ヘルニア国物語【寝メシ編】
ヘルニア国物語第3章。しつこくてすみません。私、今回横になったままで(手術前まで)約3週間ごはんを食べました。1日3食×22日間。合計66食。食べてすぐ横になると牛になるよと昔キヨばあちゃんに言われましたが、最初っから横になりっぱなしだったので牛にはなりませんでしたが便秘になっちゃいました。便秘も初めての経験でしたが気持ち悪いもんですね。なんかノド元まで。。。ま、いいや。椎間板ヘルニアというのは不思議な病気で、自然治癒か手術しかないようです。(最近レーザー治療で治ることもあるらしいですが、東京で40万円以上かかるらしいです。韓国では金浦空港そばに有名な病院があると聞きました。あるの?ほんとに?)しかも手術で100%治る病気でもないようです。だから手術前に念書を取らされます。まかり間違って治らなくてもあたしゃ知りませんよ!という念書です。最善を尽くすということです。もちろん私はふたつ返事で承諾。とにかく「手術」の線で話しは進みました。手術前日ナースM尾さんがにこやかに「ヤンパさん、お風呂入ってないわよね。横になったままシャワーあびましょう」なんと横になったままシャワシャワしてあげるというのです。(ちなみに私の担当看護士はとっても愛らしいK林さんを中心に9名がローテーションで24時間担当してくれていました)ストレッチャーで運ばれ、横になったまま浴室に入る私。ぬぎぬぎ。M尾さん「ほうらヤンパさん気持ちいいでしょ。シモの方は自分でやりますか?」ショワショワ。私「チン、あっシモですか?やりますやります」M尾さんはタオルをあそこにペロンとのせてくれました。ガシガシッ。気持ちええ~。私はヘルパー2級取得の時の“実習”で障害者をお風呂に入れてあげましたが、自分が逆の立場になるとは思いもしませんでした。さて手術当日です。ばあさん(母)に肩をたたかれ「がんばってね」と言われる私。ばあさんその後つっ込みます。「逆だろうが。あんた」その通り。これじゃ逆だっての。担当のK林さんとM尾さんが手術室に続く廊下まで私を見送ってくれます。「ヤンパさ~ん、がんばってねー!」明るい。異常に明るいふたり。満面の笑顔だ。ほんとはこんなんだったりして。入口でストレッチャーを移ります。このストレッチャー、もし大けがの人が運び込まれてきたことを想定して大きくて分厚いゴム製です。つまり大量出血でもホースで流せるようになってます。いや勝手にそう感じたのですが想像すると怖いです。手術室にはドクター悪魔アオバが目だけ出して待機してました。この手術室の広いこと。ライトも豪華キラキラ。映画「未知との遭遇」のスペースシップ内のような明るさです。勘違いする私。「ここまるでドラマの中みたいですね~」麻酔士「あははは、ドラマですかー。じゃあ全身麻酔をかけますねヤンパさん」容赦なしです。私「ハイ。すーはーすーはー」 コ テ 。気がつくとデビルアオバがなんかしゃべってます。「ヤンパさんヤンパさん、終わりましたよ」約2時間で手術終了。私は泥のように眠りながら、ナースM田さんとリンゴ畑の中を手をつなぎながらスキップする夢にヨダレを垂れ流し続けたのでした。まだつづく。