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カテゴリ:グルメ
長年、京都が生活の場、あるいは学生時代を過ごした場所だからだろうと思う。
京都に帰ってきたときに食べたいものは何かと自問すると、ラーメンだとか、大学近くのボリューム満点の定食屋が真っ先に浮かんでくる。決して、いわゆる京料理の懐石だとか日本酒の美味しいお店(私の場合お酒が呑めないので、仕方ないのだが)ではない。 この感覚は、京都に対して強く「観光地」のイメージを持っている人からすれば奇異に映るらしい。 …まあ、これは純粋にこういったモノをろくに食べたことがない、という、何ともはや、な理由もその一因なのだが。 そんな中、塾のアルバイトを通じて、塾内総合テストとか卒業関連のイベントの打ち上げでよく使った、市場小路は思い出深い。 あまり雑誌等の露出を見かけないのが不思議であるが、まあそんな評判に惑わされないのが私に遺る京都人らしいところなのかもしれない。 京都に帰って来て、学生さんの後輩と一緒に(塾関係のネットワークがあって、30過ぎてもこうした人脈があるのは、ありがたい限りである)、ご飯でも食べよう! と話が盛り上がったときに、私がよく利用する店でもある。 私の学生時代を思い出す。ここは、学生だけで食べるのにはちょっと値が張って敷居が高い、と感じるぐらいの店なのである。その反面、社会人から見れば、この店のメニューは、学生さんに奢ってあげてもいいかな、と思う適当な値ごろ感に設定されている。 というわけで、社会人としての「いい格好しい」の店として、京都に帰ってきたときには、特にアクセスに便利な四条寺町店をよく利用する。気取り過ぎてはいないが、落ち着いた雰囲気があって、積もり積もった話をするのにもってこいの店なのである。 この店のジャンルはいわゆる「創作料理」。おでんあり、点心・生春巻き・といったアジアン料理あり、フォアグラを使った料理あり、とその守備範囲は広い。 ついでに言うと、デザートのクオリティも及第点で、甘党の私にも非常にポイントが高いわけである。 この週末は京都駅付近で用事があったこともあって、初めて京都駅ビル・伊勢丹店へ。 京都駅ビル9階から、京都タワーが眺望できるロケーションである。ただし、京都人からしたら、京都タワーは「いまさら」な景色なので、決して物珍しいものではないが。 「市場小路プロジェクト」と銘打たれた三店舗間では、共通のメニューも多いが、それぞれ若干メニューが異なる。 今日行った伊勢丹店では、私が寺町店で一番好きな「海老すり身のパン揚げ」や、お気に入りの「創作寿司」そして「フォアグラと挽肉のパイ包み」がなくて残念であったが、一緒に行った相手の「若干胃の調子がよくない」という状況から、今回はヘルシー路線で。 京都地ビールの「1942」も美味しい(市場小路の母体となっている「スターグループ」はキリンビールグループと何らかの資本提携があると聞いたことがある)が、お酒が呑めない私も含めて、今回は「食」中心ってことで。 ![]() ![]() [まずは、軽くオードブル] 身体に優しげなメニューから試運転。市場小路では、この「ベトナム風生春巻き」(写真左)がおススメである。ピリ辛ソースも、マスタードソースも、ほどよい甘さがあいまって、一層食欲をそそる一品となっている。香草がお好きな方は、添えあわせとともに、口元に運んでいただきたい。 そして、今回私が嬉しかったのが「ほうれん草とベーコンのサラダ」(写真右)がメニューに残っていたこと。寺町店に昔あったはずだが、最近メニューから消えていて寂しい思いをしていたところである。 このベーコンと生のほうれん草(茹でていないところがポイントである)の食感が素晴らしい。今回の収穫であった。 ![]() ![]() [少しずつ、肉や魚にも…] 野菜系を続けながら、徐々に重たいものへ。「生ハムのサラダ」(写真左)と「シェフのおすすめカルパッチョ」(写真右)。今日の魚はカンパチであった。 市場小路は、シーフードもハズレがなく、安心して注文できる。 ![]() ![]() [今回の大ヒット] 今回、特に大満足だった二品。「生麩と湯葉の吉野葛仕立て」(写真左)は、京都らしい繊細な味。わさびを添えてアクセントをつけることがポイントである。 続いて「寒ブリのお造り」(写真右)。やはり今が旬である。脂も乗って、絶妙であった。口の中でとろける錯覚すら…。 ![]() ![]() [徐々にガツンと…おとなしめながら、今日のメイン] 徐々にお腹も満足状態で、やや重ための二皿へ。 最近、市場小路が力を入れていると思われる、おでんのメニューから「京都三種」(写真左)を。「白のおでん」と「黒のおでん」のネタに別れており、「黒のおでん」は静岡風のおでん(静岡のおでんのダシは黒い)である。今回は身体に優しそうな「白のおでん」に。 本来は序盤に持ってきても良かったのだが、成り行き上「プリプリ海老ギョウザ」(写真右)を終盤で。香港の飲茶を彷彿とさせる点心も、もちろんGood Job!!であった。 ![]() [ああっ…。眩しい。眩しすぎる…] しかし、お腹が重たかろうと、胃を痛めていようと、デザートだけは譲れないのである。 2人がかりで、5つあるデザートの中から3品をチョイスし「お腹が苦しいー」と嬉しい悲鳴を上げながらも完食するあたりが、若さである。 市場小路の「スターグループ」でどんどんポイントがたまる「京都ポイントカード」もゲットして、着々とポイントを貯める私。今日は提示を忘れてしまったので、次回、レシートを持ってこれをつけてもらわなければ…という発想も小市民な私である。 私を知る学生さん、「市場小路に連れってってくださいよー」と上手く私をそそのかせれば、恩恵にあずかれるかもしれないっすよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月05日 23時58分21秒
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