わたしのブログ

　私が今度発表会で歌う歌は一つはベッリーニの歌曲６つのアリエッタの最後の曲「喜ばせてあげて」とオペラ「夢遊病の女」からレシタテイーボ「もう一度だけあなたに逢えたら」とアリア「ああ、信じられない」です。

　「喜ばせてあげて」はとてもきれいな曲で
　
　　美しい私の彼女の心を　喜ばせてあげてください
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　　彼女の苦しみは私の苦しみより気にかかります
　　なぜなら
　　私は自分で生きている以上に
　　彼女の中に生きているのです

　これは女性が歌っているのかとばかり思っていたら、男性の恋心を歌ったものでした。なんて優しい美しい心でしょう。
　澄んだ美しい心と熱情をどう表現したらよいのでしょう。

　　「夢遊病の女」はストーリーは他愛ないものです。
　　
　　村で美人で評判の村娘アミーナは憧れのエルビーノと婚約し、喜びにひたります。ところ　がアミーナは夢遊病。その晩フラフラと歩き出し同じ宿に泊まっていた、領主の部屋に入っ　て行ってしまいます。何事もなかったのですが、嫉妬に狂ったエルビーノは婚約を破棄し、　指輪も取り上げます。

　悲しんだアミーナは夢うつつでさまよいながらレシタテイーボとアリアを続けて歌います。

　　たった１日だけしか愛が続かなかったとは…、おお神よ私の涙を見ないでください。
　私が不幸になった分、彼が幸せになりますように。これが死んでゆく私の心の最後の願いで　す。
　　ああ信じられない、たった１日しか愛が続かなかったとは・・・。と歌って泣きます。

　今までおしゃべりに興じていた人も何か食べていた人も、この歌が始まるとシーンとなるのだそうです。この第２幕、第２場のこの歌を歌手がどう歌うかをお客は聴きに来るのだそうです。イタリアの話です。

　まだまだたくさんの美しいフレーズがあり、またまた曲も美しいのです。

　でもこれって、素人が歌うのは恐ろしいですね。
　でもそんなこと言っていられません。アミーナの気持ちになって歌わなければ。　
　結局、誤解が解けて二人は結ばれるのですが、美しい歌詞と曲がちりばめられた歌です。
　
　ベッリーニの代表曲です。