テーマ:本について(23)
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今日は、出かけませんので、家で午後読書の時間を取りました。 早速昨日の続きを読み始めました。美禰子さんが現れる場所は覚えていた通り、東京大学の心字池付近でした。これに因んでこの池が三四郎池と呼ばれています。 池の崖の上に二人連れで現れます。一人は看護婦で一人は着物を着、草履のはなをの色までよく見えるとありましたが、どんな着物かどんな草履かは書いてありません。ただ団扇を顔にかざし、顔が良く見えないとありました。だんだん三四郎に近づき、三四郎の前に、持っていた白い花を落として行った、とあります。 美禰子という名は出てこないのですが、これが二人の出会いでした。 自然描写だけで三四郎のどぎまぎしている様子が良く分かりますね。
この三四郎池、家が以前、文京区にあったので、良く出かけました。夏でも木立に囲まれて涼しく、蝉がけたたましく鳴いていました。 息子がまだ小さく、下の子が小一、上の子が小六の時だったと思いますが、、夏の子供の学校というのがあって、文京区の先生方が、講師になり、東大の文学部の校舎をお借りして教室が開かれました。教科書には載っていない、人間の歴史のお話を聞いたと言って、上の子は興味津津。面白かった、と何度も話しました。そのほか楽しい算数の勉強とか、いろいろあって、最後の日は三四郎池周辺の動植物の観察ということで、親も参加して良いというので、私も参加しました。二~三〇人くらいの子供たちが走り回ったりしながら、それでも東大大学院生の生物学科の学生さんが説明し始めると熱心に耳を傾けていました。 三四郎池には随分貴重なトンボがいるとのこと、トンボの取り方から教わり、捉まえて説明を聞き、また逃がす。という風に。実際いろいろなトンボを目で見られるのだから、いたずら盛りの子供たちも、じっと眼を凝らして観察していました。シオカラトンボは勿論のこと、黒いオハグロトンボ、アカトンボもいました。少しずつ種類が違って、名も違った名がついていました。残念ながら今はもう覚えていません。 水の中にもアメンボ、オタマジャクシなどなど、沢山の生き物が泳ぎまわっていました。それに就いても細かく説明されました。 昔の三四郎池の貴重な体験会でした。今はどうなっているのでしょう。行ってみたいと思います。
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