カテゴリ:飲み食い
たのしみにしていた15日である。
遠藤征行氏との待ち合わせは夕刻5時。きょうは征行さんが牡蠣をごちそうしてくれることになっているのだ。 とにかく嬉しいぜ、何たって『グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン』だもの。 この前は7月だったか、やはり征行さんがここに誘ってくれた。メンバーはほかに木村翠さんと、同じ名前(みどり)のわがカミさんといういつもの4人。 品川のオイスター・バーの話は聞いていたけれど我々はそのときが初めてで、最初のひと口からあまりの美味に飛び上がったのだ。 ワインはサンセールを久し振りに飲んだ。形も大きさもさまざまなたくさんの牡蠣によく合った。ムスカデも飲んだ。まろやかな分、こちらのほうが牡蠣に合うのかも知れない。が、牡蠣には多少強すぎるにしても、ぼくはサンセールのきりっと辛い刺激がとても好きなのだ。 要するに、その夏の一夜、征行さんのおかげで牡蠣づくしの豪華な愉しみを味わったのだった。 以来、翠さんもぼくもカミさんも大の品川オイスター・バー・ファンとなった。征行さんにもそうとしっかり伝えてあり、だから秋の牡蠣づくしを愉しもうぜと今夜の宴となったのだ。たのしみにするのもむべなるかな、なのである。 少し遅刻してしまい、すでに征行さんと翠さんはテーブルについている。見ると牡蠣フライがある。挨拶もそこそこに、食べる。 ここの牡蠣フライがうまくて、それをきっかけのように通うようになったと後で征行さんがいっていたが、揚げ方もいいし何よりころもの中の牡蠣がじゅわりと柔らかく、じつにうまい。 ワインは翠さんがカリフォルニア・ワインを頼んでいてくれた。この間までニューヨークにいて飲みつけているものにしたわといっていた。ソーヴィニヨン・ブラン・ストーンセラーズ(聞いていない、たぶんこれだと決めつけているだけ)。さっぱりしていて牡蠣によく合うワインだった。 さぁて、生牡蠣だ。 この間知った「ピットウォーター」を頼みたい。 盛り合わせにと薦められたので、さまざま教わりながらブルーポイント(ワシントン)、クマモト(ワシントン)、九十九島(長崎)、的矢(三重)などなど注文。どれもがうまく、まさに生きている幸福感を味わった。前回は「ピットウォーター」の小気味よいうまさを知った。今回の筆頭は「クマモト」のとろりとした分厚い感覚が得がたいと思った。 それからほぼ3時間半にわたり、クリーミィな牡蠣と愉快な話題と、お互いの笑顔と輝く眼差しを堪能したことであった。どうもありがとう、征行さん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.12.08 15:55:01
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