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2007年01月09日
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カテゴリ:グルメ
 京都には地元の人にしか意味が通じない言葉がいくつかある。

 有名な例は、「前の戦争の時、この辺は焼け野原やった」と言ったときの「前の戦争」である。
 京都では、これは応仁の乱を指す。太平洋戦争で京都の中心地は爆撃の対象とされなかったという背景があるからだが、それでもこうした表現から、京都人特有の閉鎖性を感じ取られる向きがあるかもしれない。というのは、この言い草には、発言者の世界観が"京都"で閉じているという意識が顕在化していると汲み取れなくはないからである。

 そうした京都語の一つに「長浜ラーメン」がある。長浜ラーメンといえば、博多の「長浜ラーメン」全般を指すはずであるが、特に三条木屋町周辺では、この「長浜ラーメン みよし」を指す。

Miyoshi Outside Miyoshi Inside
[店の外観とその店内の様子]

 お酒が飲めない私には実感がないが、一般に、アルコールを飲んだ後、無性に空腹感を覚えることがあるらしい。満腹中枢が麻痺するからだという説を聞いたことがあるのだが、何はともあれ、木屋町通りに立ち並ぶ飲み屋から出てきた客が立ち寄る店として、常に客足が途絶えることはない。

 実際、8日のブログで述べたアホ満開同窓会居残り組8名は、午前3時にここに押しかけたわけであるが、回転が速いと思われるラーメン屋ながら、10分ほど待ってやっとその一杯にありつけたほどの混雑ぶりであった。

Order Money
[メニュー表を確認し、先にお代を机の上に置いて待つのが「みよし」流]

 三条木屋町にありながら、福岡・長浜の屋台ラーメンの情緒を残す。広くはないカウンターに陣取るや否やオーダーし、机の上にお金を置いて待つのが流儀である。
 福岡のラーメンの特徴である「替玉」はこの時点でオーダーする必要はない。途中まで食べてみて、お腹の具合と相談しながら頼むのも、本場の流れを汲んでいる。
 カウンターの上には、ごま・ショウガ・天かす・高菜・唐辛子など、各種調味料が所狭しと並べられ、これらを自分の好みでブレンドして味を楽しめるのも「みよし」の魅力の一つである。

 そして、更に待つこと5分…。
 豚骨ベースのスープに満たされた特徴ある細麺。これらが絶妙に絡み合った珠玉の一杯との対面である。大きな器で出てくるあたりもなんとも嬉しい。

Miyoshi
[『ラーメン』のお値段は600円]

 中盤まで食べたところで、完食しても余裕があることを確認したら、替玉のオーダーである。

Kaedama
[『替玉』一つは100円ナリ]

 食べてて、飽きてこないか? との危惧があるかもしれない。しかし心配ご無用である。前述のトッピングで徐々に味に変化を加えることで、どんどん食が進むのにお気づきになるだろう。

 そして、ラストスパートでは、とどめの調味料「カレー粉」を投入し、締めに入る。

Last Spurt
[カレー粉投入! ただし分量にはお気をつけて]

 こうしてめくるめく味の変化に心地良く翻弄されながら、至福のひとときを味わっていただきたい。
 昨日は、久しぶりにこの味に出会えて本当に良かった(もしかしたら学生時代以降、初めてだったかもしれない)。あまりに素晴らしかったので、これだけで一本のネタにしてしまったほどである。

 なお、嬉しいことに、この店の営業時間は、朝11時から早朝6時まで。カラオケから出てきて、やや空も白みかけようとしていても、みよしの赤提灯は煌々と私たちを照らしていたのであった。
 今回の上洛で、この朝方の風景が、三条の風景の一部なのだと、改めて確認することができた。だからこそ「長浜ラーメン」は、完全に京都語として根付いているのだろう。

 その一方、私たちは着々とメタボリックシンドロームへの道を邁進しているのだろう。嗚呼。





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最終更新日  2007年02月05日 23時52分42秒
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