『変な家』【小説】初めての表現に出会いました
変な家 [ 雨穴 ]知人が購入を検討している都内の中古一軒家。開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が存在すると言う。間取りの謎をたどった先に見たものとは……。凄まじく久しぶりの小説は子どものお勧めでした。原作者の雨穴さんのYoutubeと合わせてのお勧めでした。その上にコミカライズも発売になり変な家(1) [ 雨穴 ]変な家(2) (HOWLコミックス) [ 雨穴(飛鳥新社刊) ]仕舞いには映画化するということで読んでみました。本を開くとちっと文字が大きめで、殆どは会話なるほど元のYouTube 動画での表現を忠実に書籍化したならこうなります。あとこれは親切だ・・・と思ったのは間取り図上に貼ったリンクどれを見ても登場しているように本作品で重要なのは「間取り図」です。登場人物たちがこの間取り図を見ながらここはどうの、あそこはこうのと話す訳なんですがその該当箇所に間取り図がいちいち印刷されているんです。時にはその全体が時には話している内容に沿った一部だけが何回でも何回でも何回でも。これも元動画と同じと言えば同じなのですが小説でこれは初めての体験でした。今まで私が読んだ小説なら一番最初に間取り図が載っていて読みながら何回も戻って見直し確認していたって気がします。確かに本作品のやり方は痒いところに手が届いています。なんなら痒くなる前に掻いて貰っているかのごとくです。文章での説明を極力まで減らし会話だけで物語を進めるなら確かにこの掲載方法は必須です。しかしこれは「行間」がめっちゃくちゃ広くて人によって様々なものが見えるんじゃないか???などとも感じられ結局映画が楽しみになった次第でございます。参ったなぁ~