るようなものだったのかも。 着物の図柄、背景などに当時の生活をうかがわせるものがあったり、モデルの芸鼓も誰のお抱えの○と人物が特定できて、写真が無い当時、いろいろと想像を膨らませてたんだろうな。 4期に分けた展示は芸術性がどんどん高まっていったのと、色の配合が増えて、摺りの技術が高まっていったのが分かった。大衆文化って側面と芸術家としての矜持がせめぎあって生まれたもので、芸術家が追求した次から次への試みは、受け入れる大衆も錬れていたってことだろう。 浮世絵って初めて見た外人はビックリしたろうなあ。 春画はどんな男でも喜ぶ絵だろうし、絵の心得があれば、構図も図柄も技法も全て目を見張るものだったんじゃない? それと、今回の展示で改めて思ったのが 肉筆画の素晴らしさ。版画では到底たどり着けない力強さがある。 肉筆画の展示は数点だったけど、ものすごく惹き付けられた。
新しいこと:ローソンのロッピーでチケットを買った。
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