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2017.05.27
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カテゴリ:カテゴリ未分類
小松崎小野小山遠望P5282835.jpg
(小野子山を伊香保から望む)(小松崎さん撮影)

小野子岳広域図.jpg

昨年末、玉原から榛名へ向かう途上、車内から南側にきれいに山裾を引いた、3つのピークのある独立峯がみえた。あとでそれは小野子山(十二ヶ岳・中ノ岳・小野子山)とわかった。3座をあわせて小野子山と呼ぶようだ。東に100名山の赤城、南西に200名山の榛名山があって、300名山にも入っていない。それが幸か不幸かわからないが、山容は立派で、登高意欲がわく山だ。今回、小野子山と榛名山をめぐる一泊二日の山旅が企画された。参加者は初日14名、二日目は11名だった。

2017年5月27日
8:53高崎発(上越線)ー吾妻線小野上温泉駅発―(タクシー)―10:05 駐車場発(595m)―10:30~10:40登山口駐車場(750m)―12:00~12:20 十二ヶ岳(1201m)―13:05~13:20 中ノ岳山頂(1183m)―14:30~45小野子山山頂(1208m)―15:40~50 雨乞山山頂(931m)―17:05登山口帰着(470m)-(車)―18:05 榛名湖畔レークサイドゆうすげ

TRK小野子山20170527.jpg

大宮を新幹線あさまで出て、高崎で集合した。8:53の吾妻線で高崎を出て、渋川経由で9:40に小野上温泉着。乗り越し料金の精算(JRでないそうで手間取った)やトイレをすませて、3台のタクシーに分乗してゲートまで行った。千佐子さんから東南アジア土産の竹製の小ケースをいただいた。山に持っていくのに軽くて便利そうだ。

小野子1.jpg

10時、10分ほどでゲート脇の駐車場着。料金は決まっており3240円だった。そこは車が5,6台置けるスペースがある広場で、その先は全面通行止めとなっていた。10:05、出発(595m)。車道を緩やかに登って行く。カニが湿った路面を横切って行った。

小野子2.jpg

10:30、十二ヶ岳登山口に着いた。ここで挨拶やブリーフィングをした。10:40、出発(750m)。私はしんがりにつく。鬱蒼とした樹木はすぐ杉林となった。トップのIYさんのピッチが速い。皆も朝で元気なせいか、しっかりついて行く。

小野子3.jpg

10:45、十二岳滝下という道標があったが滝は確認している余裕がなかった。11時に一息入れた。11:30、稜線に出た(1093m)。ここから十二ヶ岳を往復するので、一部の人はザックをデポした。休まずに出発する。すぐ男坂と女坂の分岐があり、登りは男坂を行く。

小野子4.jpg

ロープの張ってある厳しい登りでひと汗かく。

小野子5.jpg

玉状の朝露を含んだツツジの花が目を楽しませてくれる。

小野子6.jpg

12:00、十二ヶ岳山頂着(1201m)。数名の高齢者グループがいた。彼らはわが隊の男性陣を見て、「おいらく山岳会ですか」といった。女性陣をしっかり見てほしかったなあ。頭上は青空だが、雲がわいており、遠望はあまりない。赤城や榛名は見えない。晴れていれば皇海山、日光白根も見えるようだ。集合写真で、私は「巨万の富!」というと口角が上がって笑顔になると伝授した。成果があったかどうか。

DSCF2580_640.jpg

これから向かう中ノ岳と小野子山に至る稜線がうっすら見える。Fさんが遅れたので、私は待ってしばらく休み、12名は先に下った。12:20、Fさんと下る。

小野子7.jpg

女坂は右に急角度に曲がるが、うっかりまっすぐ尾根を行きそうだった。12:35、女坂と男坂の分岐を通過。12:38、登ってきた登山道の分岐を通過。

小野子8.jpg

尾根を歩く。登山道をツツジが色どる。

小野子9.jpg

13:05、中ノ岳山頂(1183m)で皆に追いついた。皆はランチをしていた。樹林の中で展望はない。休んでいると寒くなる。千佐子さんが皆に配布した菓子袋の中のチアシードゼリーが身体にしみるようにおいしかった。のど越しもよく、登山に向いている。13:20、出発。13:45、鞍部で高山村分岐を通過する。FさんがISさんに、「(科学委員会の)探索山行よりグレードが高いなあ」と、ぼやいていた。

小野子10.jpg

14時少し前、小野子山の上りにかかるとISさんが休んでいた。足がつったようだ。ISさんは「漢方を持っている」といったが、37番でそれは半夏白朮天麻湯。めまいや頭痛の治療薬、お呼びでなかった。68番の芍薬甘草湯を飲ませて、両膝をゴムバンドで巻いて、右下腿をストックを使ったりして指圧も混ぜてマッサージをすると歩けるようになった。足がつった場合は、つった本人は気がせくのですぐ歩き出そうとするが、ゆっくり休むことも必要。小野子山の上りは、「今日最後の上り」と励ますことができないのがつらいところだ。
IYさんも最近の傾向通りに歩行時間4時間を過ぎて太腿がつりはじめたようで、道端で太腿に消炎軟膏を塗っていた。IYさんは、「芍薬甘草湯は効かない、ゴムバンドは効くのは最初だけ」と受け付けてくれない。

小野子11.jpg

14:30、小野子山頂着(1208m)。本日の最高点。展望はないが三角点があった。南へ雨乞山へ向かう尾根を下って如意寺へ下るコースに向かう。

DSCF2615_640.jpg

ガスが出てきた。ツツジが赤くにじむように浮かんで幻想的な雰囲気。今年はツツジは外れ年と聞くが、少しだけ咲いているのも風情がある。

小野子12.jpg

ガスの中に花が目を楽しませてくれる登山道。

小野子13.jpg

15時過ぎ、前方に本日最後のピークの雨乞山が見えてくる。和子画伯が道に座ってスケッチをしている。余裕である。

小野子14.jpg

最後の上りを登って、15:40、雨乞山山頂(931m)。三等三角点がある。ここも鬱蒼とした木立の中だが、なぜか無線通信を楽しんでいるお兄さんがいた。十二ヶ岳を出てから初めて会った人だ。お兄さんは、「下りはアップダウンが多いので気を付けて」といった。実際は、アップダウンはたいしたことがなかったが、急な下りで難渋する人がいた。先行部隊とゆっくりグループ4、5人に分けて、私がゆっくりグループのしんがりを務める。

小野子15.jpg

16:00過ぎ、Eさんが古傷の足が痛かったらしく、膝が効かなくなって転んだりした。Fさんから供出してもらったゴムバンドで両膝を巻いた。Fさんはスローペースを喜んでいた。やっぱりおいらく山岳会か・・・。宿のマイクロバスが16:30に下山口に迎えに来るとのことで、先行していた女性陣の中の元気印知子さんが伝令に先に下ったらしい。17時近く、トレイルランナーかと思うような速度で人が登って来た。これが知子さんで、空身で登ってきてEさんのザックを背負ってくれた。すでに一人のザックを背負い下ろして、2回目のレスキューとのことだった。メンバ―の中で一番若く馬力がある。

小野子16.jpg

17:05、登山口帰着(470m)。予定行程時間は5時間だったが7時間かかった。少し車道を下って左に行った広場でマイクロバスが待っていた。本日の宿の榛名湖畔レークサイドゆうすげの送迎バスで、県内ならどこでも送迎してくれるという(人数にもよるだろうが)。タクシー代がセイブできた。ちょうどマイクロバスの定員15名となり、好意で日帰り組の4名を小野上温泉で下してもらった。その直後、夕立のような雨になった。雨にあわずに済んで良かった。

小野子17.jpg

1時間と聞いていたが、30分強、18時に宿に着いた。部屋の窓のすぐ下が榛名湖というシチュエーションがうれしい。明日の山行参加の令子さんが先着していた。18:45からの夕食は盛りだくさんで、8000円と思えなかった。夕食後ストレッチを知子さんとしているうちに隣部屋の宴会が終わった。宴会では、翌日は相馬山まで足を延ばして伊香保温泉へ歩いて下るという8時間プランを私が提唱したということになっていたらしい。私は榛名をぶらぶらしてから伊香保温泉まで歩いて下るということは提案したが、相馬岳のことは知らなかったし、皆で8時間行程は考えていなかった。

5月28日
9:00 宿出発(1095m)―10:10~10:40 榛名富士山頂(1391m)―11:40 登山口(1085m)―12:51 湖畔発―(バス)―13:10~16:11伊香保温泉(榛名神社、黄金の湯)-(バス)―渋川(上越線)―高崎

小野子18.jpg

朝起きると晴れているが湖沿いの山の山頂には薄く雲がかかっていた。7:30、朝食。朝食もしっかりと盛り沢山だった。朝食の折に、IYさんから3隊に分けると聞いて、私は皆で一緒に行きましょうと提案し、全員で榛名富士を登って伊香保までバスで行くことになった。8:45に外に出て、体操などをした。今日の方が天気は良さそう。

小野子19.jpg

9:00、ホテルの裏から榛名富士に取り付いた(1080m)。約300mの上りだ。IYさんが速足で歩き始めたので、昨日のトラブル者続出を勘案して、ゆっくり歩きをお願いした。濃くなってきた緑の間を朝日がさしこんで気持ちよい。

小野子20.jpg

10:00 榛名富士山頂着(1391m)。山頂に富士山神社があったので参拝。突然、軽装の観光客風の人が続々と現れた。ロープウエイで下の広場まで上がってきた人々だった。天気は悪くないのだが、遠望はなかった。東にとがった相馬山がみえた。視界がよければ浅間や八ヶ岳まで見えるそうだ。

小野子21.jpg

下り始めの少し脇道に行ったところに食べ物の神様の保食大神などを祭ってある小さなお宮があった。

小野子22.jpg

山頂から90mほど下ったところにロープウエイ駅があった。ロープウエイは下りに乗ると430円かかるとのこと。IMさんが迷っていたが、観光客の中に登山姿で乗るのは嫌とのことで、乗らなかった。10:40、ロープウエイ駅前広場出発。下山では、家族登山で元気な子供たちが続々と登って来た。ほめたたえて励ましてあげた。IMさんは昨日の疲れが出たのか、ゆっくりペースで、私はしんがりを降りた。

小野子23.jpg

11:35、沼の原に着いた。一休み入れる。ツツジがきれいな、広々とした原っぱ。馬が観光馬車を引いて歩いている。観光地に来たなあと思う。ヤマザクラもまだ咲いている。ビジターセンターの前を通って湖畔道路、県道33号線に出た。IYさんは松之沢峠へ行くとのことで、道路を右折して箕郷へ向かう道路を登り始めた。しかし、空模様が怪しくなってぱらぱらしてきたし、車道歩きが長そうだ。榛名富士で歩きは満足した気がしたし、皆に疲労の色が濃かった。松之沢峠はやめてバスに乗って伊香保温泉に行くことにした。

小野子24.jpg

とりあえず湖畔に戻ってランチにした。湖畔は榛名湖を眼前にし、風が渡ってきて気持よかった。榛名富士がまさに富士山の形でそびえていた。12:51の群馬バスで伊香保温泉へ行った。千佐子さんはガイドのようによく知っていて、伊香保フリークだったと判明した。何やら算段してくれて、バス代も安く290円になった。

小野子25.jpg

伊香保温泉階段下で降りた。北側に小野子山がまじかに見え、3座がリズミカルにピークを並べていた(扉写真)。昨日踏破した山を眺めるというのは気分が良いものだ。
階段脇にある玉樹という宿が千佐子さんお気に入りの宿らしい。ザックをコインロッカーに入れて、365段の階段を上る。なんだか懐かしいような、レトロな雰囲気のある温泉街。

小野子26.jpg

最後の部分は石積みが十分手入れされていないようで、それもよい感じだった。おしゃべりしながら登っているうちに、いつしか伊香保神社へ到着。縁結びの神様らしい。「自分はもういいので、姪の縁結びを」というと、千佐子さんに「まだまだよ」と叱咤された。

小野子28.jpg

境内には高山彦九郎腰掛けの岩や芭蕉の句碑などもあった。

小野子29.jpg

下りで名物のお饅頭屋さんによ寄って、温泉まんじゅうを食べた。ここでも和子画伯が階段に座ってスケッチをしている。手早さにいつも感心する。画伯は串刺しこんにゃくをごちそうしてくれた。

小野子30.jpg

素晴らしい展望の場所で、正面に小野子山、子持山、その間に武尊がまだ白い。

小野子31.jpg

小野子の左には平標、谷川、苗場、白砂など、白い長大な山並みが望めた。

小野子27.jpg

ハワイゆかりの日本家屋に寄った。ハワイが独立国だった1898年まで公使だったロバート・ウオーカー・アルウインの別邸とのこと。ハワイが49番目の州としてUSに併合される前に、独立国であることを維持しようと助けを求めに使者が日本に来て滞在していたらしい。ハワイが独立国でUSによる併合に抵抗したのはそう昔のことではないが、私たちは忘れている。伊香保とハワイの間には今でも交流があるとの由。

小野子32.jpg

下の広場に降りて、コインロッカーからザックを出した。県道を降りていき、15:03、黄金の湯に入った。なんと前の客、15時までに入った人は680円で、私たちから980円だった。辣腕の千佐子さんが大人数を盾に交渉したがあえなく却下、残念でした。風呂場は天井がオープンで明るく気持ちよかった。バス停のそばの和菓子屋さんで葛切りを買って唯一のお土産とした(おいしかった!)。

小野子33.jpg

16:11のバスで渋川にでた。これも千佐子さんが安く切り盛りしてくれた。渋川駅のプラットホームから東に赤城連山が見え、走り出すと西に榛名が見えた。高崎駅で男性3名は新幹線に乗ると別れた。女性8名は17:33のアーバン号に乗って、飲んだり、食べたり、にぎやかにおしゃべりして帰った。ボケる暇はなさそうだ。1時間11分で大宮に着いた。

TRK榛名富士20170528SD.jpg
(GPSデータは小松崎さん作成)






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Last updated  2017.06.06 09:26:32
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Re:上州の小野子山(十二ヶ岳・中ノ岳・小野子山)・雨乞山と榛名富士(05/27)   パピヨン さん
和子さんのスケッチ、とても素敵ですね。 (2017.06.10 20:58:12)

Re[1]:上州の小野子山(十二ヶ岳・中ノ岳・小野子山)・雨乞山と榛名富士(05/27)   山ボケ猫 さん
パピヨンさん
>和子さんのスケッチ、とても素敵ですね。早朝の湖面の静けさが伝わってきますね。伊香保の写真は、遠景の小野子山のリズミカルな感じと手前の階段街の対比が面白いですね。
(2017.06.11 16:58:52)


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